狩人さんが今度はテラの大地に赴くようです   作:ron3studio

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未だに呪いの全強化21.5%神秘加算14HP持続減少と添い寝してる。
助けてくれ。神秘加算が滅多にでらんせいでコイツがニンマリと笑いながらひっついてくるんだよ。呪われた獣め……。

休憩回です。
たぶん次の投稿まで時間掛かるます、ごめんなさい。


「そういえばMon3trよ、貴公……体のサイズを自由に変えておるな?」

(肯定的な咆哮)

「流石に元のサイズではロドス内を走り回れないって?別に私のことを追っかけんでも良いのだぞ?」

(抗議する咆哮)

「私なんかを追いかけて楽しいのか……まあ良いが」

(甘えるような小さい唸り声)

「んー?どうした、急に小さくなって頭なんかによじ登りおって。こら、齧るな齧るな」




「ふぅ……理想の全強化血晶石かと思えば……HP持続減少か。*ヤーナムスラング*!!!」

 

「……プリースティス、か」

 

硬貨を上に飛ばす、掴む、飛ばす、掴む。

椅子に座り手を動かしながら、狩人は一人呟く。

 

「ケルシーのあの様子と、今のドクターの口から出てきた人間の名前……ね」

 

ロドスに帰還した後、ケルシーとドクターが対面する様子を見ていた狩人は、既にプリースティスという存在を敵と認識した。

 

「滅多に驚きもしないケルシーがあの表情をして、記憶を失ったはずの奴の頭から出てくるほどに刻まれている存在。まぁ……あの反応からして友好的とは考えにくいな」

 

暗い部屋に、一人存在する。

彼は狩人。獣を狩る狩人にして、上位者である。そして彼はロドスの一員でもある。ケルシーの敵は彼の敵、獣だろうが人だろうがなんであれ、それは変わらない。

 

「さてはて、プリースティスという奴が人なのか……はたまた上位者のような存在なのか……まあ、何でも良かろう」

 

飛ばした硬貨を掴み、椅子から立ち上がる。

その目は宇宙色に染まっており、足元には白い花が咲いていた。

 

「ケルシーの敵なら殺す、邪魔をするなら殺す、害すなら殺す」

 

数々の獣や上位者を全て殺してきた狩人にとって、今更殺す対象が一つ増えたところで何も変わりはしない。

 

「さーてと、ケルシーがまだ仕事をしておるのかを確認しに行くとしよう。まさか、"数日後に龍門での作戦がある"と言うのに、"寝ておらん"とか、ないとは思うがな」

 

HAHAHAとやけに圧のある笑い声を出しながら部屋を出ていく狩人の目は、いつも通りに戻っており。足元に咲いていた白い花は、そこにはもう存在しなかった。

 

 

———

 

 

「ケ ル シ 〜 ィ ?」

 

あの後、トコトコとケルシーの所まで訪れた狩人は開口一番、まぁ普段出さないような声色で名前を呼びながら、仕事をするケルシーの肩を優しく掴んだ。

 

「……どうした、急に」

 

「貴公、まだ寝ておらんのか。夜更かしはいかんぞ、生活リズムの乱れに純粋に体調にも悪影響を及ぼす……いや医者である貴公ならば知ってはいるだろうが」

 

「一般的に徹夜や夜更かしと呼ばれる行為の及ぼす悪影響については私も理解はしているが、だからと言って私のするべき仕事が減るわけでは—」

 

狩人が何度目かも分からない小言を言うも、ケルシーは仕事の手を止めない。

 

「ケルシー」

 

「……」

 

尚も手を止めないケルシーを止めるべく、狩人がケルシーが座る椅子をくるりと回転させて同時に机から引き剥がす。

 

「今日は色々とあったな。なら、今日のような日こそ休息を取るべきだ、貴公が幾ら長い時を生きてきた賢者であったとして、疲れを知らない訳ではない。貴公は人なのだ……人ならば、1日の終わりには明日を迎えるために寝るものだろう?」

 

「……」

 

「何、一人で寝れんのなら側に居てやるとも。添い寝は流石にせんがな」

 

「いや、そこまでは良い……分かった、大人しく寝るとしよう」

 

「それで良い」

 

ケルシーが椅子から立ち上がり、それを見た狩人は満足気に頷く。

狩人からしてみれば、ケルシーが健康的な生活をするのならそれで良いのだ。

 

「さ、部屋に行った行った……ついて行った方が良いか?」

 

「一人で問題ない。おやすみ、ハンター」

 

「ああ、おやすみ。ケルシー、貴公が良い夢を見れますように」

 

寝るために自室へと戻っていったケルシーを見送った狩人は、さて今からどうしようかと頭を悩ませる。そうしていると、何やら足にチョンチョンと突かれる感覚がした。

はて、使者たちか?と思った狩人はなんとなしに足元を見ると、そこに居たのはちっこくなっていたMon3trだった。

 

「……why?」

 

(誇らしげな唸り声)

 

「いや……えぇ?貴公、何故ここにおるのだ。ケルシーは部屋に戻ったぞ」

 

(説明するような唸り声)

 

「遊びたくて来た……そうか……」

 

困惑する狩人、楽しそうなMon3tr。

なんとも正反対のような状況がここに出来上がってしまった。

 

「で……貴公、ケルシーから離れて良いのか?なんかあったらすぐに分かるぅ?それにレッドにアスカロンも居るから大丈夫だろって……ならまぁ、良いのか?」

 

(何かを要求する唸り声)

 

「何が楽しいんだか……よっこいせっと。これで良いのか?」

 

(満足気な控えめな鳴き声)

 

「私の抱っことか何もなかろうて……ケルシーにしてもらえケルシーに」

 

(不満気な唸り声)

 

「ケルシーは良いって?はぁ……とりあえずここに居っぱなしも悪いし、甲板に行くとするか」

 

(楽しそうな鳴き声)

 

「まあ貴公が楽しいならそれで良いが……」

 

Mon3trを抱えながら甲板へと足を運ぶ狩人。

生物なのかよく分からないものを抱えている不審者の組み合わせは、それはそれはもう怪しく見えることだろう。

 

 

———

 

 

翌日、ロドスにはこんな話が広まっていた。

 

よく見えなかったけど、夜中の甲板にめっちゃ格好の怪しい感じの人が、何かを抱えながら一人で喋ってた。

これを聞いたクロージャはケルシーに説教されている狩人とMon3trを大爆笑しながら眺めていた。

 

メイド服がどうだこうだ云々、君の服装はただでさえ怪しく思われるのだから……以降ケルケル。

 

 





Mon3trは体のサイズを自由に変えれるんだ……それがこの作品の設定なんだ……(震え声)
そういや皆さんナイトレインやってます?自分は深き夜にどっぷりハマって深度5カンストまで行っちゃいました。毒の目つぉい^p ^
追跡者のにいちゃんも使いたい。けど深度5でガチガチの近接職を扱えるほどの腕は俺には無い……俺は弱い……。

たくさんのコメントありがとうございます、誤字報告から感想までなんでも嬉しいです。特に誤字報告とかマジで助かります……。

狩人さんのボイス(台詞)集とか見てみたい人居ます?

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