狩人さんが今度はテラの大地に赴くようです   作:ron3studio

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プロファイルにはチラホラちょっとしたネタを仕込んでます。分かってくれた狩人兄貴たちはいるかな?
てかさぁ……血晶石集め終わんねんだワ、助けてくれ。
てか16話に来たコメントがあまりにも狩人に対しての火の玉ストレートすぎて笑った。困った、あれは笑ってしまう。

あ、また新しいアンケート置いてます。ご協力よろしくお願いします。

狩人のステータス
筋力 60→65



「なんだ、ようやく寝坊助野郎を石のベッドから叩き起こすのか」

 

 

[8ewm2xxx]

 

ガキィン!と武器が変形する音が響く。

曲刀と長い持ち手が組み合わさり、それは大鎌へと姿を変えた。

 

鎌を後ろ手に構え、力を込める。

最後の一体である銃を持った残酷な守り人(親の顔より見た敵)が棍棒を取り出し近付いてきた瞬間、葬送の刃を振り抜く。

振り抜かれた刃は守り人の体を切り裂き、その命を刈り取った。

 

「溜め攻撃で吹っ飛ばせるって素晴らしいな……」

 

狩人は葬送の刃の素晴らしさ(変形溜め攻撃)をしみじみと実感しながら、今し方ポーチに入ってきた血晶石の性能を見る。

 

「物理27.2%に眷属マイか……一旦の妥協ラインとしよう」

 

これでスタマイが出れば完璧、気分もウハウハだったが現実はそこまで甘くはなかった。まあここで全攻撃マイナス(世界悪、誰もお前のことを愛さない。死ね)が出るよりは良いだろう。

いやほんと、物理25.なんぼの時にならまだ許せるけど27.2の時についてきたら本当に殺してやりたくなる。

 

「これでとりあえずは放射の妥協ラインは全て集まったか」

 

狩人は現在、回転ノコギリ(ピザカッター)と瀉血の槌用の放射型血晶石を集めており、欲を言えばスタマイが良かったものの、流石に4つ分理論値を集めるのは気が乗らなかったので妥協ラインで許してやることにしていた。結構めんどいじゃんね?

 

「次は三角か……」

 

放射が一旦集まったとなれば、次は三角だろう。

ちなみにだが、現状回転ノコギリ、瀉血の槌、葬送の刃、千景が三角の血晶石を妥協ライン以前の物を付けているため、最低4つは集めないといけない。

そも、彼が何故今更回転ノコギリや(省略)用の血晶石を集め出したかの理由は……。

 

「やはり同じ武器ばかりでは飽きるしな、他の武器を使ってみるというチャレンジも時には必要よな……にしても、葬送の刃は中々振るっていて新鮮だな」

 

結構どうでも良い理由であった。

まあメタ的なあれこれで言えば皆さんから使ってほしいなチラチラ(超意訳)を以前に言われていたからであるが。

 

「だが……意外と火力が出ないな。いや、ルドウイークの聖剣とか月光の聖剣の火力がかなり高いだけな気もするが」

 

使い勝手良し、見た目良し、火力良し(ステ攻撃力1000超え)の三拍子揃ったルドウイークの聖剣という優秀武器がおかしいだけである。決して葬送の刃が弱い訳ではない。今までつよつよ武器に甘えまくっていた弊害が出ているだけである。

ちなみに月光の聖剣は……うーん、どうなの?神秘部分が微妙だからなんとも言えない。一般上位有識者の方居たら教えて欲しい。

 

「まああれこれ言っても変わらんし、とっとと三角の血晶石を集めるとしよう」

 

守り人×3の死体が転がる部屋にて武器をブンブン、独り言ブツブツ、武器鑑賞もようやく終わり、灯りに手を翳し狩人の夢へと戻る。

ちなみに、狩人は三角の血晶石も(妥協ラインで)集め終わったらまたこの聖杯ダンジョンへと帰ってくるだろう。

哀れなるかな、守り人達(愛すべき3デブ)は殺され続ける運命からは逃れられないのだ。

 

 

———

 

 

[狩人の夢]

 

「うむ、飽きた」

 

狩人の夢に戻ってきて早々、とんでもねぇことを言い出す狩人。

仕方ない、彼はテラの大地というあまりにも面白い物に触れてしまったのだ。聖杯マラソンとかいう単調さの極みのような物など、あの面白い物に触れた後ではすぐに飽きるのも致し方無し……と言えるだろう。

(純粋に作者がマラソン系苦手なだけ)

 

「ロドスに戻るか。何やら近々忙しくなるようだしな」

 

コツコツと石畳の上を歩き、狩人の悪夢へと繋がる墓石の横、ちんまりと置かれた灯りへと手を翳してテラの大地へと移動した。

 

 

———

 

 

ロドス本艦にて、狩人はスタコラサッサと歩きケルシーの元へと向かっていた。以前小耳に挟んだ作戦がそろそろ実行されるのではないかと踏んでのことであった。

 

「おっ、いた。おーい、ケルシー」

 

「ハンターか、どうした?」

 

「いやなに、そろそろ大掛かりな作戦が展開されると以前聞いたのでな。何をするのかを詳しく聞きにきただけだ」

 

「……場所を変えよう」

 

狩人の言葉を聞いたケルシーは少しだけど硬直し、すぐに周囲を確認してから場所を変えることを提案する。

 

「ふむ、了解した」

 

狩人はケルシーの後についていき、倉庫として使われている部屋に入る。ここなら邪魔が入らないと踏んだのだろう。

 

「それで、どんな作戦が予定されているのだ?」

 

「……ドクターの救出作戦だ」

 

「成功する見立ては?」

 

「充分にある」

 

「……万が一にも、失敗はないと?」

 

「断言は出来ないが、エリートオペレーターも動かす。それに、本人が了承してくれる前提だが、君も」

 

「ロドスには、彼が必要と?」

 

「あぁ、例え過去に起きてしまった出来事の首謀者であろうとも、彼の力は必要だ。一個人の感情でこの先に大きな影響を及ぼすだろう存在を見捨てることは出来ない」

 

「だろうな……奴の指揮能力だけを見たとしてもロドスの力になることは間違いないだろう。それに、研究者としての知識も極めて優秀だ。必要としない方がおかしいだろう。だが……彼にその記憶が残っているとも限らん。それでもか?」

 

「それでもだ」

 

「そうか。作戦には参加しよう。だがある程度私の自由に動ける様にしておいて欲しい。アイツの寝起き姿など見たら、殺す以外の選択を取らないだろうからな」

 

「了解した。作戦の説明の際は呼ぶ。それまで待機だ」

 

「分かっているとも」

 

双方の意思疎通も終わり、ケルシーが去った倉庫で狩人は一人佇む。

 

「……うむ、何かあれば殺す。それでいくとしよう」

 

 





ようやくストーリーが始まります。
本格的に狩人君が頑張るぞい٩( ᐛ )و
ストーリー読みながら狩人さんを捩じ込んでいくので更新速度落ちますし、なんならやる気が死んだら数ヶ月単位で帰ってきません。

この作品のゴールライン、どこ?

狩人さんは今後ケルシーを守れると思う?

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