狩人さんが今度はテラの大地に赴くようです 作:ron3studio
ようやくドクターと顔合わせ(どっちも顔隠してる)するらしいっすよ。
両方格好が怪しいので内心(なんやこの不審者……)とか思ってても特大ブーメランにしかならないっていう。
皆さんがケツを叩いてくれるので今のところチマチマ地底に潜ってます。逃げちゃダメですか?ダメ?そう……(´・ω・`)
いつも感想くださる方々に感謝と啓蒙を!!!!
1090年夏
「いやはや……思い返せば、私もここに長く居るものだ。人形も連れて来ることが出来たし、最早ここが家と言っても……過言ではないかもしれないな」
いつものように、甲板にて陽射しを浴びて時間を過ごしていた狩人。
彼がバベルに来てから数年の月日が経ち、彼はほぼバベルの一員のようになっていた。
そんな物思いに耽っていた狩人の耳に、コツコツと響く二つの足音が入って来た。
「ハンター、やはりここに居たか」
「ん、ケルシー殿か。それに……見覚えのない客人まで、急にどうしたのだ」
くるりと体を回転させてケルシー達と向き合う狩人。その視線はドクターに向けられており、互いに互いを観察し合っている。
「彼を紹介しに来た」
「ケルシー、彼は……」
「はじめまして、名も顔も分からぬ者よ。私は狩人[ハンター]、縁あってここに居る者だ」
「ハンター……」
「何、貴公の言わんとする事は分かるとも。長い時の眠りから目覚めてすぐに訳の分からぬ存在と対面するのだから」
「何故……分かった?」
「勘であるとも、さて……貴公、エーシェンツではなく普通の人間か。となると……テラとは別の文明の人間かな?」
「ハンター、それ以上は近すぎるぞ」
話しながらもゆっくり歩いてドクターに近寄り、隠された顔を覗き込めるくらいの距離まで詰める。
が、ケルシーから注意を受けて踏み止まる。どうやらテラで初めてみる人間にテンションが上がって近づき過ぎただけだったようだ。
一歩下がり、目元で温和な雰囲気を出せるように努力しながら話を再開させる。
「これは失敬。初対面なのにズカズカと詮索は失礼だったな。ああそうだ、私が何者かだが……貴公らとは別世界の住人である」
「別世界……?そんな事が……いや」
「思考に沈むのは結構、だがここでするべきではないと思うぞ、ドクターよ。何、貴公とこれから良い関係を築ける事を願っているとも」
「……」
「む、私の世界では握手は友好の証としてもよく使われていたのだが、貴公の居た文明では違ったか?」
スッと差し出した手は受け取られる事無く、ドクターの体の前で留まっている。狩人は少し戸惑い、ドクターを見るが……。
「ああいや、そう言うわけではないが……少し驚いてな」
ハッとしたようにドクターが頭を振り、口を開く。
「?」
「人間でないのに、人間らしくあろうとするんだな」
それは狩人がどんな存在なのかを察している言い方であり、持ち前の洞察力か、はたまた勘か。
どちらにせよ気配を普通の人に近付ける事で自分の存在を偽装していた狩人は、自身の偽装が見破られた事には何とも思ってないように口を開くが……内心かなり驚いている。
あのケルシーですら説明するまでは怪しみつつも人間と勘違いしていたのだから。
「元が人間なのでな、とりあえず……そろそろ手を取って欲しいのだが」
「これはすまない。これからよろしく頼むよ、ハンター」
色々と重なり、ぷらぷらと所在無さげにそのままにされている手がようやく受け取られ今ここに、本来交わることのない狩人と医者の関わりは始まったのだ。
「あ、もう今の内に人形ちゃんにも会っておくか?貴公もどうせ後々顔を合わせるだろうから、早めの方が良いと思うが」
「人形……???人形という名前の人間か……?」
「いんや、人形ちゃんは人形だが」
「???????」
狩人から出て来たさも人に会っておくか?な発言は人ではなくガチの人形に会っておくか?だしその雰囲気からは想像も出来ない人形"ちゃん"呼びにドクターの脳内はパンクした。
「ハンター、それ以上ドクターを困惑させるのはよしてくれ」
「えぇ?そんなに変な事を言ったか?」
SAN値チェックが入りそうなドクターに、これ以上の混乱はマズいと止めに入るケルシー。この混乱を齎した張本人の狩人は
「我が悪いのか……?(´・ω・`)」
とでも言いたげである。多分お前が悪いよ。
ドクターの啓蒙は2まで上がった。
———
「流石にあの反応は無いと思うんだが、人形ちゃんはどう思う?」
「狩人様、一般的に人形と言われたら物言わぬ動かぬ物を想像します。なのでドクター様の反応は至極当然かと思いますよ」
食堂のテーブルの一つを占拠し、優雅にティータイムと洒落込んでいる狩人は先程のドクターの反応にぶー垂れている。人形ちゃんからも遠回しにあなたの方がおかしいのですよと言われてるような物である。
「いやぁ、私の事はすんなり受け入れておいて人形が動いてる事実にあんな反応を示すのは納得がいかんな。普通逆だろ逆」
「どちらとも普通から逸脱してるように思います」
ぶー垂れている所に帰ってくるのは援護射撃のふりをしている射撃で、なんだかぐさりぐさりと言葉の槍が狩人に突き刺さっている気がする。
「……そうか……私が、おかしいのか……」
「そこまで落ち込む程の事ではないと思いますが、狩人様は所々一般の常識から外れている言動が見受けられます。そもそも、狩人となった時点で一般からは逸脱していますが」
「…………」
トドメの一撃を刺されテーブルへと突っ伏す狩人。
側から見れば、変な格好をしている男が急に倒れ、側にいるえらく身長の高い女性?らしき人物は何も動じずにいるという変な感じであった。
「うぅ……なんだか人形ちゃんが厳しい……」
「そうでしょうか」
「まあそれは良い。さて……これから忙しくなるだろうな、彼の目覚めはバベルを取り巻く全てを巻き込んで動かすだろう。どうなるのか、見ものだな」
指揮が出来る不審者と死なないし戦力としても充分な不審者が悪魔合体したらどうなると思う?
大惨事大戦だ⭐︎
バベルの悪霊さんは狩人さんを非常に有効的に活用するでしょう。
爆弾抱えさせて敵陣ド真ん中で自爆させたりとか()
所でMon3trちゃん人型形態可愛いですよね。
狩人さんと絡ませたいなぁ〜とか思ったらするけど、そうしたらストーリー15章の部分まで考えないといけなくなる地獄()
あとすっ飛ばした時間については小話程度でちょいちょい書くと思います。人形ちゃんがテラに来た時のお話とかね。(人形ちゃんの口調が結構怪しいです、ご容赦ください)
ケルシーせんせーの啓蒙 4
以下内訳
初対面の時 1
灯火からにょきっと現れたのを見た時 1
死んでも問題ない事を実演した時 1
人形ちゃん連れて来た時 1
狩人が原作ストーリーに介入するかしないか
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しろ
-
するな
-
地底から逃げるな