狩人さんが今度はテラの大地に赴くようです   作:ron3studio

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あ〜^ 導きの物理27.2%スタマイよ〜^
アンケート回答ありがとうございます。やはり狩人さんはテラに居座れば良いのではという意見が最多でしたので、今後も狩人さんはテラに出没する展開にしていきます。地底からも逃げれません。
また新しいアンケートを置いてあります、回答してくださるとありがたいです。

狩人のステータス
体力 65
持久力 50
筋力 60
技量 75→85
血質 30
神秘 50

次は血質か筋力辺り上げようかなぁ。
計画性/ZEROなステ上げは上位者の特権ってそれいち。


「地底籠りは続くよ何処までも〜、逃げちゃダメであるか?」

 

「うーむ、メインステは合格ラインに入る物がチラホラ落ちはするが……攻撃力を弱めたり武器耐久を減算したりと、それじゃあないんだよな」

 

何度も周回してれば流石の狩人も疲れるので、狩人の夢に戻り工房の前でポケットの中にあった血晶石達をコロコロと転がしながら休憩している。

その血晶石の中には、

物理の攻撃力を高める27.2%ではある物の、デバフの効果がよろしくない物がチラホラ。

 

武器耐久を減算する……ボスのみに使うのであるならば付けても良いのかもしれないが、ヤーナムに蔓延る雑魚なども始末する事を考えると……余り付けたくはない物。

獣に対しての攻撃力を弱める……妥協で付ける場合あり。精々1.2割攻撃力が下がった所で殺せるもんは殺せる。けど獣特効が付いてる武器には御法度。

眷属に対しても……同じく。眷属を相手にする事など多くはないので、採用する機会は少し多くなる。

スタミナ消費が増える……言わずもがな。

全ての攻撃力を弱める?アホかお前。攻撃力を上げる代わりに攻撃力を下げるとかどんなコントか。死ね。

 

とこんな感じにまあまあ狩人の心の中は騒がしく、特に特定のナニカに対しての殺意がとんでもないようだ。

それはさておき。

 

「シモンの弓剣用の血晶石も更新出来たし、ノコ鉈用の物理27.2%スタマイも一個手に入った。これで言うこと無し……では無いんだなこれが」

 

ノコ鉈に付けれる血晶石の*形状は、放射が二つに欠損が一つとなっており、狩人が集めていたのは放射の血晶石。

放射の血晶石は揃ったものの、欠損の部分には未だ適当な物を嵌め込んでいるので、更新の余地しかない。

そして欠損の血晶石は基本的に*形状変化でドロップを狙う代物なので、まだまだ周回は終わらない。

 

「……ハァ……面倒だな。いや待てよ?そう言えば*異質の武器のスロットは何だったか—あ、持ってないぞ」

 

狩人は忘れていたのだが聖杯ダンジョンには異質の武器、*失われた武器が落ちている事があり、それは嵌めれる血晶石の形状が違う。

つまり普通のノコ鉈の欠損の部分が異質か失われたのどちらかで三角になってれば周回がグッと楽になる。

 

「よし、こんな時は教えて*狩人の手記っと」

 

取り出したるは狩人の手記。使者を介して別世界の狩人との言葉を交わす為の物だが、それだけに留まらず某Goo◯leの様な役目も果たしている。

狩人は異質の武器なんぞ気にもしていなかった故に入手出来る場所を知らないので、狩人の手記を使って調べるようだ。

 

「ほー、ここに異質のノコ鉈、そしてこっちに異質の聖剣があるのか……さっさと取りに行って三角の血晶石を周回するか」

 

狩人の手記を使ってお目当ての異質の武器が何処の聖杯にあるかを調べた狩人はすぐさま空いている儀式祭壇に足を運び、聖杯文字を刻んでいく。

[462yygcg]に異質のノコ鉈[d5i4b7ma]に異質の聖剣があるようだ。

 

「今まで普通の武器使ってたとかガチの地底人に聞かれたら殺されるな……」

 

どうでも良いことを呟きながら、聖杯を置いて異質の武器を回収しに行く狩人であった。

 

 

———

 

 

[nkdye4zx]

 

「うーむ、ここの構造は苦手だな……別の聖杯ダンジョンに変えるか?」

 

[nkdye4zx]にて三角の血晶石を求めて周回を重ねている狩人、しかしそこの構造にやりにくさを覚えており、どうしようかと悩んでいる。

ちなみに何回か事故りかけているしなんなら事故った。

 

「いや、面倒だしこのままいくか……ハァ、*転送罠などという卑劣な物を置きよってからに。お陰様で気が抜けないではないか」

 

ここは、というか聖杯ダンジョン全部に言える事なのだが、その層のボスに辿り着くには少々寄り道をしなければならない。

そしてこの聖杯は寄り道の途中に転送罠が仕掛けられており、踏むと時間のロスになるので避けないといけない。それがあるせいで道中気を抜けない、というわけだ。

 

「……飽きた、妥協ラインの血晶石も手に入ったしケルシー殿の所に顔を出すか」

 

聖杯ダンジョンの周回などテラの大地に行くようになる前からしていた事であり(と言うか周回かヤーナムで獣を狩るくらいしかなかった)、正直狩人は飽きていて他にやることが無いからこそ周回をさらに重ねていただけなのだ。

なのでテラの大地とか言う楽しい楽しい場所に行けるようになったのなら、やはりそちらに行きたくなるのは当然のことだろう。

 

「いつか人形も一緒に行けると良いのだが……作ったのが私ではないからなぁ、どうしたもんか」

 

やはり一人置いていくのは悪いと思っているようで何とかテラに連れていきたいと考える狩人。その心は置いていくのも悪い、とあんなに楽しい世界を見て欲しい、の二つ。

 

「ま、また後で考えるとしよう」

 

 

———

 

 

[テラの大地]

バベルロドス本艦

 

「……うむ、今回も何事もなく到着と。さて、ケルシー殿を探すとしよう」

 

ケルシーの自室前に設置してある灯火からぬるっと現れた狩人、とりあえずケルシーを探すようだ。

 

「んん?こっちの方に居るのか」

 

なんとなーく覚えていたケルシーの気配を辿りながらてくてく歩く狩人。澱みなく歩いては居るが、内心「迷子になりそうだなー」とか思いながら歩いている。雰囲気だけならそうは見えないが。

 

「ここか……倉庫だが、組織の重役が何故にこんな場所に?」

 

辿ってたどり着いた先は倉庫。あの忙しそうなケルシーが何故と思いつつ、扉を開けて入ると……狩人の視界に入ったのはあのMon3trと、それに覆い被さるように倒れている棚。よく見ればケルシーがMon3trの下敷きになりかけみたいな体勢をしており、困惑は更に深まる。

 

「……どういう状況だ?これは」

 

「む、ハンターか。丁度良い、急な頼みで申し訳ないがMon3trに倒れ掛かっている棚をどかして欲しい」

 

「あ、あぁ。勿論するが……」

 

よく分からないままだが、とりあえず言われた通りに棚を退かしていく狩人。筋力60は伊達じゃないのですぐに……す、ぐに……ちょっと苦労した後にようやく退かし終わった。

筋力60でも大きめの棚を動かすのは苦労するようだ。

 

「ふんっ。ケルシー殿よ、退かしたぞ」

 

「ありがとう、助かった」

 

「それで、貴公は何故にああなっていたのだ?」

 

「話せば長くなる」

 

「オーケー分かった。何となくは察しているから話さなくて良いぞ」

 

服をはたいて埃を落とすケルシーに説明を求めようとしたが、話せば長くなるの一言で手のひらをドリルのように回転させる狩人。もうケルシー構文を聞くのはごめんなのだろう。

そんな狩人に頭突きをかますMon3tr、見た目とデカさを考えなければ犬のようである。狩人が犬という単語を聞いたらアレルギー反応が出るので言ってはいけないが。

 

「……ケルシー殿よ、これは止められんのか」

 

「嫌ならすぐに戻るように指示するが」

 

「いや、そこまではせんでいい。少々痛いだけなのでな」

 

恐らくMon3tr基準での甘えなのかもしれないが、そのゴツゴツとした体は狩人の身体にゴリッと食い込むので痛いらしい。

狩人は謎に耐久は高いが防御が高いわけではないのだ。テラ式ステータスの数値にしたら多分300あれば良い方では?

 

「まあ、存外可愛らしい所もあるのだな。コヤツは。もし人の形を取る事があるのなら、ケルシー殿に似たりするのかもしれんな」

 

「そこは私にも分からないな」

 

「私がテラに居るうちに見れる事を願っておこうではないか」

 

軽く笑いながらMon3trの頭を撫でる狩人に、満足げな唸り声を出すMon3trにそれを見守るケルシー。

何とも穏やかな空間がそこにはあった。

 

 





*形状
血晶石の形状。放射、三角、欠損、円、雫とある。武器にも嵌めれる血晶石の形状が決まっているので、それに対応した形の血晶石が必要となる。欠損に悩まされた人も多いのではなかろうか。

*形状変化
ドロップする血晶石の形状が変わる事。本来なら放射なのが欠損、三角に。欠損が三角にといった具合。
確率が低いらしいので、形状変化を狙うと周回が更に地獄となる。
地底からは逃れられないのだ。

*狩人の手記
オンライン時に、他のプレイヤーに対してメッセージを残すために使う物。この作品では偉大なるwiki代わりの機能も兼ねる事となった。
神攻略wikiサイコー!

*異質の武器
*失われた武器
性能自体はなんら変わらないが、嵌め込める血晶石の形状が変わっている武器。今回の異質のノコギリ鉈、異質の聖剣は欠損のスロットが三角に変わっている。
実は作者は今まで普通のノコ鉈と聖剣を使っていた、てへ。

*転送罠
書いて読んで字の如く。踏むと特定の場所に飛ばされる。何回でも発動するので気を付けよう(1敗)

フロムゲーをプレイしたことのある者なら分かるだろう。
犬は死すべしと。あ、現実のワンちゃんは大好きですよ?

UAが1万……超えちゃった、わ、ワァ……!
感謝、今後とも宜しくお願いします。
追記 活動報告上げました、今後どうすっかな程度の軽い感じですが。

狩人が原作ストーリーに介入するかしないか

  • しろ
  • するな
  • 地底から逃げるな
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