狩人さんが今度はテラの大地に赴くようです 作:ron3studio
その中に地底から逃げるのか!!ってあるんですけどね、この作品が続く限りBloodborneからは離れられませんし、時折聖杯産の血晶石もちょくちょく出すだろうから本当に逃げれないんですよね。
と言う訳でケルシーの目の前で死なない事を実演するヤベー奴の小話です。
後書きはちょっとした物を。
これは、彼がケルシーにウッキウキで武器やら小アメンの腕を見せて啓蒙を高めさせた後の出来事。
「そうだ、戦場に出る以上。私の特異性の説明をしておかねばな」
「特異性?」
「そう、特異性。説明が面倒くさいから簡潔に伝えるぞ」
「あぁ」
「私、死んでも死なんのだ」
「……?矛盾しているようにしか聞こえないが」
「あー……簡単に言うとな、死んだとしてもその事実が夢として扱われて無かった事にされるのだ」
「ふむ……?」
「言葉じゃ分かりにくいだろう?なので今から実演する」
「そうか……ん?待て、実演?」
「ん?実演するが。ああ、汚れは気にしなくても大丈夫だぞ、綺麗さっぱり消えるのでな」
「そう言う問題ではな——!」
ケルシーが口を挟む前に、狩人は何処からともなく取り出した*慈悲の刃を使い自身の首を掻き切った。とめどなく溢れる血は周囲の床を赤く塗りたくり、狩人は倒れる。
「……首をかききるのは、ぃたい……ぞ」
そんなどうでも良い事、と言うよりかはそれを体験する際はそこで命が途絶えるので、知った所でどうにもならない事を呟きながらほんのり明るい光に包まれながら体を消した。
「……?????????????」
そこに残されたのは、突然すぎて宇宙猫さながらの表情を浮かべて固まるケルシーと一点に集まっている血溜まり。
ケルシーは困惑していた。今狩人から溢れ出た血が一点に集まり、血溜まりと化した事。死んでも死なないからと言って自害した狩人。
それはテラで永い時を生きたケルシーでさえも、困惑する程の出来事だった。
普通に自害する奴がこの大地の何処に居る?今目の前に居たな……なんて事を思うくらいには、ケルシーは困惑している。
「いやぁ、首を掻き切るのってあんな痛さなのだな。勉強になったぞ」
「!?」
ケルシーの啓蒙が 1 上がった!
それはさて置いて。突然死んだと思ったら何事も無かったかのように背後にいる狩人に、ケルシーは驚きを隠せない。しかも死んだ時の痛さを確認して勉強になったとか言ってる。あたま可笑しいんとちゃうかコイツと思ってても仕方がない。
「ケルシー殿よ、顔が凄い事になってるぞ」
「誰のせいだと……」
眉間に皺がより、頬はピクピクと動いて如何にもキレそうな雰囲気のケルシー、うーん、キレていいと思うね。
心労の原因がこんな事宣ってきたら大体の人はキレる。寧ろまだキレてない事を誇って欲しい。
「ま、とりあえず言いたい事は分かってくれたであろう?」
「不服ながら、ハァ……やはり君は人間の理から遠い場所にいるんだな」
「そりゃ、上位者であるが故にな」
「簡単に言う……」
「ハハハ、これも上位者の特権よ。さて、そろそろ出発の準備をした方が良いのではないか?」
「そうだな、そうしよう」
会話データの一部の復元に成功しました。再生します。
ン?おー◯か、神妙な顔をしてどうした。
テレジア殿下と楽しく会話してる不審者が気になるゥ?現在進行形であそこでテレジア殿下と茶ァシバいてる奴が?どんな風の吹き回しだぁ?
ふーん?さてはテレジア殿下が取られちゃうって——悪かった、俺が悪かったからそのナイフをしまってくれや。な?
はぁ……ヒヤッとしたぜ……まァ分かった、俺が知ってる限りの事を言うさ。
まずな、アイツはサルカズ語が出来ん。この前話しかけてみた時にポロっと言った。だがな、その代わりにヴィクトリア語をめっっっっっちゃ流暢に話す。ケルシー先生と同じかそれ以上でだ、訛りも何もねェ、まさしくお手本って感じでな。
それと同時にな、不気味さがある。
口調が何とも年寄り臭いとか格好が怪しいからとかじゃねぇ、もっと別の何かの不気味さだ。まるでナニかが必死に人間に擬態しようとして、ボロが出てるような感じだ。
だがまァ……普通にいい奴ではあった。話しかけてみれば会話に応じてくれたし、何かについて聞いてみればそれについての考えを述べる。何処か達観したような物言いでな。
正直なところ、それ以外はよく分からん。フラっと現れたと思ったら、フラっと何処かに消えてる。とりあえず話しかけてみたらどうだ、面識を持てばもしかしたら……テレジア殿下のアレコレを教えてくれるかもしれんぞ。
……あぁ、そうだ。同郷のよしみだ、一つ忠告しておく。アイツとは絶対に戦おうと思うなよ。標的にされたら最期。執拗なまでに纏わりつかれて、狩られるぞ。
何でそんな事言えんのかって?
見ちまったからだよ、アホ。
———
「へくしっ」
「あら、風邪?」
「なわけ。上位者である私が風邪に罹るなど、悪夢の中ですら起こりえん」
「それじゃあ、噂されてたとか?」
「ありうる。ケルシー殿によれば、私はこの船にいる者からは何やら疑いの目を持たれているようでな。そんな者に対して噂の一つや二つは出てくる物だろうて」
「あなたは、そのままで良いの?望むなら私が皆に説明するけれど……」
「不要。私は本来ならばここにはおらぬ存在。故に周囲からは少し距離があった方が何かあった際に困らん。それに、話し相手ならばテレジアやケルシー殿が居る。それで充分よ」
「そう……なら、あなたの選択を尊重するわ」
「貴公の気遣いに感謝する。所で、あそこでモジモジしている者は何だ?貴公に熱い視線を送っているが。もしや熱狂的なファンであるか?」
「誰が熱狂的なファンよ!!!あたしはサルカズ傭兵よ!!!!!!」
「おや、聞こえていたのか。これは失敬」
狩人はどこら辺でテラから退場するのがいいか
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バベル崩壊に合わせて。
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ロドス設立以降。
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ずっと居れば?
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貴様!地底から逃げる気か!!!