共学化21年で学生倍増、武蔵野大成功の秘訣は「丁寧に少しずつ」

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初見翔 増谷文生
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 少子化や女性の共学志向の高まりによって、女子大が次々と共学化を決めている。ただ、大学によっては効果が十分に出ていないケースもある。そんななか、共学化の成功例と言われるのが武蔵野大(東京都江東区)だ。

 1965年設立の武蔵野女子大を2004年に共学化し、5千人弱だった学生数は現在1万人を超える。1999年に教授として同大に着任した小西聖子(たかこ)学長は「丁寧に少しずつ進めたことで、スムーズな共学化につながったのではないか」と話す。共学化に先立つ99年に共学の大学院を新設。2002年に開設した通信教育部も共学だ。小西学長によると、03年の武蔵野大への名称変更前に入学した学生には、武蔵野女子大の卒業証書を発行したという。

 さらに大学が大きく変わろうとするタイミングだったことも、関係者の理解を得やすかったようだ。設立以降、長らく文学部のみの単科大だったが、1998年以降に相次ぎ学部を新設。共学化したのは四つ目の学部、しかも初の理系学部として薬学部を設けた年だった。

 「理系学部をつくり多様な教…

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この記事を書いた人
初見翔
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
食料生産、製造業
増谷文生
東京社会部員|教育担当
専門・関心分野
教育(主に大学)