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#TWDW0419 に行ってきました。[1]

 渋谷ヒカリエの8Fで行われた「Tokyo Work Design Week」という、働き方に関するアイデアやヒントとなるキッカケを得られるようなキックオフイベント(本イベントは11月)に行ってきました。

 感想としては、最近自分が考えていることとあんまりズレていなくて良かったなあという感じです。でも、もやもやは残りました。それにしても6時間30分は長かった…!

 気になった言葉を、いくつかメモを引用しながら感想を書こうと思います。(名前は敬称略)

 (長くなりそうなので2回に分けようかなと思います。)

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これからは、派手や見栄えではなく、本質的で意味のあることが求められるようになる。(菅付雅信)

 今はSNSなどのネットがどんどん普及して、いろんなものが可視化されるようになりました。それゆえに、ファッションの持つ「他者への表現」の役割が低下し、ある程度ネットで第一印象が判断されるような時代になってしまいました。なのでこれからは、「美しいイメージ」という外面を良くすることに努めるよりも、「美しい行動」という内面を良くすることを意識したほうがいい、とおっしゃっていました。

 確かに見栄えがいいことも評価基準の1つではあるものの、それの比率がだんだん低くなっているような気はします(感覚としては)。服とかだったら、外側から見たら安いやつと見た目は変わらないように見えるけど、中身はひとつひとつが素材にこだわっているようなもの(記事がいいやつとか)が増えていると思います。どんどん「中身化」しているのが身の回りでも感じられるようになりました。

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なぜ人が集まって仕事をするのか、という質問の中で最もシンプルな答えは、「さみしいから」である。(村上臣)

 スマートデバイスがどんどん進化して、それに伴って「ソフトウェア」もアップデートしています。なので、場所を問わずどこでも働けるような環境が整うようになり、ワークスタイルも徐々に変化してきています。そうなると、人が集まって仕事をしている現状が本当に必要なのか?という疑問が湧いてきます。しかし、そういう状況がなくならないのは、一人でやるのは「寂しい」という、情動的でノンバーバルな部分があるからなのだそう。バーバルな部分とノンバーバルな部分、どちらかではなく、両方のバランスをいい感じに保つことが必要だとおっしゃっていました。

 確かに、一人で何かをやり切るのは意志が固くないと大変。自分もなかなか一人だとだらけてしまいます。その点、(しっかり相手を選べば)お互いに高め合う関係をつくることができて、フィードバックもしやすいです。そういう点では、デジタルデバイスを通してのやり取りばかりをするのではなく、人と直で会って話したりするアナログな部分も持っていないとバランスがおかしくなってしまうなと思いました。

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今の世界中の組織は、NPOと株式会社しかない。でもさ、その「間」がほしいじゃない?利益のためだけじゃなくて、でもNPOだけでもないもうちょっとサステナブルで、世界のためにもよくて、みたいな組織。そういう組織の会社のことを「ベネフィット・コーポレーション」と言うの。(林千晶)

⇒参照:米企業でも株主より社会の利益を優先できる!?「ベネフィット・コーポレーション」とは何か

 NPOだったら、利益を追い求めたらいけない、というような制約がある。株式会社だったら、株主のために利益を上げるためにどうすればいいのかを考えなければなりません。

 しかし、今はこの両極端しかない2つのカテゴリーの間に割って入るような、ちょうどいいとこを足して2で割ったようなベネフィットコーポレーションをアメリカで企業カテゴリーに入れる法律が制定されている動きがあるそうです。これの対象としているのは、株主ではなく、社員、顧客、環境、そして社会全般。現在、ニューヨーク州、カリフォルニア州、マサチューセッツ州、ペンシルバニア州などの11州ですでに法が成立し、14州が手続きに入っているそうです。

 日本でもそういうカテゴリーとして認知はされていないと思うけど、そういうことを考えている会社も最近出てきているような気はします。そのひとつが「生きるように働く仕事探し」というコンセプトの求人サイトである日本仕事百貨さん。それに、日本仕事百貨さんが紹介している会社も、「利益も確かに大事だけど、その先の社会のことを見据えてる会社」」を紹介していることがとっても多いと思います。代表のナカムラケンタさんもそうおっしゃっていました。

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これからのキャリアっていうのは、線形のようなハシゴモデルではなく、ジャングルジムのような、あっち行ったりこっち飛んだりするようなモデルになっていくんだろうな。大切なのは、”自分が何をしたいか”とか、”何ができます”っていうことをしっかり持っているということ。(若林恵)

 一直線でキャリアが決められていたハシゴモデル時代は終わってしまい、これからはジャングルジムのような、どこを行ったりきたりするのかわからず上に行ったり下に行ったりするような、決められていない道を自分で選択して進んでいくことが求められています。そのために、自分は何が好きで何をしたいと思っているのかを持っていることで、振られる度に揺さぶられしまうのを防ぐことができるのではないかと思います。自分も紆余曲折を経て、今の就活スタイルになっているので、後悔はほとんどしていないですが、なかなか理解してもらえないのがもどかしいです。

つづきます。

  • posted by yriica
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Notes