2,3年程前からシナリオを考えた甲斐があるというものです。
読んでくれる皆様の期待に応えるためにも完結というゴールに絶対に至らなければですね!
ハ、ハハハ...
誤字脱字の報告に“感謝を!”
この臭いには慣れている。人が焼ける臭いだ。
ロードランの赤き飛竜ヘルカイトが、ロスリック城を守護していた白き飛竜が、そして、輪の都にいた古竜の末裔──闇喰らいのミディールが私諸共兵士や亡者を炎の息吹で焼き尽くした時に嫌でも嗅いだ臭い。
いづれも人を容易く焼き殺すには十分な威力の炎だった。しかし──
目の前で監視官の骸を炭に変えたタルラの放った炎は規模こそ死体の山を吞み込む程度のものだったが、威力だけなら飛竜どころか下手すればあの闇喰らいの炎に比肩しているのではと思わせるものであった。
「……凄まじいな、君の炎は」
「タルラ、貴方アーツを…」
“アーツ”、確か昨日の夜に読んだ“アーツ学”なる書物によればこのテラにおける魔術のようなものだったはずだ。
しかし、今はどうでもいいのだ、そんなことは。
「こいつらは……害虫だ。略奪を繰り返し、私腹を肥やす…な。それでいて職務に忠実なのだから始末に負えない」
「職務というのは、文字通り感染者の監視か?」
「そんな生温いものじゃない…。こいつらは感染者を見つけるや否や連れ去る。……奴隷として使い潰す為に…!だから感染者は隠れて生きる他ないんだ…ッ!」
不死狩りの連中や生臭聖職者どもを混ぜ合わせたような所業だ。
──…いつも、どこにでもいる、逃げる者を追い、隠されたものを暴き、正義を誇る狂人が。
──そして往々に、覚悟だけは足りぬものだ、いつか報いがあることのな…。
あの絵画世界にいた亡者の騎士の言っていたことは真理だったのかもしれない……言われたのが私なのが誠に遺憾ではあるが。
「そういえば…君は感染者についてどれ程知っている?」
「……アリーナから一通り教わった」
──感染者
彼らを語るには“
“源石”はその内に莫大なエネルギーを内包しており、テラの人々はそのエネルギーを利用し、文明を発展させた、今や必要不可欠な資源だ。
だがそんな都合のいいだけの代物があるはずがなかった。
“源石”が人間の体内に入り込むと、“
感染者とはその鉱石病に罹患した者達の総称だ。
「そうか……」
(アリーナから聞かされるまでは感染者の存在すら知らなかった…か)
「不治の上に死までもが約束されるとはな。まるで……“呪い”だな、鉱石病は」
病の温床である源石はもはや人々の文明にとって切っても切れない存在と化している故に、感染者は増える一方。
しかも…耳を疑う話だが源石は自己増殖し、挙句の果てには天災まで引き起こすという。
……この世界は私の生きた世界と同等かそれ以上に未来が閉じかかってはいないだろうか。
「呪い…か。そうだな。鉱石病という名の呪いに人としての尊厳を奪われた感染者……。害虫共は……ウルサスはそんな彼らに静かに生きることも死ぬことすらも許さない…!」
「タルラ……」
(成程な、タルラ。お前の眼の奥で燃えていたのは……
その憤怒の炎は感染者たちへの同情からの義憤ではなく、純粋に心底から烈しく燃えている怒りだ。
「……感染者は非感染者から忌み嫌われているのが現状だ。……化け物のように扱われる者もいるという。…アッシュ、君は……彼らを──感染者をどう思う?」
タルラはアッシュへと向き直り、見定めるかのように彼をその鋭い視線で射貫く。
「化け物…化け物だと?……ク、クク……クハハハハハ…ッ!」
「ア、アッシュ…?」
しかし、彼は動じることなく、それどころか堪え切れないとばかりに哄笑をあげ始めた。
「…何が、可笑しい……ッ!?」
「タルラ!駄目よ、落ち着いて…!」
タルラの顔が怒りに染まり、再びアーツの炎が両手に点火するが、それでも彼は嗤う。
ひとしきり笑ったとばかりに息をつきアッシュが口を開いた。
「タルラよ、人の形をした化け物はな、明確な自我もなく周囲に害を及ぼす者達を言うのだ」
脳裏に亡者と化し、襲い掛かってきた者達の姿がフラッシュバックする。
「イヴァン爺しか感染者を知らんが、少なくとも彼はそんな兆候は表れてはいなかった。感染者も、非感染者も、私から言わせれば…どちらも“人”だよ。その間にあるのは鉱石病に罹ってしまったか否かの違いだけだ」
──鉱石病によって身に余る
──不死の呪いによって不死となり、人としての
どちらも忌み人の烙印を押され、迫害を受けてきた。
似た境遇の身であった故、多少私情も入ってはいるがこれがアッシュの感染者への見解だ。
「…そうか……そうか」
「一瞬で私への怒りと炎が失せたな。君の問いに答えてやっただけだが?」
「いや…すまない、早とちりしてしまった。だが、君が堂々とそう言ってくれたのを聞いて…嬉しくてな」
「…そうかよ」
まさかここまで喜ばれるとは思ってもみなかったアッシュは満更でもない様子を隠し切れずにそっけなく返すと、ソウルから彼の友たるカタリナの騎士の遺した“ストームルーラー”を引き出し、顔の横に水平に構える。
その折れた刀身が渦巻く嵐を纏った瞬間に戦技「嵐の王」を上段から振り下ろすのではなく、下段からの切り上げにより解き放つ。
剣から放たれた嵐の斬撃は空へと消えるが、その余波の風圧が周囲の木々に降り積もった雪と骸を包む炎を攫っていった。
「もう十分焼いたろう。真っ黒な炭の完成だ。さっさと埋めるぞ」
「…そうだな。すっかり話し込んでしまったし、手早く終わらせようか」
「……はぁ、今から殺し合いでも始まるのかと思ってヒヤヒヤしたわ……」
「悪い悪い……」
「本当に反省してるのかしら…」
アッシュは“ストームルーラー”を消し、“地鳴りの岩石鎚”の戦技「地鳴り」で穴を掘り始めた。
「…素手だと効率的じゃないな、これで死体を刺して穴に放り込んでくれ」
「ありがとう…ってこれは……農具か…!?どんな旅をしたら農具を持つことになるんだ!?」
「あ、あのこの槍…よね?こんな芸術品みたいなのを本当にこんなことに使っていいの……!?」
「つべこべ言わずに手を動かしたまえよ……っとぉ!」
アッシュが“地鳴りの岩石鎚”で穴を作り、タルラとアリーナがその手に握る“四股鋤”と“聖者の二股槍”で監視官をそこに放り込んでいく。
穴を作っては放り込むを数度行い、無事に死体遺棄を完遂した3人は日が暮れる前に家へ帰宅することができた。
しかし、疲労困憊な3人の頭では、血塗れになって帰ってきた彼らを見た家で心配になりながらも家で帰りを待っていた老夫婦がどんな反応をするのかまでに考えが及ばなかった。
諸君 私はアークナイツが好きだ
諸君 私はフロム作品が好きだ
諸君 私は闘争が大好きだ
テキサスが好きだ
足を除いた逃亡騎士装備が好きだ
獣狩りの曲刀が好きだ
モスティマが好きだ
純血騎士アンスバッハが好きだ
ウィーディが好きだ
Acfaのホワイトグリントが好きだ
チョンユエが好きだ
エアが……。
──ジルバがログアウトしました。
...お見苦しいものをお見せしてしまい申し訳ありません、読者の皆様。そして今回もレイヴ...筆者の作品を読んで頂きありがとうございます。
前書きで言っていた通りストーリーの構想自体はある程度形にしているのでそれが原因で投稿が止まることはありません。…あと、次回までに筆者の再調整を済ませておきます。
…私が出張ることが今回が最初で最後であることを祈りますよ、レイヴン……。