灰は龍炎に惹かれて   作:ジルバ

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小説執筆自体が初のジルバと申します。ピク○ブのあるイラストに感化されて今クロスオーバー作品を書いていこうと決めました。後悔ナシ!

アークナイツはいい  私には それが必要なんだ(CV死神部隊リーダー









プロローグ:火継ぎの終わり

─そこは最果てだった。

 

ありとあらゆる人の営みの痕跡が吹き溜まった場所。

生命の気配が一切感じられぬ、灰に埋もれた吹き溜まりの見せる光景は世界の終焉と称するに

相応しいものであった。

 

 

その吹き溜まりから隔絶された地─最初の火の炉と呼ばれていた場所にて激しい剣戟を繰り広げる二つの影があった。

 

 

黒鉄の鎧兜の上に襤褸の外套を纏うその者は、火の無い灰。

かつて古い王たちの地で、世界と生きる人々の為に託された火継ぎの使命を成し、そして灰として目覚め、全てを裏切る道を往くと決意した者。

 

焼け爛れ、黒ずみ、歪んだ鎧に身を包むその者は、王たちの化身。

いつしか“はじまりの火”を守るために生まれた、“火”を継いできた薪の王たちの集合体。

 

両者の戦いは熾烈だった。

その身に直撃すれば致命傷は必至であろう王たちの化身の繰り出す焔の連撃、ソウルの魔術、呪術、古竜狩りの太陽の雷。

火の無い灰はそれらを避け、両の手に握る“傭兵の双刀”で王たちの化身に確実に斬撃を叩き込んでいく。

 

そして、彼らの死闘についに決着の時が訪れた。

 

王たちの化身が猛攻を止め、後退し灰から距離をとる。

火の無い灰はその行動の意図を()()()()()。彼は王たちの化身に向かって駆ける。

 

王たちの化身の空いた左手に一際大きな太陽の光の槍が顕れる。

 

灰が"傭兵の双刀"を放り、赤黒い血に染まった断頭剣─“ゲールの大剣”を己のソウルから

取り出した。

王たちの化身が太陽の光の槍を振りかぶり─

 

 

─天へと放つことは叶わなかった。

 

灰の“ゲールの大剣”の戦技「捨て身の剣」が王たちの化身に届いたのだ。

 

王たちの化身が地に崩れ落ち、その身体が消えていく。

 

世界の、そして生きる人々の為に己が身を火に焚べ、火を守り続けてきた薪の王たちの呪われた使命が終わったのだ。

 

王たちの化身が完全に消滅し、その内で燃えていた“はじまりの火”の残り火たる王たちの

ソウルが火の無い灰へと吸い込まれていった。

 

「────ッ!?」

その瞬間、灰の脳裏に薪の王たちの膨大な記憶が流れ込む。

 

いずれの記憶も過酷な旅路ばかりで、そしてそれらは誰にも覚えられることのなかった同胞(英雄)たちが存在していた確かな証拠であった。

 

膨大な記憶のもたらした情報量に薄れそうになる意識を灰は保ち、螺旋の剣が突き立つ篝火へと足を進め始める。

 

──まだだ…

彼は“火”の後始末をしなければならない。弱々しく燃える残り火ではもはや世界を照らすことなどできず、呪いと闇を蔓延らせるだけだ。

 

──火の時代を終わらせる……後の世界を生きる者達の為に…!

 

その手で篝火に…ではなくそのそばに書かれている()()のサインに触れる。

呼応した白のサインが輝き、黒装束に身を包む女が現れた。

彼女は火防女。灰となった彼を支え続け、共に全てを裏切る道を往く者。

 

火防女は篝火に歩み寄り、篝火に燃える“はじまりの火”を優しく掬い上げる。

世界を照らしてきた火が火防女の手の内に染み込むように消えていく。

 

「はじまりの火が消えていきます」

火が消えていくのと同時に世界から光が喪われていく。

「すぐに暗闇が訪れるでしょう」

しかし、彼女はその暗闇の先を()ている。

 

「そして、いつかきっと暗闇に、小さな火が現れます。──王たちの継いだ残り火が。」

自分の見出した使命を成し遂げた火の無い灰が火防女の横に力なく座り込んだ。

 

……為すべきことは、為した

 

──未来を生きる人々の世界はどんな世界だろうか? 少なくとも私たちの世界の二の舞にならぬことを祈ろう

 

……未来に生きる者たちよ、貴公等の人生に──

 

 

──太陽あれ

灰は未来へと想いを馳せ、意識を暗闇に沈めた。

 

けれど、だからこそ

 

「──灰の方、まだ私の声が聞こえていらっしゃいますか?」

 

火防女の言うことを最後まで聞くことができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルサス帝国領のとある雪に覆われた森林の奥深くに、その場にあるはずがないものがあった。

 

灰だ。

火が燃えた後に残るソレがあった。しかも奇妙なことにその灰の山の周囲には

灰を避けるかのように雪が全く積もっていないのだ。

 

そしてその灰の山が蠢き、灰被りの騎士──火の無い灰が現れた。

 

──ここは、どこだ…?

火の無い灰は動揺を隠せなかった。当然だ。最初の火の炉にいた筈の己が目を覚ませば真っ白な雪の積もった鬱蒼とした森の中なのだから。

 

「ここはアリアンデル…いや、まさか、()()()の……?それともこれが…火の時代の後の世界なのか……?」

その問いに答える者はない。

 

「……考えても無駄か。一先ずこの森を出るとしよう。……迷いたくないんだが…まぁ、何とでもなるか」

 

火の無い灰は“黒騎士の盾”と“パルチザン”を装備し、周囲を警戒しながら歩き始めた。

 

その場に残された灰の山は去りゆく火の無い灰の後ろ姿を見届け、まるで役目を終えたかのように冷たい風に吹かれ、飛ばされていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




幣作はタイトルが全てです。俺が、レユニオンを生かす!
あ、この作品の主人公について…

頭 逃亡騎士の兜
胴 逃亡騎士の鎧
腕 グンダの手甲
足 黒鉄の足甲

無印と3の世界を駆け抜けた不死です。ロードランで火を継いで、ロスリックで今回で火を終わらせてましたね~(他人事
名前もありますが…それは彼がおいおい名乗るので任せます。
ロードランとロスリックでのレベルを合計して…400弱ですかねぇ…どの武器も卒なく使えますが、少なくとも王たちの化身戦の時点ではどのステもカンストしてない半端者です。

おっと、分かっていますよ。「じゃあダークソウル2のタグはなんだ?」ってなりますよね。
ダークソウル2の要素は主人公にはありません。どんなふうに出るかはお楽しみということで。
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