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無人フォークリフト導入の舞台裏!チームワークで実現するカルビーの未来

“次の時代を担うのはあなた”の意を込め、採用に向けて不定期連載している「NEXT is NOW」。現場で活躍しているさまざまな社歴や職種の人財を紹介しています。

今回は、広島みやじま工場のエンジニアである森川 岳さんです。2021年に担当された湖南工場のAGF(無人フォークリフト)と自動保管倉庫の設置工事について、物流部門の担当者であったカルビーロジスティクスの和田さんとの対談を通し、エンジニアのお仕事をご紹介します。


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森川 岳(もりかわ がく)
カルビー株式会社
技術本部 エンジニアリング統括部 西日本技術課
2015年入社。工学研究科電気工学部卒
京都工場の新棟フルグラ包装ライン、湖南工場のじゃがりこライン、北海道工場のじゃがポックルラインなど多くの増設や立ち上げを担当。
2020年4月より現職

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和田 朋之(わだ ともゆき)
カルビーロジスティクス株式会社 近畿センター長
2018年入社。湖南工場における無人フォークリフト及び自動保管倉庫の設置工事に際しては、カルビーと協力会社との円滑な連携を図るための重要な窓口として尽力。
2022年より現職

本対談は、郷田 真由さんがファシリテーターを務めました。

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人事・総務本部 人財戦略部 組織開発課 郷田 真由(ごうだ まゆ)

森川さんの経歴。カルビーの面接は温かい?!

郷田:まずは、森川さんにお聞きします。入社から現在までの経歴を教えてください。

森川:2015年に新卒で入社し、最初は東日本の技術部に所属していました。3年の間に京都工場の包装ラインの設計などを行いました。その後、京都工場の保全課に異動し、2年間、自ら設計したフルグラ包装ラインのメンテナンス業務やトラブル対応に従事しました。
ここで現場の方々と近い目線で「製造ラインの使いやすさ」について考えるようになりました。最近では広島みやじま工場の技術部に異動し、湖南工場の製品倉庫や第二じゃがりこ棟の仕事に従事しています。

郷田:技術本部の仕事についても教えていただけますか。

森川:技術本部は、各工場や製品倉庫の新設や増設、ラインの入れ替えなどを行う部署です。基本設計から施工管理、工事の立ち会いまでを担当しています。

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郷田:では、森川さんがカルビーを選んだ理由についてお聞かせください。

森川:学生時代からものづくりに興味があり、メーカーに進みたいと考えていました。その中でも、より多くの幅広い人に喜んでもらえるような商品がいいなと思って、身近な食品企業をメインに就活をしていました。決め手になった一番の理由は、説明会での印象がとても良かったからです。面接を重ねる中で、社員の方の温かさを感じ、カルビーに決めました。

郷田:昨年の内定者でもカルビーに決めてくれた理由として一番多かったです。とてもうれしいことと思っています。

エンジニアリング×ロジスティクス

郷田:湖南工場の自動保管倉庫の立ち上げについて、和田さんはどのように関わられていましたか?

和田:私は物流部門として、在庫管理や出庫管理に関わっていました。新しいAGF(無人フォークリフト)の導入を通じて、倉庫内の保管スペースなどの更新を担当しました。協力会社を含む関係者にとって初めての取り組みを理解してもらうための窓口となったのがスタートです。

郷田:今まで人がフォークリフトを運転して運んで積んでいた作業を、無人フォークリフトを導入することで、どのように運用していくかという点を一緒に考えられたのですね。

森川:建物とパレタイザ(製品の段ボールケースをパレットに積む機械)とAGFの設計を行いましたが、和田さんには出荷したいパレットがいつ、どの場所に必要かなど、詳細な運用や使い勝手のところをアドバイスいただき、細かく何度も打ち合わせしながら設計していきました。

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パレットを運ぶ AGF
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AGFで積み上げられた製品


郷田:
プロジェクトの期間と、運用の結果としてどのような変化がありましたか?

森川:期間としては、建物の施工は約1年ですが、計画段階から含めるともう少し前からですね。

和田:有人での工数が減ったことで、夜間の人員を配置しなくて済むようになったことは、人手不足の中で非常に助かりました。有人作業では事故が発生する可能性もありますので、この点でもオートメーション化は大きいことだったと思っています。現在も立ち上げ時の計画のままの人員体制です。

郷田:今回の工事は、現場サイドから上がってきた課題に取り組んだという流れでしょうか。具体的な案は森川さんがゼロベースから組み立てていくのですか。

森川:今回に関してはAGFが決まってスタートしました。打ち合わせを重ねて、お互いに認識が合っているかを大事にして進めていきました。

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郷田:湖南工場での初めての導入に際して、大変だったことはどのような点でしたか。

森川:運用側の方々が新しいシステムに慣れるのが大変だったと思います。特に、パソコンを使っての操作・運用へ移行することは大きな変化ですからね。

和田:本当にその通りです。使われる言葉一つ一つが全く分からない。そんな状態から教えていただきました。丁寧に伝えていただいたと思うんですが、それでも理解が追いつかないこともありました。

例えば、実際のオペレーションにつなげるにはどうしたらいいのかなど。毎回森川さんに質問しては、それをまた協力会社の方に伝えて、ということが何度もありました。森川さんがいつでも辛抱強く教えてくださったことで、少しずつ理解が深まりました。本当に感謝しています。

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自動保管倉庫の建設

全ては、現場から。

郷田:お互いの仕事ぶりについて。それぞれ印象深かったことをお聞かせください。

森川:和田さんは、物流におけるプロフェッショナルな方だと思っています。他の協力会社さんの方とのコミュニケーションの窓口としてスムーズにつなげていただきました。

それと、いつお会いしても元気に挨拶してくださるので、すごく頼りになる方だなと思っていました。

和田:森川さんは、とても丁寧に仕事をされる方です。まったく分からない自分たちへの説明も、こちらが理解しやすいように資料などにも配慮してくれました。おかげで分かりやすくイメージができるようになり、有難かったですね。

森川:うれしいですね。ありがとうございます。

郷田:この工事を通して得られたことがありましたらお聞かせください。

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和田:今回、AGFを使った倉庫運用が成功したことで、カルビーグループ全体での標準化が進みました。

森川:私も倉庫建設のプロジェクトに関わったことで、物流についての理解が深まりました。和田さんをはじめ、多くの関係者の皆様にご協力いただく中で、コミュニケーションの重要性を再認識しました。

和田:森川さんから、「これまでの運用の流れ」や「どういう出荷をしているか」、「保管方法はどうだったか」などを最初にヒアリングしていただきました。もちろん、実際の現場も見られていました。やはり、どのような場合でも現場を見ていただくのが大切です。

どれほどいろんな話をしたとしても、森川さんのようにしっかりと現場を見て一緒に解決していただける方が技術部に来てくださると、これからも心強いと思いますね。

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完成した自動保管倉庫 (夜間撮影)

郷田:和田さん、ありがとうございました。最後に、森川さんのこの仕事のやりがいや、今後の展望についてお聞かせください。
 
森川:自分が設計したものが工場や生産ラインとして形になり、これから10年、20年と残っていくことに大きなやりがいを感じています。今後も新しい技術やシステムを取り入れながら、より効率的な生産ラインを構築していきたいと思っています。

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 文、編集:石川 清美
写真:樋口 謹行
(一部工場提供)


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