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Conversation

「ホラ吹き」という言葉を、亡き夫を見送る妻の言葉に投げつける。それは、人の心を持つ者には到底できないことです。 昭恵夫人の葬儀でのご挨拶には、作り話など一つもないと思います。 そこにあるのは、突然愛する人を奪われた悲しみと、夫を救おうと何時間も心臓マッサージを続けてくれた医師への深い感謝だと思います。 そして、最期の瞬間に「ほんの少しだけ、手を握り返してくれたような気がした」という、 誰もが胸に刻む「人としての祈りや希望」のような言葉です。 裁判では、医師が「即死だった」と証言したと言われています。 でも、医学的な「死」と、家族が感じる「別れの瞬間」は、まったく別の次元にあります。 人間の身体は死後すぐに石のように硬直するわけではありません。筋肉や神経には、しばらくの間、微細な反応が残ることがあります。これはよく知られていることです。 そのため、亡くなった方の手を握った遺族の多くが、「握り返してくれたような気がした」と感じるのです。それは幻ではなく、愛する人をまだ感じていたいという心の自然な反応です。 だからこそ、「ほんの少しだけ、手を握り返してくれたような気がいたしました」という言葉には、本人たちにしかわからない深い真実が宿っています。 それは「科学の言葉」を言っているのではなくて、「人間の心の言葉」です。死と向き合った者だけが知る、「痛切な実感」です。 そのような言葉を「ホラ」と決めつけるのは、想像力の欠如というより、「人としての優しさ」をどこかに置き忘れてしまった証です。 亡き夫の手を握りながら、「まだ生きている」と信じた一瞬を「ホラだ」と断じることほど、冷酷な行為はないと思います。 弁護士という職業は、本来、人の権利と尊厳を守る仕事です。だからこそ、人の痛みを軽んじる言葉を発してはいけないのではないでしょうか。 言葉を武器にできる人間は、その言葉の刃で人を傷つけてはならないのだと思います。 昭恵夫人の言葉には、「ありがとう」と「さようなら」が同時に込められていました。それを「ホラ吹き」と笑う弁護士がいるなら、その人は「法律を知っても、人の心を知らない」と言わざるを得ません。
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ジョーンナム商会
@JongNamFirm
Replying to @lawyersuzuki
でもウソは駄目ですよね ましてや今際の際に『アイラブユー』とか言わせたらまるで文豪百田の『殉愛』じゃないですか