【ルヴァンカップ】広島、地方発ビッグクラブへ大きな一歩 下部組織出身・川辺駿「タイトルを取らなければいけないチームに変わってきている」
2025年11月1日 18時27分
JリーグのYBCルヴァン・カップは1日、東京・国立競技場で決勝が行われ、広島が柏を3―1で破り、3年ぶり2度目の優勝を果たした。優勝賞金は1億5000万円。広島は前半にロングスローから2得点、直接FKで1得点を挙げ、柏を突き放した。広島が国内3大タイトル(リーグ、ルヴァン杯、天皇杯全日本選手権)を獲得するのは通算5度目。先制ヘッドを決めたDF荒木隼人がMVPに輝いた。
広島は序盤から攻められた。パスをつながれ、押し込まれた。試合の主導権を握っていたのは柏だったが、「苦しい状況、厳しい戦いになればなるほど、セットプレーからの1点は流れを大きく左右する」。荒木は動じるどころか、狙っていた。
前半25分、中野が敵陣右サイドからゴール前へロングスローを送った。ボールは弾丸のように一直線に飛ぶ。「競り勝てる自信があった。中野の肩がすこぶる良かったみたいで、いいボールが飛んできた」と荒木。柏のGK小島を佐々木と東が巧妙にブロックすると、荒木が密集で跳び上がり、頭でねじ込んだ。
同38分は東が左足で直接FKを決め、同47分には再び中野のロングスローからジャーメインが左足ボレーをたたき込んだ。セットプレーで怒濤(どとう)の3発。先発の平均身長は柏より約5センチ高い181センチ。ボール支配率、パス総数で上回られても、空中戦を生かした飛び道具は広島の土俵だった。
昨季、宿願だった新本拠地の開業に伴い、観客は6割増。2024年度のクラブの売上高は23年度からほぼ倍増の約80億円に到達した。日本屈指の育成型クラブは選手を「奪われる側」から「奪う側」に転換した。争奪戦の末に獲得した田中、ジャーメインはMVP級の活躍だった。
「タイトルを取らなければいけないチームに変わってきている」とは下部組織出身の川辺。地方発のビッグクラブへ、広島が大きな一歩を刻んだ。
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