サンフレッチェ広島が柏を3-1で下し、3年ぶり2度目の優勝を飾った。「サンフレッチェ」の名前の通り“三本の矢”で勝負を決めた。前半にセットプレーから3得点。MF中野就斗(25)のロングスローを起点に2点、MF東俊希(25)の直接FKも飛び出した。守っても22年優勝時と同じDFの“三本の矢”塩谷司(36)佐々木翔(36)荒木隼人(29)が最終ラインを固め、柏の反撃を1点に食い止めた。優勝賞金は1億5000万円。MVPは先制点を挙げた荒木が選ばれた。次は天皇杯との2冠に挑む。

歓喜の優勝セレモニー。ティファニー製の銀色に輝く大きなトロフィーを抱いたのは、チーム最年長の塩谷だった。12月で37歳。チームを引き締める“重し”となる33番がまた1つ大仕事をやってのけた。「勝ち切れたのは大きい。広島に昨年新しいスタジアムができてクラブの規模が少しずつ大きくなっていく中で、もっといいクラブにしていくために必要なタイトルだった。これを取れたのは非常に大きかった」。

譲れない一戦だった。攻守において“三本の矢”がキーワードとなった。前半の3ゴールが飛び道具なら、守っても荒木を真ん中に塩谷が右、佐々木が左に並ぶ3バックが立ちふさがった。序盤は柏ペースだった。「1対1で負けない」を合言葉に高い対人能力を発揮。相手に主導権を握らせなかったことが、飛び道具3発につながった。

1週間前のリーグ戦ではリーグ最少失点の堅守のチームが、下位の横浜にまさかの0-3という完敗。この国立決戦に向け、選手間ミーティングを開きチームの士気を高めた。同じ36歳の佐々木は「最後はシオ君がまとめてくれた。経験ある選手たち、外国人選手も含め、あーいった会話がチームをいい方向に向けてくれる」と明かした。