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国内外で出社回帰の中、カルビーが選んだ自律型ハイブリッドワークとは!?

新商品や新しい取り組みの担当者に、プレスリリースでは書ききれない想いやこだわりを聞く“KEY PERSON”(キーパーソン)。
  
今回は、国内オフィス勤務者の新しい働き方「カルビーハイブリッドワーク」の導入について、CHRO(最高人事責任者)の人見泰正さんにお話を聞きました。

人見 泰正 (ひとみ やすまさ)
カルビー株式会社 執行役員 兼 CHRO 兼 人事・総務本部 本部長
2020年入社。100年を超えても成長しつづける企業を目指し、国内外の人事基盤構築と働き方改革の指揮を執る。2025年4月より現職。

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「カルビーハイブリッドワーク」
2020年に開始した「Calbee New Workstyle」から5年を経て、2025年5月からスタートした新しい働き方です。
出社とモバイルワークを社員一人ひとりが自律的に選択することで、仕事の成果に繋げます。

詳細はプレスリリースをご覧ください。
ニューノーマルから5年でオフィス勤務者の働き方を刷新 仕事の目的・成果から時間と場所を自律的に選択して働く『カルビーハイブリッドワーク』


「いい仕事」をすることがオフィス勤務者の使命

―これまでの働き方変革の考え方、取り組みについて教えてください
 
人見: カルビーグループの強さは、76年の年月をかけて磨き上げられたバリューチェーンにあります。圃場での原材料調達、安全安心な製品づくり、適時適所・効率的な物流、顧客に価値を直接お届けする営業・販売等、国内外の多くの仲間たちがお互いを信頼し、チームとして支え合いながら事業活動を推進しています。
 
今回、日本国内のオフィス勤務者を対象とする、新しい働き方を発表しましたが、国内全体の約7割を占める工場勤務者は出社を原則とする働き方であり、オフィス勤務者と比べ働き方の選択肢が限られているのが実情です。

「安全安心な製品を安定的に供給する」という食品メーカーとしての社会的責務を果たすべく、昼夜を問わず現場で汗を流して下さっている仲間たちに感謝しながら、「付加価値高く、質のいい仕事」をすることがオフィス勤務者の使命であると考えています。
 
カルビーでは、1990年代から、効率的で生産性高く、付加価値を高める働き方や 業務の進め方を目指し、たくさんのトライアルを行って、働き方を進化させてきました。カルビーの働き方変革では、各種の社内制度だけでなく、『オフィス』という働く環境の整備を重視しています。

「最初から失敗を恐れずに、まずはやってみる。やってみて、うまくいかなかったら修正したらいい」というトップマネジメントの強いリーダーシップのもと、フリーアドレス、在宅勤務、働く場所を問わないモバイルワーク等、先んじて様々なチャレンジを行ってきました。
こういうところに、カルビーの企業風土が表れていると思っています。

出社しても座れる席がない

―「カルビーハイブリッドワーク」に移行した背景を教えてください。
 
人見:コロナが5類に移行し、他企業と同様、当社でも出社する社員が増えてきました。会社としては、曜日や回数などのルールを定めて強制することをしていませんので、チームや個人それぞれの判断で出社してきているということですね。
コロナ禍という特異な環境で、オフィスワークの多くが在宅で出来ることを確認出来たと同時に、リアルコミュニケーションの重要性をそれぞれが実感し、出社回帰につながったのだと考えています。
 
その一方、本社オフィスでは、コロナ禍のタイミング(2021年9月)で大幅に減床(2フロアから1フロアへ集約)しましたので、「全員で出社してチームでミーティングをしたい」と思っても、会議室やミーティングスペースが確保できない、出社しても執務席の空きが少なく右往左往する、といった、出社を選択しにくい事態が生じていました。出社して、より大きな成果を生み出そうとしても、それが難しかったということです。

また、年間通してほとんど出社せずメンバーとのコミュニケーションに支障が出るケースもあり、課題も浮き彫りになってきましたので、働き方そのものを改めて見直すことにしました。出社したい時に出社して成果が出せるように、そして、モバイルワークで享受できるライフとの両立のシナジーは残せるようにしたい。

トップマネジメントとの議論を経て、本社オフィスを増床するタイミングでモバイルワークの標準化を撤廃し、「ハイブリッドワーク」に移行しました。

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社員の自律性を信頼する

―なぜ、原則出社でなく、ハイブリッドなのでしょうか?

人見:出社(リアルコミュニケーション)とモバイルワーク双方にメリットがあります。それらを社員一人ひとりが「自律的に」「考えて」、活用して欲しいからです。基本的な考えは、モバイルワークの働き方を標準化していた時と変わりません。

ハイブリッドワークに移行後も、仕事の目的と成果から逆算して、働く時間と場所を自分で選択することができます。会社として出社回数や在宅日数にルール・制限を設けませんし、出社率も重視しません。但し、カルビーはチームで協力して付加価値の高い成果を生み出す企業を目指していますので、顔を見ながら質の高い議論をしたいと上司が考え、出社を命じる時が当然あり、その際にはチームメンバーは出社します。

もちろん、どうしても出社できない事情があれば、上司にきちんと話し、在宅で参加すれば良いと思います。
カルビーには、子育てをしながら働く社員がたくさんいます。例えば、子どもを保育所や病院に送って行かなければいけない日には、フレックスタイム制と組み合わせたモバイルワークは時間効率がいいですよね。私自身も、子どもの学校行事に参加したり、習い事の送り迎えをしたりする際などに活用しています。
今後、確実に高まる家族介護ニーズへの適応も、視野に入れています。

―目の前にメンバーがいないことへの不安はないのですか


人見:社員の自律性を信頼していますので、特に不安はありません。他企業の人事部門の方から、働き方に関するヒアリングを受けることがあります。その際に、「上司の目が行き届かないので、在宅勤務メインにすると部下がサボるのではないか」「部下がいま何をしているのかが見えないので、上司は不安ではないか」と質問をされることがありますが、私たちの働き方は性善説を前提としていること、性善説はカルビーらしさであることをお伝えし、そのような心配はしていないとお答えしています。

但し、性善説には限界もあり、出社していてもいなくても、サボる人はサボります。そういう人は、残念ながら自律できていないと判断し、制度を適用しないということだと思います。

最も大切なのは、「上司と部下が信頼し合えているか」です。
目の前に座っていても、信頼していない上司には本音で話せないこともあるでしょうし、その反対に、お互いに出張や外出が多い、勤務シフトの関係でたまにしか顔を合わせない、或いはお互いの拠点が物理的に離れている上司と部下であっても、信頼関係があれば、チャットやメール、電話等でも密にコミュニケーション出来ますし、業務に支障を来たすことはないと考えています。

―今回、ハイブリッドワークの発表に合わせて、遠隔勤務制度を本格導入しました。この制度についても教えてください

人見:希望者の申請を上司が承認することを条件に、遠隔地で働くことができる制度です。現在約30名がこの制度を利用し、所属する組織の所在地は本社(東京・丸の内)にありながら、ご自身は北海道・愛知・大阪・広島などで働いています。2023年度にトライアル導入以降、一定の活用実績があり、効果・課題の検証が出来ましたので、本格導入を決めました。

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偶発的なコミュニケーションを期待
 

―増床したオフィスにはどんな特徴がありますか
 
人見:オフィス全体を見渡せるのが特徴です。視界を遮らないよう背の低い家具を設置し、会議室はすべてガラス張りにしました。空間の広さ、室内の明るさ、家具の色合いなど細部までこだわって、使う側の立場になって考えて、総務課メンバーに設計してもらいました。
 
オフィスでは、偶発的な会話から新たな発想や気づきが生まれることを期待しています。「顔を合わせるのは久しぶりだね」「意見が欲しいのだけど、いまちょっと時間もらえる?」「あ、いたいた、ちょっといい?」というような何気ない立ち話や挨拶から始まった会話が、すごく価値のある話に発展していくことってありますよね。

そこでの会話が周囲の人にも聞こえて、部署に関係なく、役職も関係なく、コミュニケーションの輪が自然に広がっていく。カルビーではよくある光景です。
 
また、「メール送るほどの用件じゃないよな」「顔を見ながらきちんと伝えた方がいいな」と思っていた事案も、オフィスで顔を合わせれば数分で話が済み、解決することもあります。

リラックスした状態で仕事ができ、自然と会話が生まれる、そんなオフィスになればいいなと考えています。他拠点から出張で来られた方々にも、気軽に利用して頂きたいです。

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奥はガラス張りの会議室。手前のゆったりした席で気軽な打ち合わせも
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立ち話もできる高さで、声をかけやすいカウンター席
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柔らかく優しい雰囲気を醸し出す家具
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すっきりと見通しのよい執務エリア

カルビーのハイブリッドワークは、社員が自律的に時間と場所を選び、互いに信頼関係を築きながら、柔軟に、効率的に働くスタイルです。変革を続けるカルビーグループが、新しい働き方でどんな進化を遂げていくのか、ぜひご期待下さい。

編集:石川 清美
写真:櫛引 亮

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます!次の記事もお楽しみに

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