<独自>横浜市中学校給食、1学期の異物混入146件 市教委「発生率は下がった」

開示された今年4~7月の横浜市中学校給食の異物混入などの一覧表(橋本謙太郎撮影)
開示された今年4~7月の横浜市中学校給食の異物混入などの一覧表(橋本謙太郎撮影)

今年4月から7月にかけての横浜市の中学校給食での異物混入などの報告は146件だったことが15日、産経新聞の情報公開請求で分かった。昨年同時期より16件多く、効果的な改善策が取られていない現状が浮き彫りになった。市教育委員会学校給食・食育推進課では「件数は増えているが、提供数も増えており、発生率は下がっている」としている。

開示された4~7月(1学期)分の「横浜中学校給食 異物混入等一覧表」によると、混入などの件数は4月が26件、5月が35件、6月が44件、7月が41件だった。

異物の種別では、最も多かったのは毛髪関連で84件。プラ片が15件、虫や虫の卵が13件、繊維が11件、ビニル片は10件だった。小石や枯れ葉のような物が混入していたこともあった。

同課によると、このうち「重大な健康被害に至る可能性のある混入」として認定したものは2件だった。

今年度も市立中学143校と義務教育学校1校で受けた注文を契約4社に発注しているが、一日当たりの提供数は昨年度の3万2千~3万6千食から約4万食に増加しているという。

1学期の異物混入発生率は、昨年は0・0055950%だったものが、今年は0・0052302%に減少したとしている。

同市の中学校給食をめぐっては、昨年度1年間に342件の異物混入などの報告があったことが判明している。

また、給食調理工場に関する昨年度の定期調査で「ゴミ箱のゴミがあふれており、すぐ横に食材の入ったコンテナが置いてあった」「蓋にささくれや汚れがあっても気づかす使用しようとしていた」などといった問題を指摘された工場があったことが明らかになっている。

他市との比較でも突出

「一気に変わるのが理想かもしれないが、発生率という意味では減っている。本当に一個一個減らしていく努力をしている」。4~7月の横浜市中学校給食における異物混入の発生状況を受け、同市教委学校給食・食育推進課の担当者はそう話す。

だが、同課によると、同時期における同市の小学校給食での異物混入の発生率は0・0004439%。0・0052302%という中学校給食の発生率とは1桁違うのが実情だ。

川崎市教育委員会健康給食推進室によると、昨年度の同市の中学校給食における異物混入の発生率は0・00041%、小学校給食では0・00067%。相模原市学校給食課によると、同市における昨年度の給食での異物混入の発生率は小学校で0・000217%、中学校は0・00189%だった。

神奈川県内の他の政令市との比較でも、横浜市の中学校給食における異物混入発生率は高い。この問題にどう向き合うのか。横浜市の姿勢が問われている。(橋本謙太郎)

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