海外コメンタリー

「Windows 10」のサポート終了で浮上する代替OS--「Linux」が現実的な選択肢に

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-10-22 08:30

 数日前に「Windows 10」のサポートが終了したことで、「Windows 11」に対応していないPCを使っているユーザーは、今まさに重要な選択を迫られている。選択肢は幾つかあり、「macOS」や「Linux」への完全な移行もその1つだ。macOSを選ぶ場合、新しいコンピューターの購入が必要となり、追加の費用がかかる。一方で、もしユーザーが新しいハードウェアにお金をかけたくないと考えるなら、Linuxが唯一の現実的な選択肢となる。

 このタイミングに合わせて、「Zorin OS」は過去最大のアップグレードとなる「Zorin OS 18」を発表した。リリース日は、Windows 10のサポート終了日と同じである。

 Zorin OS Groupによれば、リリースからわずか2日間で10万件以上のダウンロードがあり、これは同グループ史上最大のローンチとなったという。「X」への投稿では、ダウンロードの72%がWindowsマシンからだったことも報告されている。また、フランスのエシロール市では、町役場のコンピューターをフリー&オープンソースソフトウェアに切り替えており、その中にはZorin OSも含まれている。ただし、現時点でZorin OSを使用しているのは全体の10%にとどまっている。

 Microsoftは、Windows 10ユーザー向けに約30ドルで1年間のセキュリティアップデートを提供する措置を取っているが、これは根本的な解決ではなく、単なる「先延ばし」に過ぎない。

 また、別では「End of 10」というキャンペーンも展開されており、Windows 10ユーザーがLinuxへ移行するために必要な情報が提供されている。

今こそOSを切り替えるべき時

 筆者自身、Linuxを使い始めてから約30年になるため、多少の偏りがあることは理解している。しかし、その間、1度もWindowsを恋しく思ったことはない。Linuxにはソフトウェアが少ないという指摘もあるが、それは誤解だ。組み込みのパッケージマネージャーに加え、「Flatpak」「Snap」「AppImages」、さらには「Wine」を使ってWindowsアプリを直接インストールする方法まで、豊富な選択肢がそろっている。

 また、「Linuxは使いづらい」という声もあるが、それも事実ではない。WindowsやmacOSと同じくらい簡単に使えると断言できる。実際、筆者は現在、1週間限定でLinuxをやめてWindowsを使うテストをしているが、うまくいっていない。その体験については近々記事にする予定だが、おそらくWindowsユーザーがLinuxに移行する際に感じることと似たような内容になるだろう。

 つまり、どのOSにも長所と短所があるが、「Linuxは難しい」という短所は無視していい。難しくはない。Windowsを使いこなせるなら、Linuxも使えるはずだ。これは、Windows 10のサポートが終了し、多くのPCがWindows 11に対応していない今、特に重要なポイントである。

 だから今こそ切り替えるべきなのだ。仮にLinuxが合わなかったとしても、結局はWindows 11搭載の新しいPCを購入することになるのだから、その前にLinuxを試してみる価値はある。もしLinuxが自分に合っていれば、新しいPCを買う必要はなくなるし、古いPCをLinuxで活用できる。逆に合わなければ、Linuxを試した後で新しいWindows 11 PCを手に入れればいい。どちらにしても損はない。

セキュリティこそがカギ

 「サポートがなくてもWindows 10を使い続ければいい」と考える人もいるかもしれない。しかし、それは時間の問題で、いずれコンピューターが危険にさらされることになる。Windowsはもともとセキュリティ面で課題が多く、セキュリティ更新なしで使い続けることで、その問題はさらに深刻になる。サポートが終了すれば、脆弱性の修正やセキュリティパッチが提供されなくなり、PCを安全に保つための重要な要素が失われる。

 一方、Linuxにはそのような問題はない。仮にあるディストリビューションのセキュリティサポートが終了しても、次のバージョンへのアップグレードは簡単で、新しいコンピューターを購入する必要もない。

 ちなみに、Zorin OSはWindowsの代替として非常に優れている。見た目や操作感をWindows風に設定することもできるし、「Zorin OS Windows App Support」ツールを使えば、Wineのインストールが簡単になり、WindowsアプリをLinux上で直接動かすことも可能だ。さらに便利なのは、Zorin OSがWindowsアプリのインストーラーを検出すると、データベースからLinuxの代替アプリを提案してくれる点だ。例えば、「Microsoft Office」のインストーラーをダウンロードすると、「LibreOffice」を提案してくれる。

 選択はあなた次第だ、Windowsユーザーの皆さん。Windows 11のために新しいコンピューターを買うか、それともLinuxを試してお金を節約するか。筆者は後者を強くおすすめする。

提供:Yaorusheng/Moment via Getty 提供:Yaorusheng/Moment via Getty
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。

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