行動を変える感情のスイッチ
この関係者が広末と仕事していたのは、数々の「奇行」が報道されていた時期だ。「早朝にクラブ帰りで150キロ先まで金も持たずにタクシーで移動」、「街中を素足で徘徊」、「取材陣の前で突然わめいて走り去った」など当時の報道を見ると、清純派のイメージを吹っ飛ばすものだった。
「いまなら炎上案件だけど、当時は大物っぽさがあった。だから、彼女が好き勝手やっていても、注意できる人はいませんでした。それも凄みのうち、みたいな空気すらあったから」
当時、奇行行動に関する噂はさらに尾ひれがつき、ネット上では「関東連合と関係」だの「性依存」だのと無責任なウワサも飛び交った。これはむしろ「奇行」をどこまでが本当か分からなくさせ、人々は映画やドラマで見る「透明感」の方に引き戻されていった。
「広末は感情のスイッチみたいなものがある感じ。それが入ると怒鳴りもするし、演出家が驚くような演技もするし、あと気に入った人がいると、スイッチが入って極端にその人にのめり込む感じもあった」
思えば、前夫のキャンドル・ジュン氏に対しても、結婚前は子ども(その前の夫・岡沢高宏氏との子ども)を親族に預けてまで「追っかけ」になり、各地に付いて回っていたと伝えられていた。これもスイッチによるものだったのか。