新潟県加茂市は、新潟大学創生学部、メルカリと連携した循環型社会推進プロジェクトの実証実験を実施している。2025年6月25日から7月10日まで加茂市役所などに設置した「メルカリエコボックス」で品物を収集し、同年7月3日から7月16日まで新潟大学創生学部の学生がそれらをネットショップ「メルカリShops『新潟県加茂市役所』」で販売する。学生はこれらの活動を通じて、加茂市の循環型社会実現に向けたリユース(再利用)推進の施策や課題について検討していく。

メルカリShops「新潟県加茂市役所」(出所:メルカリ)
メルカリShops「新潟県加茂市役所」(出所:メルカリ)

 実証実験は、新潟大学創生学部が実施するフィールドスタディーズの一環として行われる。フィールドスタディーズとは、企業や自治体など学外のフィールドで、学生がその現場の人たちと一緒に課題を発見し、学生主体の企画や提案を行うというもの。学生が社会の課題を体感し、大学での学修意識の転換を図ることを目的としている。2025年度は加茂市のほか、新潟経済同友会、新潟市水族館マリンピア日本海などで実施している(関連発表)

 メルカリエコボックスは、不要品をリユースするために一時保管する箱。今回の実証事件では、加茂市役所、加茂市立図書館、加茂ショッピングパークメリア、中央コミュニティセンター、加茂西宮保育園、加茂市千刈の皆川製作所に設置する。回収品目は、衣類、書籍、キッチン用品、おもちゃ、小物など。回収品は市が所有する資源となり、加茂市役所メルカリShopsで得られた販売利益は市の環境政策に利用される。売れ残った品目は、加茂市が主催するフリーマーケット「カモフリマ」に出品される。

市役所などに設置するメルカリエコボックス(出所:メルカリ)
市役所などに設置するメルカリエコボックス(出所:メルカリ)
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 メルカリShopsは、メルカリが運営するフリマアプリ「メルカリ」内に出品者が開設できるネットショップ。出品者は専用画面から商品の種類ごとに在庫数を設定でき、複数商品を出品する場合の在庫管理が可能となっている。2025年4月現在、全国58の自治体がメルカリShopsを開設しており、2024年度の自治体によるメルカリShopsの販売数は6682点、売上高は1447万円に達している。

 加茂市では、庁舎や市の施設で不用になった品目を「加茂市役所メルカリShops」に、清掃センターに持ち込まれた粗大ごみのうちまだ使えそうな品目を「加茂市・田上町消防衛生保育組合メルカリShops」に出品している。