愛知県東浦町は2024年4月4日、家庭から出た再利用可能な粗大ごみを販売するメルカリShopsを開設した。ショップ名は「ひがしうらリユース by トーエイ」。これまで東浦町では戸別回収した粗大ごみは東部知多クリーンセンターで破砕し焼却するなどの処理をしていたが、今後、回収した粗大ごみのうちリユース可能なものを委託事業者であるトーエイ(愛知県東浦町)が選定、清掃した上で「メルカリShops」で販売する。メルカリShopsを使った自治体の粗大ごみ販売としては全国で11番目だが、委託事業者と連携した取り組みは全国初となる。
購入希望者は、ひがしうらリユース by トーエイで商品を選択し、「購入手続き」ボタンをタップして支払い方法(メルペイ、クレジットカード、コンビニ払いなど)を選択する。配送は行っておらず、東浦町にあるトーエイの本社事業所で引き取る。購入後に引き取り予定日時をトーエイに連絡する必要があり、購入日翌日から1週間を経過しても連絡がない購入はキャンセル扱いとなる。
東浦町では同日、使われなくなった町役場の中古備品などを販売する「東浦町公式メルカリShops」も開設した。自治体中古備品のメルカリShopsでの販売は全国で24番目。同ショップでは4月18日から、郷土資料館に1999年から2019年まで常設展示していたドイツ産岩塩、米国産岩塩とその展示台も販売する。岩塩の重量はドイツ産が最大約2.5トン、米国産が最大約3トン、販売価格はどちらも30万円を予定する。東浦町では明治時代の終わりまで塩が生産されており、郷土資料館は塩づくりの歴史を紹介するためにこれらの岩塩を展示していた。
メルカリShopsは、メルカリのアプリ内に開設できるネットショップ。出品者用の画面で商品の種類ごとに在庫数を設定でき、複数商品をまとめて出品する場合の在庫管理が可能となっている。初期費用や月額費用は無料だが、メルカリに出品する場合と同じように、売上高の10%が販売手数料として差し引かれる。