同姓同名で同一生年月日の別人口座、誤って差し押さえ 新潟・村上市
鈴木剛志
差し押さえ対象の口座は同姓同名、生年月日も同じ別人のものだった――。税金の滞納者に対する措置で、新潟県村上市がこんな勘違いをした。市が9日、発表した。市は間違えられた人物に経緯を説明して謝罪、誤って引き落としたお金の返金手続きを進めている。
市税などを滞納した女性に対し、市は11月12日に差し押さえを実施。金融機関に照会して判明した口座の持ち主の住所は滞納者の住所と異なっていたが、同一人物と判断。約7万6千円を引き落とした。
今月6日になってこの人物から、滞納などについて「心当たりがない」と市に連絡があった。市が確認したところ、氏名の漢字も読みも同一で、生年月日も同じである県外の人だと判明した。
市によると、滞納者は市外に転居していたが、転居先の確認が不十分だったという。市は「事務手順を確認するとともにチェック体制を徹底し、再発防止に努める」としている。
【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちら