トランプ氏、「気候変動デマ」との闘いで勝利宣言 ゲイツ氏の「人類滅亡につながることはない」発言受け
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【10月30日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は29日、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏が地球温暖化が人類滅亡につながることはないと述べたことを受け、「気候変動デマ」との闘いでの勝利を宣言した。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「私(私たち!)は気候変動デマとの闘いについに勝利した。ビル・ゲイツ氏はようやく、この問題に関して完全に間違っていたことを認めた」と投稿。
「そうするには勇気が必要だった。私たち皆が、勇気を出して間違いを認めたことを感謝している」と続けた。
ゲイツ氏は今週、自身のブログで、気候変動は「人類滅亡につながることはない」と述べ、見解を大きく転換。
気候変動が「深刻な影響」をもたらすとしつつも、「人類は予見可能な将来において、地球上のほとんどの地域で生活し、繁栄することができる」と続けた。
ゲイツ氏は、地球規模の病気と貧困への取り組みこそが、世界の最貧困層を温暖化する世界に備えさせるのに役立つと主張した。
ゲイツ氏は、自身の膨大なカーボンフットプリントを引き合いに出して偽善者だと非難されたり、ブログについて「気候変動を真剣に受け止めるべきではないと巧妙に主張する」ものだと反論されたりする可能性があることを認めた上で、これまでの温室効果ガス排出量削減の取り組みにおいて大きな進展があったことを指摘し、将来の技術によってさらに削減が進むと楽観していると述べた。
トランプ氏は長年にわたり環境問題に懐疑的な立場をとっており、9月の国連総会演説では気候変動を「史上最大の詐欺だ」と酷評した。
トランプ氏は2024年大統領選で石油大手から数億ドルの寄付を受けて勝利を収めており、1月に政権に復帰して以来、環境政策を後退させている。(c)AFP