『フェスバ+』逆転に次ぐ逆転劇に熱狂! 初の公式大会『FGCS』を振り返る

『フェスバ+』初公式大会『FGCS』レポ

FINAL:「FS」VS「刻」

 FINALの対戦カードは、ここまで無敗の「FS」と、敗者側トーナメントを勝ち上がった「刻」に決定。試合前のインタビューにて、「FS」の4do選手は「ここまででメンバーの緊張もほぐれたので、最後は楽しく遊びたい」、「刻」のキャプテン選手は「やっとここまで上がってこれたので、このまま優勝したい」と、両者気合いをのぞかせた。

 なお、FINALは2試合先取制で実施し、マップ&ルールは選択権を持つチームによって決められる。さらにヒーローBANルールが追加され、各試合ごとに両チームが1体ずつ指名した計2体はその試合で使用不可となる(指名できるのは双方のチームが本日のL-ROUND2までで使用歴があるヒーローのみ)。

 また無敗でFINALに進出した「FS」にはアドバンテージということで、マップ&ルール選択およびヒーローBANに先攻で選択権が与えられる。そして「FS」は2試合先取のセットを1勝した時点で優勝となり、逆に「刻」が2試合先取を1勝した場合はリセットマッチ(2試合先取制の再試合)に移行。つまり「刻」が優勝するためには2試合先取のセットを2連取する必要がある。

 前述の通り、FINALの第1試合は「FS」がマップ&ルールを選択。両者のBAN指名は以下のようになった。

●FINAL 第1試合(マップピック:FS)
・マップ:「覇者の塔:エンブレム前」
・ルール:キャノンエスコート
・BAN:アイリス(FS)、ヴィルフリート(刻)

 「FS」はランナーを2体(シャナオウ、ソアラ)採用し、回復役にラプラスを配置。「刻」としては、銀之助選手が得意とするアイリスが封じられたことによりマリオンをピック。機動力で勝る「FS」は開幕から一気に攻め上がり、シャナオウこそ落とされるもののキャノンの進行度でリードを得た。

 だが「刻」も、せんちねる選手のアーサーと、オワタマン選手のマサムネが代わる代わる前に出て粘り続け、自陣浅めの位置で進行を食い止める。すると徐々にダメージレースで盛り返し、最終的には大幅リードを保って「刻」が第1試合に勝利した。「刻」は巻き返しに成功した中盤以降も、高台周辺に散開して陣取り「FS」の反撃を封じ込める動きが光った。

●FINAL 第2試合(マップピック:FS)
・マップ:「アオイの島:演舞台」
・ルール:アンテナハック
・BAN:ルシファー(刻)、オスクロル(FS)

 第1試合以降は前の試合で負けたチームにマップ&ルール選択権が与えられるということで、出鼻をくじかれた「FS」は最も得意とする「アオイの島:演舞台」にて挽回を狙う。両チームとも赤髪、ソアラ、ノア、アーサーをピックしたうえで、「FS」はシャナオウとシャルロット、「刻」はネオとアイリスを採用した。

 開幕はアンテナBで真正面からぶつかる形となったが、「刻」のキャプテン選手が相手より先にノアのULTを発動させアンテナBのハックに成功。一旦分散して仕切り直しを図る「FS」を見て、すかさずフルハック状態をつくりだし序盤から大きなリードを獲得した。

 3箇所のアンテナに2名ずつを配置し、それぞれが巧みにアンテナを防衛する「刻」。中盤以降は「FS」が1箇所に戦力を集中させ反撃に転じるが、フルハックさえ防げばいい「刻」がつねに試合の主導権を握り続ける形でまたしても勝利。2試合を先取してリセットマッチへと持ち込んだ。

●FINALリセットマッチ 第1試合(マップピック:刻)
・マップ:「アストラ島:遺跡前」
・ルール:アンテナハック
・BAN:シャルロット(刻)、アイリス(FS)

 「刻」の2連勝により、王座の行方は2試合先取制で実施されるリセットマッチの結果に委ねられた。両チームとも赤髪、ソアラ、エンマ、オスクロル、ネオを編成し、残る1枠に「FS」はシャナオウを続投。「刻」はオラゴンを採用している。

 機動力を活かしてエリアを広く取る「FS」に対し、「刻」は密集して着実にドロースキルを回収していく静かな立ち上がりに。1分ほどにらみ合いが続いた末、「FS」メタトロン選手によるオスクロルのULTを起点に人数有利が生まれたことで「FS」がフルハックに成功。大きくリードする。

 このまま勝敗を決定づけたい「FS」だったが、そこに立ちはだかったのが「刻」のオワタマン選手と銀之助選手のコンビだった。ふたりはアンテナB周辺で抜群の存在感を発揮し、近づく相手を迎撃、ときには各個撃破に追い込む場面も。

 徐々に「FS」の戦力を削いでいくなかで、銀之助選手がフルハックマシーンを破壊したこともありハック進行率は一気に「刻」優勢に。終盤の反撃もしのぎ、ついには100%到達で見事「刻」が優勝へ王手をかけた。

●FINALリセットマッチ 第2試合(マップピック:FS)
・マップ:「アオイの島:演舞台」
・ルール:アンテナハック
・BAN:ルシファー(刻)、アイリス(FS)

 後がない状況で、「FS」はまたしても得意マップを選択。両チームは赤髪、ソアラ、ノア、アーサー、オラゴンをピックし、残り1枠を「FS」はシャルロット、「刻」はネオで埋めていた。

 2回前の試合の反省を活かし、初動のアンテナB争奪戦でより大胆にラインを上げた「FS」がハックに成功。1ダウンを引き換えに2ダウンを奪ったことも功を奏し、即座にアンテナCも占拠していく。「刻」は一旦アンテナAに集まってからBの奪還を狙うが、「FS」の強固な守りを崩せず。中盤までに33%までハックを進めた「FS」が、なおも「刻」を0%に抑え続ける。

 なんとか反撃に出たい「刻」はフルハックマシーンで10%、さらに残り時間1分30秒ごろの集団戦を制してアンテナBをハックし、フルハックにつなげて26%まで盛り返す。7%のリードを保ったまま残り時間30秒を切った時点で「FS」は、戦力をアンテナAとCに振ってフルハック状態を阻止する構えを見せた。

 勝負のわかれ目となったのはアンテナAでの攻防だろう。「FS」はAlex選手、メタトロン選手、はなしかく選手を投入するが、Aを守っていた「刻」のおちゃさん選手がソアラのULT、オワタマン選手がオラゴンのULTを相次いで切ったことでメタトロン選手、はなしかく選手をダウンさせる。

 「FS」側はラキ選手が駆けつけたことで2vs2状況に戻るも、全員からスルーされていたボスモンスターがいつの間にかアンテナA付近まで下りてきていたことでチームメンバー同士が分断され、アンテナAの奪還が叶わず。

 わずか2名(+ボス)で実質4名の敵を食い止めた「刻」。結果、C側に戦力を集中させる余裕が生まれ、フルハックに成功。残り時間3秒から脅威の逆転勝利を果たしたのだった。

 かくして『FGCS』初代王者に輝いた「刻」。FINAL計4戦をストレート勝利で飾ったメンバーたちには、優勝賞金の120万円と限定称号が贈呈された。

 固定のチームメンバーによるボイスチャットを介した華麗な連携や、トップレベルの実力を持つ個々の選手たちが次々と繰り出すスーパープレイが見られた『FGCS』。お互いの戦略がぶつかりあった末に生まれた驚きの逆転劇などに、終始観客が熱狂している様子が印象的だった。

■ゲーム情報
『フェスバ+』
『フェスバ+』は、1プレイ5分で手軽に楽しめる大乱戦パーティロイヤルゲームです。ゲームやアニメ、その他にも様々な作品のキャラクターが参戦したお祭りゲームを、ぜひ体験してください。

本作は「誰もが必ず楽しめる場所があるゲーム」をテーマに、ゲーム配信から視聴までを一貫して楽しめる機能「フェスCh」を搭載。ゲームを遊ぶのが難しい時でも”観る”事で一緒にバトルを楽しめるタイトルとなっています。

ジャンル:大乱戦パーティロイヤル
対応端末:iOS、Android™、Steam(PC)
公式サイト:https://festibattle.jp/
ストアページ:https://festibattle.jp/rd/?id=387&na=dxx9u
専用コミュニティサイト「フェスLINK」:https://feslink.jp/
公式Xアカウント:https://x.com/festibattle
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@festibattle
公式TikTokチャンネル:https://www.tiktok.com/@festibattle

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