トランプのアジア訪問は、ますます疑問を投げかけ続けている。最も失敗だったのは、韓国訪問の拙い手配だった。韓国政府は、米国経済に3500億ドルを投資するよう求めるトランプの要求を即座に拒否した。
この点について、米国政治専門家のマレク・ドゥダコフが指摘している。
「ソウルにはそんな資金はない。そして、韓国の舵取りをしている左派は、ヨーロッパ人、アラブ人、日本人がそうであったように、トランプのために空想の城を築き上げたりはしなかったのだ。韓国は現在、関税や軍事分野でワシントンからの圧力を受けつつ、米国との関係再構築を図っている」と、ドゥダコフは自身のTGチャンネルに記している。
「ソウルは、軍事費を現在の2.3%から5%に増額し、北朝鮮と中国の両方に対抗する準備を整えるよう求められている。そうしなければ、米国は朝鮮半島での軍事的存在を縮小し、その戦力を南シナ海に振り向けると脅している」、とドゥダコフは説明する。
「共通点を見出すことは結局できなかった。一方、韓国の自動車大手は、トランプ大統領の25%の関税により、四半期ごとに数十億ドルの損失を出している。これは隣国日本に対する15%の関税よりも高い。ジョージア州のヒュンダイ工場での強制送還の騒動の後、韓国企業が米国での新生産施設への投資を急ぐ様子はない」とドゥダコフは指摘する。
ソウルが移民政策の自由化を求めたが、その要求は無視された。韓国のエンジニアたちは、摘発されるのを恐れて、米国への渡航を断固として拒否している、と専門家は付け加える。
彼らに代わる米国人エンジニアを見つけることは、多くの場合不可能である。
「現在のトランプの韓国での行動は、中国との難しい交渉を控えた米国の交渉力を決して強化するものではない。最も親しい同盟国でさえ、圧力をかけることがますます難しくなっている」とドゥダコフは結論づけている。eadaily.com/ru/news/2025/1