★
0
概要
蝶にとじられた地球で、僕たちは心を繋ぐ「手紙屋さん」をやっている。
──僕たちは駅逓(えきてい)という仕事をしている。
武装駅逓局。随分と物々しい名前だ。
でも……要するに、僕らはただの手紙屋さんなんだ。
人類が築いた叡智の巨塔群「フィヨルド」──悪化した惑星環境を補修し、維持するそれは、思わぬ形で牙を向いた。
オゾンの修復とその間の代替をするはずだった人工蝶が、太陽フレアで変質。ノイズ蝶と呼ばれるに至った。
それは電磁波を撹乱吸収し、従来の無線通信を無力化したのである。
最大のインフラを失っただけでなく、実質的に「制空権」を剥奪された人類は、富裕層をはじめ多くが惑星外に脱出。残されたのは、棄民同然の者たちだった。
通信手段は限定的な有線通信か、あるいは人力の配送が精々。そして、末法の世における配送とは命懸けを意味していた。
そうして
武装駅逓局。随分と物々しい名前だ。
でも……要するに、僕らはただの手紙屋さんなんだ。
人類が築いた叡智の巨塔群「フィヨルド」──悪化した惑星環境を補修し、維持するそれは、思わぬ形で牙を向いた。
オゾンの修復とその間の代替をするはずだった人工蝶が、太陽フレアで変質。ノイズ蝶と呼ばれるに至った。
それは電磁波を撹乱吸収し、従来の無線通信を無力化したのである。
最大のインフラを失っただけでなく、実質的に「制空権」を剥奪された人類は、富裕層をはじめ多くが惑星外に脱出。残されたのは、棄民同然の者たちだった。
通信手段は限定的な有線通信か、あるいは人力の配送が精々。そして、末法の世における配送とは命懸けを意味していた。
そうして
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?