水郷・柳川 名物の川下り 電車を降りたらそのまま舟に… 「私たちには無理よ」“駅乗り入れ”反対の船頭続出のわけ 【福岡発】
長年の課題 船頭のなり手不足
船頭たちの懸念は健康面以外にもある。長年の課題となっているのが、船頭のなり手不足だ。 「船頭さんの現状とか分かっているのかなと思う。もともと200人いて、いま40人ぐらいしかいない」と窮状を訴える船頭もいるのだ。 新たにコースを設けるとなれば、さらなる人材確保が必須で、舟会社の社長は「乗船料の値上げも避けられない」と話す。 「最低500円は上げないといかんやろね。もしよければ1000円上げる。あれだけの距離は、無料で船頭さんにやれ、と言うわけにはいかんやんね」(大東エンタープライズ社長 工藤徹さん)。 また、コロナ禍以降、海外の旅行客を中心に殆どが30分程度のショートコースを選択しているなか、ニーズに逆行しているとの批判もある。 「多分、船頭よりもお客さんの方がくたびれると思うんですよね。いま、やっているのが短い30分のコースなんで、正直それぐらいでも充分だとは思います」と船頭の1人は話す。
「合意形成もないまま建設が…」
計画に反対する船頭たちからは「合意形成もないまま建設が進められている」と記された陳情書も市長宛に提出されている。 さらにこの問題は、2025年4月の市長選でも、争点のひとつとなった。現職の後継者で、元市職員の推進派候補に対し、新人候補の1人が「必ず赤字になる」などと工事の中止を訴えたのだ。 投票の結果、推進派の松永久さんが当選。市長になった松永久さんは「いま、川下り業者さんたちとの会議を作っていますので、そのなかで、いろんな意見を出して頂いて、皆さんがウィンウィンになるようなところを見つけていって欲しい」と話す。 市の観光協会は、2年前から、市内にある全ての川下り業者と協議を開始。これまでに全体協議を7回重ね、参入に前向きな意向を示す業者も出てきているという。 柳川市観光協会専務の松藤満也さんは「熱中症対策として中継地点を設けて、そこで休んでもらうとか、船頭さんの待遇面もしっかりよくしていきたいと思いますので、ある一定のところの料金設定はしていきたいなと思っています」と話す。 観光の目玉事業として期待がかかる、駅直結の乗船場の開業予定は2026年の秋。着々と工事が進むなか、肝心の船頭探しもこれから佳境を迎えそうだ。 (テレビ西日本)
FNNプライムオンライン
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