オマエ……オレ、オボエタ……(かきもちもちり生誕祭2025、その後)
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先般開催されました「かきもちもちり生誕祭2025」、あらためてご参加ありがとうございました。
とても楽しい会となり、やってよかったなぁ、と思います。
(ヘッダーは今年の誕生日ケーキです。メロンまるごとのケーキ!さいこう!🍈)
みなさんからお薦めいただいた本は、いま少しずつ手元に集めています。
なんというか、「オススメの本教えて!」とかじゃなくて、「あなたがわたしに薦めたい本を教えてください。わたしの血肉にします。」とか自分から言い出す、わりとトンチキなお願いに30人超の方からお応えいただけるというのは、ひとえにお優しい皆様の懐の深さのおかげと思います。
本当にありがとうございました。
実は下記のツイートに記載された応募フォームがまだ閉じておらず……なんで?
閉じ忘れだっけ?わかりませんが、今でもこっそり薦めたい方はぜひ!
応募フォームhttps://t.co/UDzVxRN7F7#かひょ〜ん#かきもちもちり生誕祭#かきもちもちり生誕祭2025 pic.twitter.com/vnp7ZBSfjl
— かひょ〜ん (@kahyoooon) August 19, 2025
さて。
みなさんが「本当にかきもちもちりに薦めたい一冊」として集めて、それらを理由とともに眺めていると、とても素晴らしいリストができた。
なんらかの形でわたしを思ってくれて出来上がったリストのなんと尊いことか……。
リストを眺めながら、わたしなら、誰に何を薦めるだろう、とも考えたりする。
そもそもみなさんは、ふだん本を薦める機会がどれくらいあるだろうか?結構ある?そんなにない?
実際、無いことは無いけれど、何らかの目的や趣味の延長線上で(今回もそれに近かろう)、
「それを勉強するならこれがいいよ」
「あなたならこういうの好きだと思うよ」
「これ、面白い企画だから読みなよ」
など色々な理由で本を薦めているのではないだろうか。
わたしもそうだ。相手にとってどう役立つだろう?これで満足してくれるだろうか?と考えながら選ぶことが多い。
ただ、どれもやはり相手ありきのことである。
それはひとえに愛だと思うし尊いのだけれど、その一方で「わたしが本当に好きな一冊を知っている人はどれだけいるのだろう」とも思う。
これは根拠もなく、なんなら共感される必要すらない言説かもしれないのだが、とても大切な人──関係性は問わない──、だれか、あなたがいっとう大切だと思う人には、「あなたがいちばん好きでいちばん『あなた』だと思う本」を伝えておいた方がいい。
今回の企画を通して、あらためてそう思った。
さっきも言ったように、わたしもこれまでそれなりに仲の良い人に本を薦めたと思う。
でも、その中で「わたしが本当に好きな、『わたし自身だ』といえるような本」を薦めたことはどれだけあっただろうか?
もしかしたら、一度もないかも知れない。うまく思い出せない。けど、なんとなくそうした方が良かったと思う人の顔だけが思い出される。
大切な人ほど、打ち明けられることは多いけど、打ち明けられないことも同じくらい多くなる。
知られるのが怖いのか、知って嫌われるのが怖いのか、ぐるぐるとし過ぎて、何が怖いのかすらわからないまま、打ち明けないままに時が過ぎていくことが、何度もあった。
せめて、直接ことばを渡さなくても、本に託せばよかったんじゃないか、と思う。
相手がその本を読んで好きが嫌いか、楽しいかそうでないかは別として、ただ、ただただ自分が好きな本を、自分のよすがとして、きっと、残しておいた方がいい。
エゴだ。と思う。
でも、とても切実なエゴだと思う。
「本当に好きな本」という定義自体にもいろいろとある。
人によっては一生心に抱えていく大切な本というものもあるかもしれない。
そのときどきで「これが本当に好き」というのが変わっていくこともあるだろう。
どのパターンであっても、その時の自分をまるごとその人に託すように、そっと書名を、あなただけに、と添えて告げる。
そんなことがあってもいいし、あった方がいいじゃんか。
どんなに大切に思っていても、いつ最後が来るかなんてわからない。短歌にもたくさん詠まれているように、終わりと意識しないままに終わりは簡単にやってくる。
誰かの心に残ることには、いろんなかたちがあるけれど、一冊の本として残れるのなら、残った方がいい。
もしその人がその書影を見ることがあったなら、ましてや、その本を開いてくれたら、その時間はどれだけ時が経っていたとしても、もう二度と会うことがないとしても、その二人にとって大切な時間にすることができるんじゃないだろうか。
それは想像の域を出ないし、出ないままでいいことだろう。
だけど確信を持って、そうした方がいいと言っておく。
……ということで(ということで?)、今回みなさんに薦められた一冊は「あなたの名前」とともに心に刻み込みますからね。
絶対に……ニガサナイゾ……
今後ともよろしくお願いします。
指を挟み表紙を撫でて窓を見る読み終わりたくない本がある/かきもち もちり



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