考える事をやめない。「クリティカルシンキング」のコツ
どうもDrip nuts JAMマスコットキャラのKOSUKE SENJOです。
(今の所そう呼んでいるのは僕だけです)
夜も少し涼しくなって想いを馳せる時間も増えた頃合いかと思います。
いきなりですが言いたいことがあります。
それは
直感を信じるな
という事です。
おいおい、直感は人間にとって大事なものだぜ?という意見もよく分かっております。
もちろんその通りです。
しかし落とし穴も存在する事を理解した上で付き合っていくべきです。
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本日の記事はダンス界における
コモディティ化(飽和する事で平均を選んでしまう現象)
の原因である
・「なぜ構成や振り付けが似てしまうのか?」
この原因を脳から深掘りし、分析していきます。
「自分たちのチームの特徴が出ない」
「どこか似た作品しか作れない」
こんな経験はありませんか?
ものづくりに携わる人間なら誰しもが経験した事があると思います。
しかし根本にある原因を知ることでまた新しい道が開けるはずです。
それでは原因を考えていきましょう。
・なぜ構成や振り付けが似てしまうのか。「バイアス」が原因
まず誤解をして欲しくないのですが
決して「似ている」事が悪いことではありません。
積み上げてきた歴史やベーシックの否定ではありません。
あくまで「オリジナリティ」を目指す上での話だと念頭に置いてください。
構成や振り付けが似てしまう原因は🧠にあります。
人間の脳は日々非常に多くの情報に晒されているので、極力省エネで処理するように出来ています。
その際、自身の経験や過去にあった似たような出来事から処理する事で負担を減らすわけです。
ですが、自身の経験や出来事や思考によるため「偏見」「先入観」「偏り」が生まれます
それを「バイアス」と呼びます。
↪︎日常におけるバイアスの種類
・正常性バイアス
→周りがやってないから大丈夫などの合理性を伴っていない判断など
・確証バイアス
→自分が正しい事を証明する情報ばかりを集めてしまう。
などなどその他にも様々な「バイアス」が存在します。
いずれも判断、認知を歪める原因です。
↪︎ダンスにおけるバイアス
構成や振り付けを考える際に
脳は前述した通り省エネしようとするので、
「過去の経験」や「偏り」からチョイスしてしまうのです。
つまり大多数の人がやっている事をやってしまう訳です。見る機会が増えれば増えるほど傾向は強くなります。
なので「真似している」わけではなく、無意識に選択してしまっているのです。
・直感の罠
もう一つ気をつけなければいけないのは「直感」です。
ノーベル経済学者である
ダニエル・カーネマンは
自著「ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるのか?」の中でこう語っています。
見ようとしなければ、見えない。
人の意思決定の大半は、直感に委ねられていると提言し心理学、行動経済学の権威としてその名を世に轟かせました。
要約すると
人間の脳は
システム1→直感
システム2→時間をかけて考える
の二つの順に動きます。
皆さんが直感と呼ぶのはシステム1の動き方です。
なぜ脳がこの順に動くかというと、原始時代に遡りますが
狩る狩られるの世界の中では考えるスピードが求められ続けたからと言われています。
人間の脳自体は石器時代からほとんど進化はしていないそうです。
ここで実験してみましょう。
バットとボールが合わせて1ドル10セントでした。バットはボールより1ドル高いです。
ではボールの値段はいくらでしょう?
「10セント」だと思いませんでしたか?
正解は5セントです。
合わせて1ドル10セント
1ドル高いということは1ドル5セント+5セント
10セントという答えだとバットは1ドル10セントになってしまいます。
総額が1ドル20セントになるので間違いです。
なので5セントが正解。
冷静によく考えれば必ず解けるのですが
直感は大体正しくて、時にめちゃくちゃ間違ってるという矛盾を生みます
本来であれば、システム1で直感的に考えた事をシステム2で熟考する必要があるのですが
なんとシステム2は怠け者なのです!!笑
すーぐやる気を無くし、サボり癖がつくのです。なので直感の間違いは気付きにくいのです。(僕もとても経験あります。)
構成や振り付けを考える際に直感的に「これだ!」と閃いた事が、実は過去の経験や出来事、偏りから選択されていて「似ている」可能性があるのです。
じゃあどうしたらいいの?という事でご紹介したいのがタイトルにもある
「クリティカルシンキング」です。
クリティカルシンキング
批判的思考(ひはんてきしこう、英: critical thinking)またはクリティカル・シンキングとは、「物事や情報を無批判に受け入れるのではなく、多様な角度から検討し、論理的・客観的に理解すること」とされる。 クリティカルの語源は「きびしく批判する」、「危篤の」、「批評(家)の」、「慎重な判断を下す」など。
いわゆる批判的思考「そもそも論」というものです。
「そもそもこれは本当にかっこいいの?」
「そもそも一回ソロやめてルーティンにしない?」
などの前提から疑ってみるという思考法です。
こう見てみると、批判的で嫌なやつに見えますが客観的に見るという点において非常に役に立ちます。
ぶつける相手を自分たちの作品にすればいいのです。
・なぜ?
・本当に?
という問いを投げ続ける事で
目的、方向性、前提条件に気付き
自分たちだけの最適解にたどり着く事が出来るのです。
たまにこういう話をすると
「頭でばっかり考えて、たまには何も考えずに踊るのも大事じゃない?」
「理論よりダンスはパッションでしょ」
などの意見もいただきますが
クリティカルシンキングとロジカルシンキングは違います。
・ロジカルシンキング:物事に筋道を立てて、各段階、各要素別に分類、分解して思考すること→論理
・クリティカルシンキング:物事の前提の正誤を検証したのち、その事象の本質を見極めていくこと→批判的思考
なので
「頭でっかちにならずにパッション優先もありなんじゃない?」と気付くのもクリティカルシンキングなのです。
ありとあらゆる角度から自分たちの作品を分析し、批判し、疑問をぶつけクリエイトしてください。
・その移動は?
・そのルーティンは?
・その構成は?
・この曲は?
・その衣装は?
もっともっと細かく分類する事が出来ます。
・そのステップの時の手は?
・ソロしてる人の後ろの人は?
自分たちだけの疑問がこだわりに変わり「オリジナリティ」に繋がると僕は思っています。
「なぜ構成や振り付けが似てしまうのか」
そもそもを考える事で新しい道を開くお話でした。
ありがとうございました。
ではまた別の記事で。


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