犯し、メッタ刺し、バラバラに…27歳OLの命乞いを無視、「殺人は是認される」と言い放った〝人間の皮をかぶった悪魔〟
産経ニュース2013.2.23 12:00[衝撃事件の核心 west]
女性の遺体の一部が遺棄された大和川の捜索を行う岡山県警=平成23年10月、大阪市住之江区(本社ヘリから)
裁判員らは迷うことなく「初犯で1人殺害」の被告に極刑を選択した。岡山市内で平成23年9月、派遣社員の女性=当時(27)=を殺害したとして強盗殺人や強盗強姦、死体損壊・遺棄などの罪に問われた元同僚の大阪市住吉区、無職、住田紘一被告(30)に対する裁判員裁判で、岡山地裁は14日、求刑通り死刑判決を言い渡した。性欲を満たすため犯行に及んだという被告。その身勝手さに加え、命乞いする被害者を躊躇(ちゅうちょ)なく殺害し、遺体をバラバラにして遺棄した残虐性、「殺人は是認される」といった公判での異常な言動も考慮し、「被害者複数で死刑」という過去の判例にとらわれることなく判決は下された。
*「好みの女性を選んだ」
今月5日から集中審理された公判では、犯行の残虐ぶりが改めてクローズアップされた。
検察側の冒頭陳述や論告によると、住田被告は岡山市の元勤務先の倉庫に女性を誘い込み、現金2万4000円入りのバッグなどを奪い、性的暴行を加えた上、ナイフで胸などを10回以上刺して殺害。遺体は大阪市内のガレージで5つに切断し、一部はゴミ袋に詰めてゴミステーションに捨て、残りは大和大橋の上から大和川に捨てた。交際していた女性とうまくいかず性的欲求を募らせたことが犯行の動機だった。
起訴事実をすべて認めた住田被告だが、法廷では表情を変えず、反省の態度も示さないまま、遺族らが耳を疑うような異常な発言を繰り返した。
「同僚から被害女性を含む好みの女性3人を選んだ」。被告人質問では、性的欲求を満たすため被害女性を選び、最初から強姦して口封じのため殺害する計画的犯行だったことも認めた。
また殺害の際、女性が「誰にも言わないから助けて」と懇願したにもかかわらず、「殺害を止めようとは思わなかった。心が揺らがなかった」と供述。「被害者や遺族がかわいそうだと思わない」「殺人は是認される」とも語った。
*なんとしても死刑を…
結審直前には、「謝らせてください」と涙を流しながら遺族に頭を下げる場面もあったが、遺族らは真摯に反省しているとは到底受け取れなかった。
被害者参加制度で検察側に座っていた女性の父(60)は被告の突然の謝罪について「あれは作戦だ。裁判員の心情に訴えるため、最初から発言を覆すつもりでいたのだろう。どこが一番効果的なのかを考えていた」と逆に態度を硬化、「被告は人間の皮をかぶった悪魔。最高の刑を下してほしい」と述べた。
女性の弟も証人尋問で「もし無期懲役なら、いずれ元犯罪者として社会に戻ってくるかもしれない。でも私たちは一生遺族として生きてゆく。元遺族になることなどできないのに…」と死刑を強く訴えた。
*永山基準に照らして
裁判では事実関係は争われず、「情状」の有無、死刑か否かという点のみが焦点になった。
ここで参考にされたのは、最高裁が昭和58年の判決で示した「永山基準」。死刑適用にあたり、(1)犯罪の罪質(2)動機(3)態様ことに殺害の手段方法の執拗性・残虐性(4)結果の重大性、ことに殺害された被害者の数(5)遺族の被害感情(6)社会的影響(7)犯人の年齢(8)前科(9)犯行後の情状-の9項目を検討対象としたもの。その後の死刑判決はこれを踏まえて下され、「1人殺害」では死刑を回避する流れができた。
今回の公判でも永山基準に言及する場面が見られた。死刑を求刑した検察側は「被害者が1人であり、被告に前科がなく、犯行を自白しているとはいえ、酌量すべき事情ではない」「無期懲役受刑者は平均35年で仮釈放になっている。35年後に被告は65歳。まだ犯罪は十分に可能である」と理由を説明。
一方、弁護側はこの基準に照らし「計画性があったとしても内容は稚拙で前科もない。被害者の数という点でも死刑はふさわしくない」と反論した。
*残虐で自己中心的 酌量の余地なし
注目の判決は求刑通り死刑。裁判員裁判の死刑判決は16人目で、1人殺害のケースでは3人目。被告に前科がなく、1人殺害で初犯のケースは初とみられる。
「被害者が一人であっても結果は重大。性的欲求不満を解消するためという動機は極めて自己中心的で、犯行は残虐。公判途中での謝罪は被害者心情を思ってのものと認められない」
異例の判決となったが、森岡孝介裁判長は判決理由をこう語った。前科がない点にも「(被告は)凶悪かつ非常の犯行を計画し、次々と実行しえたことから犯罪的傾向を有する。更正可能性は高いといえない」との判断を示した。
*市民感覚を反映
裁判員も閉廷後の記者会見で「残虐以外の何ものでもなく、酌量の余地はなかった」「本当に反省しているなら、初公判から素直に謝罪すべきだった」などと口々に被告を批判し、量刑理由を語った。
会見に応じたのは裁判員6人、補充裁判員2人のうち5人。会社員の男性は住田被告は永山基準を参考にしたと述べる一方、「私たち一般市民が今の時代の流れに沿った意見を判決に入れてもいいのではないかと思った」と、市民感覚を生かした判決であったと振り返った。
住田被告は即日控訴した。女性の父は「死刑を受け入れて本当の意味の反省をしてほしい」と語ったが、事件はプロの裁判官による2審の判断にゆだねられることになった。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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女性強殺、元同僚に死刑 岡山地裁「被害者1人でも重大」
日本経済新聞 2013/2/14付
岡山市で2011年9月、派遣社員の加藤みささん(当時27)を殺害したとして、強盗殺人や強盗強姦、死体損壊・遺棄などの罪に問われた元同僚の大阪市住吉区、無職、住田紘一被告(30)の裁判員裁判の判決で、岡山地裁は14日、求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は即日控訴した。
森岡孝介裁判長は判決理由で「被害者が1人であっても、性的被害を伴っており、結果は重大だ」と指摘した。
裁判員裁判の死刑判決は16人目で、1人殺害のケースでは3人目。被告には前科がなく、1人殺害でかつ初犯の場合では初とみられる。
森岡裁判長は「性的欲求不満を解消するためという動機は極めて自己中心的で、犯行は残虐。公判途中での謝罪は被害者の心情を思ってのものとは認めがたい。更生の可能性は高くない」と述べた。前科がない点は「被告の犯罪的傾向は否定できず、考慮するのは相当でない」と判断した。
住田被告は公判で起訴内容を認める一方、当初「被害者がかわいそうとは思わない」と供述。7日の被告人質問で一転して涙を流しながら遺族に謝罪した。弁護側は「反省している」と死刑回避を求めていた。
判決によると、11年9月30日、岡山市の勤務先の倉庫で、加藤さんから現金約2万4千円やバッグなどを奪い、性的暴行を加えてナイフで殺害。遺体を切断し大阪市内に遺棄した。
裁判員を務めた40代の男性は閉廷後、最高裁が1983年に示した死刑適用基準「永山基準」を参考にしたと述べる一方、「私たち一般市民が今の時代の流れに沿った意見を判決に入れてもいいのではないかと思った」と振り返った。
加藤さんの父、裕司さん(60)は「死刑を受け入れ本当の意味の反省をしてほしい」と語った。〔共同〕
◎上記事は[日本経済新聞]からの転載・引用です
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住田被告、別の殺害計画次々 岡山地裁で検察の冒頭陳述
山陽新聞 エリアニュース (2013/2/6 0:02)
5日開かれた住田紘一被告の初公判。検察側は冒頭陳述で、被告が男女関係の逆恨みや「性的暴行」目的で、加藤みささん以外にも職場関係者らの殺害を計画していたことを初めて明らかにした。その全貌からは、短絡的で屈折した心情がうかがえる。
冒頭陳述によると、住田被告は大阪の大学を卒業後、2008年、岡山市のIT関連会社に就職。10年秋ごろ、元交際相手と同僚の交際を知り、この同僚に恨みを抱くようになった。同12月、殺害するために凶器を準備し、会社の倉庫に誘ったが、他人に見られるなどして断念。この時は遺体解体用の家屋も下見していたという。
この頃から、付き合っていた女性とうまくいかず、性的欲求を募らせるうち「女性を乱暴、口封じに殺害、証拠隠滅のため遺体を解体、投棄」―との筋書きを立てた。最初は自宅マンションの住人を狙い、行動を手帳にメモ。11年6月、部屋のチャイムを鳴らしたが、女性は出てこなかった。
その後、この計画をどうしても実行しようと、職場関係から加藤さんを含む好みのタイプの3人を「対象者」に選定。3人の勤務状況や車をチェックし、拉致用の大型シュレッダーボックス、倉庫の合鍵を用意して機会をうかがった。
11年9月30日、岡山を引き払う当日を迎え、犯行を決意。午前9時半ごろ、「ちょっといいですか。見てもらいたいものがあるんです」と、対象者の1人を倉庫に誘ったが付いてこなかった。このため夕方、再び会社で待ち伏せし、退社してきた加藤さんに声を掛けたという。
周到な計画のつもりだったが、会社敷地の防犯カメラで住田被告の関与が判明。6日後、実家のある大阪市で逮捕された。住田被告は5日の被告人質問で、被害者や遺族に謝罪したものの、元交際相手と付き合っていた同僚に対し、検察側から「取り調べ中は出所後に殺したいと言っていたが」と現在の気持ちを問われこう答えた。「もちろんです」(2013/2/6 0:02)
◎上記事は[山陽新聞]からの転載・引用です
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◇ 岡山・元同僚女性殺害 住田紘一被告 疑問残し、幕引く 控訴取り下げ死刑確定 2013-03-31
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◇ 住田紘一被告(被害者1名・前科無し)に死刑判決 岡山地裁 裁判員裁判2013/2/14 ⇒ 控訴取り下げ
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