【新華社貴陽10月30日】中国貴州省遵義市綏陽(すいよう)県の双河洞国家地質公園でこのほど、第24回双河洞国際洞窟科学調査の成果発表会が開かれた。今回の調査で新たにジャイアントパンダ6体分の化石が見つかり、発見数は計52体に上ったことが明らかとなった。双河洞は世界で最も多くのパンダ化石が確認された場所とされる。
双河洞で発掘された四肢骨や頭骨などの大量の化石は、パンダの進化に伴う体重変化を推測する手がかりを提供している。パンダは中期更新世に体重がピークに達し、その後減少して現在の形態へと進化したことが明らかになっている。
今年、双河洞エリアでの古生物化石の発見は「種類と数の両面で飛躍的な進展」を遂げた。科学調査隊の専門家は、後期更新世の「ジャイアントパンダ・ステゴドン動物群」に属する新たな化石個体を相次いで確認した。ターキン4体の比較的完全な化石も見つかり、国内で初めて報告された完全なターキン化石資料となった。その良好な保存状態と時代区分により、同種の進化や歴史的分布、古環境の変遷を研究する上で重要な実物資料となっている。
双河洞では1980年代末以降、国際合同科学調査が24回実施されている。最新データによると、洞窟の総延長は439.7キロに達し、アジア最長、世界では第3位の長さを誇る。(記者/楊焱彬、李黔渝)