創建400年、神輿6年ぶり豊漁祈願の渡御 津波避難の急石段を降り

東野真和
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 漁師町の岩手県釜石市箱崎町にある白浜神社が創建400年を迎え、26日、急な石段を神輿(みこし)が降りて地区を練り歩いた。神輿の渡御は、コロナ禍などがあり6年ぶり。

 白浜神社は、釜石市の山奥にある神社のお札が港に流れ着いたことがきっかけで建てられたと言い伝えがある。海に近い岩山の上にあり、東日本大震災時には住民が石段を駆け上って津波から避難した。

 前日の宵宮で地元の虎舞が披露され、この日は雨の中、水産業で働くインドネシア人も加わった担ぎ手たちが慎重に神輿を降ろし、住民が待つ漁港へ向かった。

 秋サケ漁の季節になったが、地元漁協によるとまだ定置網に一匹もかからないという。神輿を先導する「猿田彦」役を務めた漁師の市川正徳さん(58)は「神様にお願いするしかない」と祈っていた。

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この記事を書いた人
東野真和
釜石支局長|震災復興・地方自治担当
専門・関心分野
震災復興、防災、地方自治、水産業