【Midjourney】撮影費ゼロ。ブランドやECの常識を打ち破る。誰も教えない本気の画像生成AIと動画生成AIの使い倒し術とプロンプトまとめ。
誰でもできて、まじで使える！
ブランドやECサイトの画像生成の最新手法についてご紹介します！
たとえば、アパレルブランドのH&M。スーパーモデルを起用して撮影を終えたあと、その素材を元にAIで商品画像や広告ビジュアルを生成しているそう。
モデルとの契約が面白く、生成画像が使用された場合に、モデルにライセンス料が支払われる仕組みなんです。
つまり！毎回撮影に行かなくても、自分の分身が働いてくれるような状態！撮影プロセスのパラダイムシフトですね！
これは一例ですが、撮影のプロセスが大きく変わってきているのを感じます。
このように、撮影やビジュアル制作のあり方は大きく変わりつつあります。
私はコスメやファッションブランドのビジュアルをお手伝いしていたりもするので、実際に使える最新ノウハウをぎゅぎゅーっとまとめてシェアします！
先に少しサービスのお話をします。
これまでの制作の流れ
・素材 → Midjourney（ミッドジャーニー） → 完成画像
・素材 → Midjourney → Runway（ランウェイ） → 完成動画
・Midjourney → 素材 → Runway → 完成動画
Runwayを使った素材を元に画像や動画を生成する方法
こんな感じでMidjourney（ミッドジャーニー）とRunway（ランウェイ）の両サービスを使うことが多かったのですが、すこし状況が変わってきました！
この note は一定期間後にメンバーシップ限定になります！気になる方は、お早めにチェックしてください！
Midjourney V1 Video Modelの登場
前置きが長くなってしまいました。
先日Midjourneyから動画生成モデルが登場しました。
この動画生成モデル、驚きの性能です。
どこが驚きなのか？を説明すると長くなるため大きな点をご紹介します。
・動画が一度に4つ生成できる
・「Auto」ボタンがあり、プロンプトを書かなくても動画生成できる。
さらに、プロンプトの理解度も高い。
・動画延長がとても自然
それぞれ細かく話したいほど、興奮する機能なのですが…
本題に進めないので少しだけ。
Midjourneyは画像生成で元々「どんな画像なのか？」という情報が入っています。そのため、動画にする場合、各要素の理解力が高い。
また、これまで大量の画像で学習してきているので、外からもってきた画像に対しても「これはどういった画像なのか」をプロンプトを入力せずとも、ある程度理解してうまく生成します。
そのため、いままでMidjourney → Runwayでサービス横断していましたが、Midjourneyだけでシームレスに画像から動画まで完成できるようになりました。
また、1回の実行で4つのパターンの動画が生成できるのはとても便利。
↓Runwayは1回の実行で1つの動画を生成。
Runwayについては先日 note 書きました。
リファレンス機能がすごいので気になる方は読んでみてください。
それではMidjourneyを使った画像と動画生成やっていきましょう！
アパレル撮影
まずは素材となるアパレル画像を用意します。
Omni-Referenceを使う
素材をMidjourney WebのOmni-Referenceに添付してください。
複数素材を使いたい場合は、画像編集ソフト/サービスであらかじめ素材をひとつの画像にまとめてから添付する必要があります。
完成した画像
プロンプト
An 18-year-old slim Japanese female model stands in front of a plain concrete wall in a relaxed full-body fashion shot. Her fluffy, neck-length black bob hair with bangs frames a neutral expression. She wears a light blue puff-sleeve blouse loosely untucked over a white flared skirt tied with a ribbon. Her pose is casual and natural. The studio lighting casts soft, cinematic shadows, and the color grading is subdued with a film-like quality. The composition is minimal and urban, conveying a relaxed yet stylish fashion ad aesthetic.
日本語訳：18歳の日本人女性モデルが、無機質なコンクリート壁の前で自然な姿勢で立っている。髪はふわふわとした首までの黒髪ボブで前髪あり。表情は感情を抑えた中立的なトーンで、雰囲気は落ち着いている。彼女は淡いブルーのパフスリーブシャツをゆるく外に出して着用し、白いリボン付きのフレアスカートと組み合わせている。ポーズはラフで自然体。シネマティックなライティングにより柔らかい陰影が生まれ、全体はフィルム調の落ち着いた色味で構成されている。ミニマルな構成の中に、こなれたスタイルが映えるファッション広告。
Omni-Referenceの詳しい解説は以下。
高解像度化する
そのままでもWEB用には十分ですが、FVバナーや大判印刷には耐えられません。高解像度化する場合、MidjourneyのUpscaleか外部サービスを利用します。
私はMagnificAIとTopaz Gigapixelを使っています。
単にこのサービスが好きなだけで他のアップスケーリングサービスでも問題ないと思います。
MagnificAIとTopaz Gigapixelですが、今回のように元画像を維持してアップスケーリングする場合、Gigapixelのほうが向いていると感じます。
左が元画像、右がアップスケーリング後です。
設定：6倍（5568px / 7392px）300PPIです。
拡大表示で一目瞭然
400%拡大するとかなりわかりやすいです。
←はオリジナルの元画像でジャギーが目立ちます。右は拡大しても滑らか。
以下のようにライティングが整った滑らかに見える画像でも…
こういった画像もWEBではきれいですが、高解像度が求められる現場では低解像度の画像になります。
モデルを別のシチュエーションに変える
先ほど、素材となるアパレルを着せたモデルが完成しました。
一度完成した素材は、Omni-Referenceを使って再利用できます。
Omni-ReferenceにMidjourneyで画像生成した画像をいれます。
プロンプトを記載して、生成してください！
完成した画像
プロンプト
In a vast, dry open land, an 18-year-old Japanese female model rides a powerful black horse. Her fluffy, neck-length black bob hair with bangs frames a neutral, composed expression. She wears a loosely untucked light blue puff-sleeve blouse and a white ribbon-tied skirt that moves gently with the wind. The golden light of late afternoon casts long shadows and highlights her silhouette against the rugged terrain. The horse's dark coat gleams in the sunlight, and faint dust rises in the background. The scene is cinematic and dramatic, resembling a luxury fashion campaign that speaks of strength, freedom, and elegance.
日本語訳：広大で乾いた大地に、一頭の黒い馬にまたがる18歳の日本人女性モデル。彼女は前髪ありのふわふわした黒髪ボブで、静かな中立的な表情を見せている。風に揺れる淡いブルーのパフスリーブシャツと白いリボン付きスカートは、彼女のシルエットに柔らかさと強さを与えている。低い位置から差す夕暮れの光が馬と人物の輪郭を際立たせ、背景には乾いた地面と舞い上がるほこり、かすかな山の稜線が広がる。全体はハイブランドの広告のようにシネマティックで、ドラマチックな美しさが漂う。
もとのビジュアルは保ったまま、新しい画像が生成できましたね！
動画を生成する
Animate ImageからAuto、ManualにあるLow Motion、High Motionを選びます。
Autoは自動で動画を生成します。
Manualはプロンプトを入力して動画を生成します。
今回は動きに指定がないため、Autoを選びます。
低モーション（Low Motion）
この画像から、動きの少ないビデオを作成します。
高モーション（High Motion）
この画像から、動きの多いビデオを作成します。
4つのバリエーションの動画が生成されました。
完成した動画
Midjourney V1 Video Model 動画生成
— さきすた AI artist (@sakisuta_) June 22, 2025
新しい note 書いています。 pic.twitter.com/8GMtcyaeyT
Midjourney V1 Video Modelについて
ロゴを入れる
これとてもおもしろいです！
以下は仮のロゴ（プレースホルダー）を入れた画像を動画にしました。
問題なく処理してくれます！
完成した動画
Midjourneyの動画生成、ブランドロゴ入れても自然なファッション・フィルムらしい動画が生成できます🙌 pic.twitter.com/TCGpv3iQWw
— さきすた AI artist (@sakisuta_) June 22, 2025
プロンプト
A woman rides a horse walking slowly. She reaches forward and holds the reins with both hands. The scene looks like a high-fashion brand commercial.
翻訳：女性がゆっくりと歩く馬に乗る。両手を前に出して手綱を握る。シーン全体はハイブランドの広告のような雰囲気。
動画の解像度を上げる
Midjourneyの動画生成は現在480pのみです（今後のアップデートに期待）。
アップスケールもなく、解像度は他の動画生成AIに劣ります。
しかし、処理が高速で一度に4つ生成できるのでコスパとスピード感は最強です。
そこで今とても相性が良いのがビデオアップスケールサービス。
・Topaz Video AI
・Topaz Astra（クラウドベース）
私の中ではビデオアップスケールの王様的なサービスです。
実力
アップスケール前（200%拡大）
アップスケール後（200%拡大）
広告クリエイティブ向けプロンプトまとめ
広告で使えるプロンプトを考えました！
プロンプトを応用すれば様々なクリエイティブに利用できます！
また、オムニリファレンスを使えば好きなアイテムやモデルを使って作ることもできます！
作成する画像
ひとつずつプロンプトを解説します。
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