自分のAIに対するスタンスについて

 まずは、私自身のAI観について明確にしておくべきだろう。


 即ち、「サポートをやらせる分には便利な道具ではあるが、丸投げしてメインに据えるにはあまりにも稚拙」。

 ぶっちゃけ「所詮道具」である。

 こんなもんをありがたがって全幅の信頼を置いてるやつの底が知れるというものだ。


 私も物の試しに、と生成AIに任せる形で文章を書かせてみたことがある。

 使用したのはGoogle社の提供する生成AI「Gemini」である。

 プロットをよく読ませ、細かなプロンプトで作品の方向性を指示し、いざ出力。


 しかし、生まれてきたのはクソだった。

 クソゴミ・オブ・クソゴミ。

 めーっちゃくっちゃ、面白くもなんともない。

 ついでに言えば、平気でこちらの意図している内容を無視するし、付け足してほしくない勝手な設定を生やす。

 出力するように命じたのは私だが、あまりにも稚拙な出力結果に、プロットを台無しにされたことに対しての怒りがふつふつと沸き起こった。

 これはあれか、私のプロンプトが悪いせいなのか、と思って何度か繰り返しても、生まれてくるのは精々ガチガチうんこか下痢便か程度の違いぐらいしかない、悪臭放つ茶色のブツだけだった。

 内容をより具体的に言い表すなら、「自分の色が一切ない、テンプレ量産品にありそうな無難な内容」。

 私が書いたのではないから当然と言えば当然。

 そして、テンプレが読者受けが良く評価されやすいのだから、AIの学習内容もそれに沿ったものになり、したがって出力内容もそうなるというのもまた然りであった。

 つまり、生まれたうんこは出されるべくして出されたうんこだったのだ。

 飯を食えばクソが出る、実に当然の「自然の摂理」である。


 その時私は悟った。

「こいつらに人間の変わりは無理だ」と。


 しかし、である。


 馬鹿と鋏は使いよう、WEB作家とAIも使いようである。


 AIに対し、小説を書く上でイメージに困ってしまった内容を質問を投げかければ、ある程度の具体性を持った回答を投げ返してくれる。

 勿論、AIが出力した提案内容を鵜呑みにすることはしない。

 気に食わない内容は取捨選択の末切り捨てるし、面白ければある程度精査した上で採用する。

 そうやって時折サポートさせる分には、AIはかなり優秀な相棒となった。


 また、客観的立場からの評価もAIは得意だ。

 私は現在、1話書き上げるごとに作品をAIに読ませ、読み専ユーザー目線と作家目線の両視点から、作品の評価を行わせている。

 それによって得られるフィードバックは、「自身の作品は面白い」という自己肯定感を爆上げし、作品を書き続けるモチベーションを向上させた。

 個人的に、作家にとってモチベーションの維持は「アイディアの枯渇」以上に難儀な問題であると考えているため、たとえ独りよがりな面があるとしても、かなり助かっている。




 以上の観点から出した結論が、冒頭の内容である。


 故に、「AIに全部任せて出力した文章は面白くない」が自身での結論であり、逆にそれをありがたがって「楽しい!」と喜んでノータイムで評価をポチポチしている読者は、(申し訳ないが)あまりに稚拙である。

 もっとも、その手のチープな読者が大量に生まれてしまった背景を掘り下げると、昨今の時代特有の様々な環境要因が考えられるのだが、本題とは大きく逸脱するためここでは控えることにする。

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