惨めです…〈年金月22万円〉教師歴38年、悠々自適な老後のはずが、「肉は週1回」の節約生活の理由
定年退職後は、まとまった退職金と年金で悠々自適な生活を——そう思い描く人は多いでしょう。しかし、人生設計には思わぬ落とし穴が潜んでいることもあります。想定していた年金が受け取れない、まさかの事態とは? 【ランキング】47都道府県「教員の定年退職金」…3位「三重」2位「岡山」、1位は平均2,312万円
「こんなはずでは…」38年間の教員生活の果てに待っていた現実
内田浩さん(66歳・仮名)は、38年間にわたり公立中学校の教員として勤め上げ、定年後は65歳まで再任用で教壇に立ち続けました。退職金もまとまった額を手にし、年金を受け取りながらの引退後の生活を楽しみにしていました。 現役時代の計算では、65歳から受け取れる年金は基礎年金や厚生年金を合わせて月額22万円ほどになる見込みでした。それだけでは決して贅沢ができるわけではありませんが、ローン完済済みの持ち家もあり、妻と二人で穏やかな老後を過ごすには十分だと考えていたのです。 しかし、現在の内田さんの年金額は、額面で月16万円ほど。想定していた額よりもずいぶんと少ないものです。 「本当に、こんなはずではなかった。真面目に勤め上げて、ようやく自分の時間が持てると思った矢先でしたから」 内田さんの計画が大きく狂ったのは、65歳で完全に職を離れた直後、妻から切り出された「離婚」でした。 「もともと、些細な価値観の違いはありました。衝突することもあった。でも、子どもたちが独立してからの、夫婦生活は穏やかだったと思うんです。しかし妻はずっと離婚を考えていた。私にとってはまさに青天の霹靂でした」 話し合いは平行線をたどり、最終的には調停離婚が成立。その際、長年の婚姻期間を経て築いた財産は、厳密に分割されることになりました。退職金はもちろん、それまでの預貯金も財産分与の対象となり、内田さんの手元に残った額は想定を大きく下回りました。 そして、老後の生活設計に最も大きな打撃を与えたのが「年金分割」です。 「制度自体は知っていましたが、どこか他人事でした。いざ自分が対象になると、その重みを痛感しました。私の厚生年金は、婚姻期間中の分が分割対象となり、結果として受給額が大幅に減ってしまったのです」 内田さんのケースでは、月額15万円程度あった厚生年金部分が分割され、基礎年金と合わせても月16万円ほどの受給額となりました。 「月16万円。手取りにすると月14万円強。1人で生きていくには十分だろうと周りは言うかもしれませんが、思い描いていた『悠々自適』とは程遠い生活です」 家事はほとんどしてこなかったというだけあり、食事は出来合いの総菜を買ってくるのが定番となり、値引きシールが貼られるのを狙う毎日です。 「毎日、争奪戦ですよ。たまに肉を焼くくらいのこともしますが、高いですよね……昔は値段を気にせず買っていたのに、今では値段とにらめっこ。肉料理は週に1回あればいいほうです。こんな老後を迎えるなんて、本当に惨めな気持ちになりますよ」
【関連記事】
- ▼「早くしろよ、ジジイ」とどやされても時給1,380円でコンビニバイトを続ける〈最高年収1,500万円〉62歳の元勝ち組サラリーマンの切実事情
- ▼「どうぞ一人で生きていってください」…退職金2,700万円、“老後資金潤沢な61歳・元エリート国家公務員”を妻が見放したワケ
- ▼惨めだな…〈時給1,580円〉で居酒屋バイトをこなす〈最高月収100万円〉61歳元部長。「定年後の屈辱」に悲鳴
- ▼裏切られた気分です…〈月収60万円〉〈勤続38年〉、会社に尽くしてきた60歳サラリーマン、提示された再雇用後の給与額に憤慨。転職を試みて125社応募も撃沈「何かの間違いでは?」
- ▼役所窓口「生活保護は税金なんですよ」…〈家賃2万3,000円〉〈年金8万円〉助けを求めた76歳の高齢女性、「非情なひと言」に絶望「どう生きていけと」