包丁の使い方は高1から大
学時代の飲食店でのバイト
時代にいろいろ教わったが、
基本的には小学校で習った
家庭科での授業での習得技
術がベースになっている。
縫い物などもそう。
小学校時代の通信簿はたま
に4がある程で、ほぼオール
5だった。6年間。
ちなみに、私の書く文章は
中1の頃と今とさして変わり
ない。
中1の時に新作映画鑑賞の感
想文を提出する時があり、私
が書いた文章が「パンフレッ
トか映画雑誌を丸ごと写書き
した」と法政卒の社会科担任
教師に言われて、フン、バカ
めと思った。
学生ウンドやめて労線に入り、
職制(資本側管理者)を工場で
ぶん殴って退職し、再び大学
に戻り教職終えて教師になっ
て1年めの人だった。団塊の
世代。バスケ部の男子部顧問。
暴力の時代に暴力を以て事を
なし、生徒もフツーにグーで
ぶん殴っていた教師だが、良
い先ちゃんでもあった。
だが、人の文章を正当に評価
せず、先入観で盗作と決めつ
けるのはいただけない。し
かもクラスの皆の前で。名前
を出さずに「盗作はよくない」
みたいに。よくないのはお前
だ、おい、と思った。
爾後、職員室に乗り込み、個
別に別問を出してみてくれと
要求した。
別映画について書いてみろ、
となり、その場で10分で書き
上げたのをその教師は読んで、
私に「申し訳なかった。信じ
られないが君の書いた文章だ
ったようだ」と言った。
勇気ある人である。13才にな
る直前の12才の私は彼に敬意
を抱いた。
小6の時、個人的にミニコミ新
聞を作っていた。自分一人で。
回覧方式でクラスの友人たち
が回し読みする方式で。
文化欄から創作小説等織り込
んでいた。映画評欄もあった。
かなりウケていたらしく、友
人父兄の母親たちにファンが
多かった。月刊だったので、
「早く来月号が読みたい」と
いう声も多かった。
それを散発的に中2の時も出
していたが、一番ウケていた
のは中2の担任の英語教師だ
った。恩師。
俺んち遊びに来い、と言われ
てお邪魔して卓球を一緒にや
った時、「あれ、何かネタ本
でもあるのか?」と訊くので、
んなもん無い、と答えた。
その夏には英文でお礼状を書
いて送ったら、皆の前で名前
は出さずに「教師を長年やっ
て来たが一番嬉しかった」と
述べていた。だが、中2で英
検3級だったが、英文の文章
力などは知れていただろう。
ただ、教え子のその取り組み
について英語教師は嬉しかっ
たようだ。
あとで、その教師は言ってい
た。物事への向かう姿勢を忘
れるな、と。
恩師との偶然の再会は大学2
年の時だった。
ある社会問題のウンドでの屋
内集会に出たら、その教師が
チューター講師として来てい
た。
控室を訪れて「S先生」と声
をかけたら、すぐに私と判っ
て再会を大喜びしていた。
大学で何やってるんだ?と訊
かれたので、学生ウンドやっ
てます、と答えたら、そうか!
わっはっは、と笑っていた。
その教師は戦前生まれながら
も、常に生徒の側に立つ熱血
漢の教師だった。絶対反戦主
義者。恩師だった。
1960年代、1970年代にはそ
うした教師たちがごまんとい
た。今は生徒の側に立つと即
クビにされる時代となった。
物を書くのは小学校低学年か
らやっていたが、やはり一つ
の表現者たらんとしたターニ
ングポイントは小4の時の作
品が6学年全校職員会議で決
定採用されて、翌年全校演劇
会で上演された事だろう。
先鋭的な横浜の小学校で(笑
1学年11クラスあるマンモス
公立校だった。
核戦争による人類滅亡の話だ
が、主人公の10才の少年は
ある日突然過去に何度もタイ
ムスリップする、という物語
だった。
各時代で圧政に苦しむ人々と、
人を踏みしだいて悦に入る権
力者たちの姿を少年は見る。
そして、現代(1970)に近く
なりながら何度も時空を飛ば
されてようやく現代に戻り、
戦争の惨禍からやっと逃れら
れたと胸を撫で下ろしたら、
核戦争で目の前が真っ白にな
って自分も世界も全てが消滅
した、という物語。
核戦争そのものよりも、人間
が人間を踏みつけてきた人類
史の行末を描いた作品だった。
覚えた技術的な事は忘れない。
簡単なボタンつけから裁縫も
料理も。習って習得した事は
忘れない。
だが、術技のうち、学術とい
うものよりも面白いものを知
ってしまうとどんどん学校の
学力は下がる。学年が上がる
ごとに下がる。
IQは下がらずとも、進学の為
の学力は低下する。
そりゃそうだ。学校の勉強す
るよりも小説や戯曲を読んで
いたほうが遥かに面白いのだ
から。
高校時代に現代国語のみ偏差
値が77あっても、どこの大学
にも合格確定という事にはな
らない。原国のみの受験など
は存在しないからだ。
文学というものは悪魔の文章
創作群だ。麻薬のような激し
い中毒性を帯び、人をしてそ
れ以外を欲する事を停止せし
める。
文学は非常によくない。
文学とJAZZはダメっすね。
中毒廃人養成ジャンル。
両家の子女を文士などという
ヤクザな稼業には絶対やらな
い、というのは明治以降の日
本の旧家の慣いだったが、け
だしそれも頷ける。