Vol.1|「コンサルって、なんかかっこいい」から始まった、僕の準備ゲー
「コンサルって、なんかかっこいい」——そう思ったあなたへ。
学生時代、なんとなく耳にした「マッキンゼー」って名前。
社会人になってからも、「アクセンチュアに転職しました」「デロイトで働いてます」なんて会話に、
ちょっとだけ“違う世界の人たち”感を覚えたことはないだろうか?
実は、私もそうだった。
でもふとしたきっかけで、「もしかして自分にもチャンスがあるのでは?」と気づいたとき、
この業界のことを本気で知ろうと決めた。
コンサルって、結局なにしてる人たち?
コンサルタントという職業は、ひと言でいえば「企業の悩みを一緒に解決する人」。
経営の方向性に迷う社長から、現場の非効率に困っている担当者まで。
あらゆるレイヤーの「困った」に寄り添い、分析し、提案し、ときに伴走するのが仕事だ。
その中でも、コンサル業界はざっくりと3タイプに分かれる。
▶ 戦略系ファーム(例:マッキンゼー、BCG、ベイン)
「企業として何を目指すか」「どう成長するか」を描くのが専門。
新規事業、M&A、全社戦略など“経営アジェンダ”ど真ん中に取り組む。
▶ 総合系・IT系ファーム(例:アクセンチュア、デロイト、PwC)
業務改善やIT導入など、「戦略をどうやって実現するか」に強み。
現場に入り込み、改革の実行まで支援するスタイルが多い。
▶ 独立系・特化ファーム(例:グロービング、Dirbato)
医療・エネルギー・スポーツなど、特定分野に強みを持つファームも増加中。
近年は“人材育成に力を入れる中堅ファーム”が急成長している。
転職チャンス、実はかなりある。
「未経験でも入れるの?」とよく聞かれるけど、答えはYES。
コンサル業界は通年・中途採用が当たり前の世界で、20代後半・30代の転職者もごく普通。
MBAやTOEICよりも、“考える力”と“伝える力”があるかどうかが重視される。
大事なのは、“ブランドで選ぶ”より、“成長できる環境かどうか”で選ぶこと。
どのファームでも、クライアントと向き合いながら圧倒的に鍛えられる。
だからこそ、業界全体をフラットに見渡す視点が大切なのだ。
【入社できる人の共通点】コンサルって、やっぱ地頭いい人しか無理…なの?
「マッキンゼーとかBCGって、東大・京大の超エリートじゃないと無理でしょ?」
そんな声をよく聞くけど、実は“学歴だけじゃない”のがこの業界のリアル。
本書にも繰り返し登場するのが、
「地頭がいい=ロジカルに考えられること」だけじゃなく、
「素直さ」や「誠実さ」「伸びしろ」を見る、という人材評価の視点。
▶ スキル面で求められるのは、たった3つ
ロジカルシンキング(論理的に考えられる力)
→ 話に筋道があるか? 複雑な話を整理できるか?仮説思考(まず自分なりの答えを出す力)
→ 「分かりません」ではなく、「〜だと思う理由」を話せるか?伝える力(コミュニケーション力)
→ 難しいことを、相手の目線でかみ砕けるか?
東大卒でも、これができない人は落ちるし、
逆に普通の大学でも、この3つを磨けば確実にチャンスはある。
▶ さらに評価される“コンサルマインド”とは?
ここが結構見落とされがちだけど、
ファームが一緒に働きたいと思うのは、「素直で、前向きで、巻き込める人」。
分からないことを「分からない」と言える素直さ
厳しい状況でも、投げ出さずに食らいつく粘り強さ
上司やクライアントを“先回りして助ける”気配り力
コンサルって、スーパースターじゃなくて、“最速で成長できる仲間”を求めてるんだよね。
▶ 学歴・英語・MBA、必要?
結論:あったら武器になるけど、なくても全然戦える。
実際、英語できない&理系出身でも活躍してる人は山ほどいる。
必要なのは、“武器の数”よりも、“武器の使い方を学びたい意志”なんだ。
じゃあ、自分には何が足りない?
もし「なんとなく気になるけど、自信ないな…」と思ってたら、
その“不安”は、実は伸びしろの証かもしれない。
今持ってないスキルより、「これから伸びる余地」に目を向けよう。
ファームが見てるのも、まさにそこだから。
【選考突破戦略】“準備ゲー”と気づいた人から受かっていく。
「コンサル転職は難しい」と思われがちだけど、実は本質はそこじゃない。
本当に大事なのは、「準備の差」がそのまま合否に直結する世界だってこと。
言い換えれば、“準備ゲー”。
地頭とか学歴より、「どれだけ段取りよく整えて臨んだか?」が、勝負を分ける。
▶ Step①:受ける順番は“戦略的に”決める
いきなり第一志望を受けるのは、ちょっと待って。
本命ファームの面接が“初戦”になってしまうと、貴重なチャンスを棒に振るリスクがある。
まずは、志望度が中くらいのファームで「練習試合」→「実戦」の流れをつくろう。
🗓面接計画のコツ:
・ファームの締切を先に整理
・選考フローは“重ねて受ける”
・志望動機や職務経歴書も回しながらブラッシュアップ!
▶ Step②:職務経歴書は「コンサル視点」で書く
コンサルの選考では、「何をやったか」より「どう考えたか」が問われる。
よくある失敗が、「担当業務を箇条書きにするだけ」の経歴書。
それじゃ伝わらない。伝えるべきは、“自分がどう思考して動いたか”。
💡おすすめ構成:
【課題】→【自分の打ち手】→【工夫したポイント】→【成果(数字)】
これを一貫した構造でまとめるだけで、説得力が爆上がりする。
▶ Step③:面接で見るのは“ズレてないか”
コンサル面接って、怖い?詰められる?
たしかにそういう場面もあるけど、目的は「一緒に働ける人か」を見極めること。
だからこそ、「ズレてるな」と思われた時点でNGになることもある。
結論が遅い
回答が抽象的
質問の意図を読み取れていない
このあたりを防ぐためには、「受け答えの型」と「振り返りの習慣」が必要不可欠。
▶ Step④:1回ごとに“振り返りシート”を作る
面接は、やればやるほど上手くなる。
でも、その効果を最大化するには「振り返り」が必要。
おすすめは、面接直後に以下をメモすること:
どんな質問が来たか
どう答えたか(実際の言葉ベースで)
相手の反応は?
次はどう答えるか?
この“PDCAを回せるかどうか”が、最後に効いてくる。
【ケース面接編】正解を探すんじゃない。「思考のプロセス」が見られてる。
「フェルミ推定って…なにそれこわい」
「地頭勝負って聞いて、もう無理だと思いました」
そんな声、コンサル志望者あるある。だけど、安心して。
ケース面接で求められているのは、“正解”じゃなくて“考え方”なんです。
そもそもケース面接って何?
簡単にいうと、「その場で与えられたビジネス課題に、ロジカルに答える面接」。
例)
「東京都内のカフェの市場規模を推定してください」
「売上が下がった企業の打ち手を提案してください」
一見むずかしく見えるけど、「正しい答えを当てること」がゴールじゃない。
面接官が見ているのは、「この人、どうやって考えるんだろう?」という“プロセス”なんだ。
面接官が見ている4つのポイント
構造化できているか?
→ いきなり答えるのではなく、まず全体像を整理できるか。仮説が立てられるか?
→ 完璧じゃなくていいから、「こうかも?」という視点を持てるか。計算・ロジックが破綻していないか?
→ ざっくりでも筋が通っているかを見ている。会話になっているか?
→ 一方通行ではなく、面接官とキャッチボールできているか。
ケース面接を“スポーツ化”せよ。
本書でも強調されていたのが、
ケース面接は「才能」より「型」と「慣れ」。
初めての人でも、ある程度の型に沿って練習すれば、ちゃんと通過できるようになる。
🎯基本ステップ(例:フェルミ推定)
① 前提の確認
② 要素分解(構造)
③ 仮置き(数字を入れる)
④ 計算と検算
⑤ インサイトとまとめ
この型を体に染み込ませて、いろんなお題で「考える練習」を繰り返すだけ。
どうやって練習する?
YouTube・Xなどにある事例投稿を使って、自分で考えてみる
友人やエージェントと“ロープレ”をやってみる
面接後に「どう答えたか」「どう直せばよかったか」を振り返る
最初は全然うまくいかない。でも、3〜5本やると「あ、掴めてきたかも」が来る。
10本超えたあたりから、“これは戦える”感覚になる。
大事なのは、「自分なりの仮説を持って考える力」
たとえ数字がズレてても、「なぜその前提を置いたか」がロジカルならOK。
逆に、人から教わった“上手そうな答え”をそのまま言うと、すぐバレる。
本番で必要なのは、「一緒に考えたい」と思わせる知性と対話力。
だからこそ、ケース面接は準備の量で“勝てる”試験なんだ。
不安がある人ほど、伸びしろがある。
最初から完璧な人なんていない。
でも、「怖いけど、ちゃんと準備しよう」って思えた人は、必ず伸びる。
コンサルの選考は、「自分と向き合った人」が勝つ世界。
あなたのその一歩が、きっと未来を変えるきっかけになる。


コメント
1キャリオさん 私も コンサルって何してるんだろうっていつも思います。🌿