Vol.3|受かる人だけが知ってる、コンサル面接の裏側
「なぜ、あの人は受かって、私は落ちたんだろう…?」
コンサル面接における最大のブラックボックス、それが“面接官の頭の中”。
学歴や職歴が似ているのに、結果が分かれることがあるのはなぜか?
今回は、コンサル面接の“裏側”をまるっと解剖します。
はじめに:コンサル面接の難しさは、「何を見られてるか分からないこと」
「ガクチカを聞かれたけど、いまいち手応えがない」
「フィードバックが来ないから、どこがダメだったかも分からない」
…そんな経験、ありませんか?
実は、コンサル面接には「評価基準」がちゃんと存在します。
でも、それは求人票にもHPにも載ってない。
だからこそ、「見られてるポイント」を知らずに挑むと、どれだけ準備しても空回りしてしまうんです。
第1章:評価軸は「ハードスキル」と「ソフトスキル」
【ハードスキル(能力・経験)】
=「私は●●ができます」と証明できる“具体スキル”や“専門領域”のこと
たとえば:
中期経営計画書の作成経験
マーケティング戦略策定経験
サプライチェーン戦略策定経験
組織変革やチェンジマネジメント経験
ERP導入経験(要件定義〜設計〜開発)
Javaでのアプリケーション開発経験などのスキル
海外駐在経験、プロジェクトマネジメント経験
コンサル面接では、「これまで何をしてきたか」=職務経歴の中に表れる要素。
→ 職務経歴書で語るべき軸
🤝【ソフトスキル(思考・姿勢・人間性)
=「この人と一緒に働きたい」と思われるための“行動特性”や“スタンス”のこと
たとえば:
仮説を立てて、論点を整理して話せる(論理的思考)
わからないことを素直に聞ける(謙虚さ)
相手の意図を先回りして汲み取れる(気配り力)
厳しい状況でも折れずにやり抜ける(粘り強さ)
→ 面接の「対話」で伝わる軸。質問にどう答えるかで浮き彫りになる。
🎯コンサル面接でよくある誤解
「ハードスキルが高ければ受かる」→❌ それだけじゃ足りない!
実際は、ハードスキルが同じくらいなら、“ソフトスキルの差”で合否が決まる。
特に未経験者では、
“これからの伸びしろ”が見えるか?
“一緒に壁を越えられそう”と思えるか?
が極めて重要になる。
第2章:「よくある質問」の“意図”を分解してみる
面接って、聞かれたことにただ答えればOK…じゃない。
なぜなら、質問の背後には“目的”があるから。
たとえば…
「自己紹介をお願いします」
→ 目的:論理性(話の構成力)× 伝達力(簡潔に話せるか)を見ている
→ NG例:「大学では○○を学び、その後…」とダラダラ話す
→ OK例:「私は〇〇という強みを軸に、××→△△と経験してきました」
「なぜコンサルを志望するのか?」
→ 目的:志望動機の“論理性”と“納得感”を確認
→ NG例:「成長できそうだから」「幅広い業界に関われるから」だけで終わる
→ OK例:「過去の△△の経験で〇〇にやりがいを感じた。だから××な環境で、□□を実現したい」
つまり、質問への“正解”は1つじゃない。
でも、“考えた跡”がある答えかどうかは、意外とすぐにバレます。
第3章:「ちょっと惜しい」人に足りない3つの視点
不合格者の多くに共通するのが、「意図のズレ」。
❶ 回答に“ストーリー”がない
→ 事実を並べるだけでは伝わらない。「なぜそうしたか」「どう考えたか」がないと弱い。
📝例:「数字改善しました」だけでなく、「課題をどう捉え、どう解決策を導いたか」を。
❷ “面接”ではなく“作文”になっている
→ 相手の表情や反応を見ずに、一方的に話しすぎる。会話はキャッチボール。
❸ 回答が“浅い”ときの癖ワード:「言語化しきれてないのですが…」
→ 思考が整理できていない時に多用しがち。繰り返すと、準備不足とみなされる。
第4章:「刺さる人」がやっている逆算準備とは?
では、受かる人は何が違うのか?
答えはシンプル。“質問の意図”から逆算して準備しているかどうか。
たとえば、以下のような観点で「型」をつくっておくのが鉄則👇
「センスがある人」が受かるんじゃない。
「ちゃんと設計してる人」が受かるんです。
第5章:最終面接で“本当に”見られている3つのこと
フェルミも、ケースも、ちゃんと解けた。
「手応えもあったし、これでいけるかも!」——
…そんな気持ちで最終面接に臨んだのに、なぜか落ちる。
よくある話なんです。
最終面接って、ちょっと特殊で。
見られているのは、スキルの完成度ではなく、「この人と一緒に働きたいと思えるか?」という“人としての信頼感”。
実は、評価されるポイントはたった3つだけ。
① 活躍している姿が、目に浮かぶか?
「現場でこの人が動いてる」
「チームの中で、こんな風に価値を出してくれそう」
そういうイメージを面接官に“映像で届けられるか”が大事なんです。
だからこそ、「御社でたくさん学びたいです」では弱い。
それよりも、
「こういう強みを活かして、こう貢献したい」
と、“あなたらしさ”を持ち込んで語ることが差になる。
② 志望度の高さが、“ストーリー”で伝わるか?
「第一志望です!」
…その一言だけじゃ、もう誰も動かない時代です。
でも、たとえば——
「前職で△△に取り組んだときに、□□という壁にぶつかって。そこから、“課題を根本から構造で捉える”コンサル的な視点に惹かれたんです」
…みたいな背景があると、“なるほどね”と納得感が生まれる。
気持ちではなく、ストーリーで語る。
これが“志望度の伝え方”のコツ。
③ 泥臭いことにも向き合えるか?
華やかさの裏にある、地味で、地道な日々。
コンサルの現場って、意外とそんな世界だったりします。
だから、“地味でもやりきった経験”はめちゃくちゃ効く。
たとえば、
「毎月3時間かけていた手作業を見直して、仕組み化した」
「各部門のニーズを調整しながら、改善案をまとめあげた」
そんな“裏方エピソード”が、グッとくることも多いんです。
✍️ 最終面接で差がつく「小さな3つの姿勢」
ちゃんと目を見て話してる?
相手の話、最後まで聞いてる?
わからないこと、「わかりません」って言える?
全部、当たり前のようでいて、実は信頼感をつくる最後の鍵。
まとめ:面接は“対話のゲーム”。主導権を握れるかがカギ
コンサル面接は、「答え方」以上に「考え方」を見られる場所。
だからこそ、準備で差がつく。
そして、“意図を読む力”さえあれば、未経験でも十分に戦えます。
面接は、攻略できる。
次回(Vol.4)では、フェルミ推定・ケース面接の「型」と攻略法をお届けします。
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コメント
2キャリオさん、おはようございます。
スキとフォローをいただき、ありがとうございました。
こちらの記事!
ものすごく伝わりやすいですね。
記事に書かれている「面接に受かる理由」が、そのまま表現された記事だとも感じました。
わたし自身は、当面面接を受ける機会はなさそうですが、面接に限らず、たとえびnoteの文章を書くときにでも、大切にできる考え方だと思いました。
小手先のことではなく、想像力と思いやりを大切に、何を伝えるか準備する。
とても素敵な記事でした。
ご活躍を心より応援申し上げます。
こちらからもフォローさせていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。
素敵なコメントをありがとうございます!
「面接に受かる理由がそのまま表現されてる」なんて、嬉しすぎます。
そうなんです、面接って伝え方のトレーニングでもあるので、
noteや日々の会話にも通じる部分が多いんですよね。
共感してくださって、とても励みになりました!
これからも想像力と思いやりを大切に、発信していきます!