コンサル市場の今。リーマン・コロナ・そして2025年──“第3の寒波”が来ている。
こんにちは、キャリオです。
今日はちょっと真面目な話を。
コンサルティング業界に、
また“寒波”が来ています。
DXバブルの熱気が冷めて、
あれだけ走っていたファームも、少し立ち止まっている。
「稼働率が下がってきた」
「内定が伸びている」
──そんな声、最近よく耳にしませんか?
でもね。
これは“たまたま景気が悪い”わけじゃない。
過去のリーマンショック、コロナショックと並べてみると、
今回の寒波はもう少し深い構造の変化なんです。
🌨 第1章|寒波の正体は、“景気”じゃなく“構造”
少しだけ歴史を振り返ってみましょう。
💡歴史を3つの時期で整理すると、こうなります。
📉 リーマン期(2008〜)
・稼働率:50〜70%まで急落
・採用:凍結・内定取消が相次ぐ
・単価:戦略系が大幅下落
🌪️ コロナ期(2020〜)
・稼働率:一時50%未満
・採用:一時凍結→DXで再加速
・単価:DX案件で回復基調
🤖 現在(2025)
・稼働率:二極化(上流苦戦・実行安定)
・採用:二極化(AI領域のみ継続)
・単価:AI案件は上振れ、PMO系は下落傾向
実は今回のテーマ、動画でガッツリ解説しています。
👉 YouTubeで観る
※「キャリオ コンサル 大寒波」で検索でも出ます。
5分でわかるポイント
・リーマン/コロナ/いまの違い
・稼働率・採用・単価の3指標
・“第3の寒波”で残る人、沈む人
つまり、「波」ではなく「構造変化」なんです。
リーマン期は、「構想だけじゃ食えない」時代。
コロナ期は、「DXで人を増やす」時代。
そして今は、「AIで選ばれる」時代。
今回の寒波は、“淘汰”じゃなく“選別”。
誰が残るかを、静かに試されているフェーズです。
⚙️ 第2章|なぜいま、寒波が起きているのか?
よく「景気が悪いから」と言われますが、
実はそれだけじゃないんです。
本当の理由は、3つあります。
🤖 ① 「思考の自動化」が進んだ
昔は「考えること」自体が価値でした。
でもいまは、AIが仮説も資料も作れてしまう。
つまり、“考えるだけ”では差がつかない。
「AIを使う人」じゃなく、
「AIで仕組みを描ける人」が残ります。
🧩 ② 案件構造の変化
DX期は「構想→実行」が一体受注でした。
でも今はフェーズが分かれて、上流と実行の間に隙間ができた。
結果、
“どっちつかず”の人がいちばん厳しくなっている。
絵を描くだけでも、手を動かすだけでも、
もう足りない時代になりました。
🧠 ③ “選別の構造”が進行している
いま、どのファームも静かに再定義しています。
残すのは、AI×経営をつなげられる人。
つまり、
構造を描ける人/組織を動かせる人/AIを組み込める人。
寒波って、数字の話じゃないんです。
「適応力の温度差」──それが本質です。
💼 第3章|ポストコンサル時代のキャリア戦略
ここからは少し現実的な話を。
DXバブルの頃、転職の“黄金ルート”ってありましたよね。
事業会社・スタートアップ・独立──。
でも、今はどれも飽和しています。
だからこれからは、
「どこへ行くか」より、「どう活かすか」。
🔍 キャリアの3パターン
キャリアの形は、人によってまったく違う。
でも、大きく分けると──実はこの3つに集約されます。
💡 ① 事業創造型
行き先:事業会社/スタートアップ
・リスク:飽和・制約が多く、やりたいことに辿り着けない
・チャンス:構造設計まで描ける人は、どこへ行っても無双できる
🧠 ② 専門深化型
行き先:AI・戦略・財務などの専門領域
・リスク:分野選びを間違えると、数年で行き詰まる
・チャンス:“再現性ある専門性”を持てば、長期的に市場価値が積み上がる
🚀 ③ 自立展開型
行き先:独立・複業・法人化
・リスク:安定性との両立が難しい
・チャンス:ファン基盤を作れれば、成長スピードは爆速
どの道にも“正解”はなく、
「設計できるかどうか」が分かれ目です。
⚙️ 再設計の3視点
キャリアを再構築するうえで、
考えておきたいのはこの3つの“資本”。
💰 資本構造
自問:「給与? 事業? 資産? どこで稼ぐ?」
→ 税と自由のバランスを自分で決める。
📚 知的資本
自問:「自分の武器って何?」
→ 知識 × 経験 × 信頼、この掛け算が価値を生む。
🤝 社会的資本
自問:「誰と繋がって生きる?」
→ コミュニティが、新しい“職場”になる時代。
キャリアもまた、設計できる“作品”なんです。
📈 これから生き残る人/消えていく人
正直、この差がすべてです。
🔥 生き残る人
・AIで思考を拡張できる
・自分のアセットを構造化できる
・他業界の言葉に翻訳できる
・ネットワークで動ける
❄️ 消えていく人
・AIを避けて固まる
・ファームに依存してしまう
・コンサル語で止まり、外に届かない
・組織に守られることを前提に動く
所属より、構造。
名刺より、設計図。
🌊 終章|波を読む人になろう
不況は、誰の前にもやってきます。
でも──波を“危機”と見るか、“チャンス”と見るかで未来は変わる。
焦らなくていい。
でも、止まらないで。
動きながら、考える人が強い。
僕も最初は、ただの迷えるサラリーマンでした。
でも、「構造を読める人になろう」と決めてから、
景色が少しずつ変わっていきました。
100人の仲間が集まった今、改めて思います。
変化を恐れるより、
変化を設計できる人でありたい。
このnoteが、
あなたの“次の波”を見つけるヒントになれたら嬉しいです。
寒波の中でも、魂は凍らせずに。🔥



キャリオさん、 いつもスキありがとうございます。 奥が深い記事ですね~。 参考になります!