アイマスク、ノイズキャンセリングイヤホンは必須
そして就寝中は照明を完全に落とす。真っ暗なほうが熟睡できる。その際、鬱陶しいのは外からの光だ。僕はホテル暮らしなのだが、たまにビルや街灯の光がカーテンの隙間から差してくることがある。だからいつもアイマスクを着用する。僕にとってアイマスクは必須アイテムだ。たとえ朝日が入ってこようが起こされることはない。
大半の人は自宅住まいだろう。光は安眠の大敵である。カーテンは絶対に遮光カーテンだ。そこにさらにアイマスクをつければ完璧だ。
「室温」を快適に保ち、「光」を退ける。あとひとつ、眠りの質を高めるうえで対処すべき問題がある。「音」だ。小さな雑音でも人は知らず知らずストレスを感じる。特に眠りにつこうと目を閉じると視覚情報がなくなるぶん、いっそう音に敏感になる。時計の秒針、空調の稼働音、隣の部屋の話し声。そうしたノイズはスムーズな入眠をさまたげ、眠りを浅くしてしまう。
だから耳栓を常備しておこう。いまは高性能のノイズキャンセリングを備えたイヤホンもある。耳栓より強力だ。あらゆる雑音をシャットアウトしてくれる。
最高の1日は「前日の晩」の準備で決まる
そして睡眠のパフォーマンスを最大化したいなら「寝具」にもこだわりたいところだ。大きめのベッド。体圧を適切に分散してくれるマットレス。自分に合った枕。目覚めの爽快感は段違いである。それだけ熟睡しやすいということだ。
どれも品質がいいだけあって安くはない。でも私たちは人生の3分の1の時間を寝具とともに過ごす。それだけの時間を費やして体力の回復をはかる必要があるのだ。その回復力を最大化する“設備投資”なのだから決して贅沢ではない。
とにかく、まずは「室温」「光」「音」だ。快適な室温をキープする。夜間の室内は薄暗くする。就寝時は真っ暗にする。雑音をシャットアウトする。それだけであなたの睡眠はいっそう深くなる。寝具にもこだわりたい。マットレスには手が出ないなら、まずは自分に合う枕を買ってみよう。値段に見合う価値がある。後悔しないはずだ。
あなたの1日は朝起きたときからはじまるのではない。最高の1日をつくる準備は前の晩からはじまっているのだ。