「伸ばさないカタカナ」、使ってたらヤバいかも…?IT業界で広がる【おじさん認定】の基準がSNSで話題
コンピュータ、サーバ…末尾を伸ばさず止めてる?
「もし、『コンピュータ』とか『サーバ』とか『ユーザ』とか末尾を伸ばさず止めてる人がいたらおじさん。」――このたった一文が、X(旧Twitter)で830万表示・5500いいね超のバズを巻き起こしました。 【画像】「えっ…!」これが、おじさん《認定》IT用語です! IT業界の「暗黙のルール」だった長音(ー)の省略。今、これが「古い」「レガシー」な「おじさん表記」としてマジで認定されつつあります。 「え、私も伸ばさない派だけど、これってNGなの?」と焦った人もいるはず。でも大丈夫! この記事で、なぜ「伸ばさない表記」が時代遅れになったのか? 公式ルールから簡単な自己診断、そして最速でイマドキに変わる方法まで、サクッと解説します!
結論:長音付きが正解! 推しは「ー」で伸ばし切りましょう
まずは結論から。公的なルールもテック企業のスタイルガイドも、すべて「長音付き」で統一されています。これが現代の「当たり前」です。 具体的には、「サーバー」「ユーザー」「コンピューター」がイマドキの正解。逆に、長音を省略した表記は現在では「おじさん表記」と見なされます。 文化庁、JIS、Microsoft、そしてNHK。もうみんな「長音付き」を推しています。もはや伸ばさない表記はレトロなITミームなんです。
なぜ「長音なし」=おじさん表記になったの? 大逆転の歴史あり
かつて伸ばさない表記の方がプロっぽくてイケてた時代から、なぜ「長音付き」が原則になったのか。その流れを知っておきましょう。
1990年代:「長音省略」はプロのこだわり
この時代の長音なし表記は、理由があって使われていました。 ひとつは見た目重視で、横書きで文字数を減らすと、スッキリして硬派でカッコいいという文化があったからです。もうひとつは技術的な慣習で、「3文字以上のカタカナ語の末尾は省略」という、古いルールがITにも流れ込んでいました。
2010年代:「標準化」でムーブメントが終了!
この「省略文化」に待ったをかけたのが、日本語の標準化です。 まず2013年には文化庁が原則を再確認しました。「-er」「-or」など、英語の語尾に当たるものは、原則として長音(ー)を付けることが改めて徹底されました。 さらに決定打となったのが、2019年のJIS改正です。技術文書の標準であるJIS(日本産業規格)が、旧規格の「3音以上は長音省略」というルールを削除。これにより、技術分野でも「長音を付けるべき」という流れが完全に固まりました。 これを受けて、Microsoftなどの大手テック企業がUIや公式ドキュメントを「ユーザー」「サーバー」に統一したことで、「長音付き」が一般の常識となりました。