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村田らむ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
むらた らむ

村田 らむ
生誕 (1972-10-26) 1972年10月26日(53歳)
愛知県名古屋市
国籍 日本
出身校 九州産業大学芸術学部デザイン学科
職業 ルポライターイラストレーター漫画家カメラマンYouTuber
公式サイト 村田らむ (@rumrumrumrum) - X
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村田らむのリアル現場主義‼︎
YouTube
チャンネル
活動期間 2023年5月 –
ジャンル エンターテイメント
登録者数 11.9万人
総再生回数 約2,288万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2025年10月26日時点。
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村田 らむ(むらた らむ、1972年10月26日 - )は、日本ルポライターイラストレーター漫画家カメラマン[1][2]YouTuber愛知県名古屋市出身[3]九州産業大学芸術学部デザイン学科卒業[1][4]

主に「ホームレス」「ゴミ屋敷」「新興宗教」「スラム街」「青木ヶ原樹海」「廃墟」など、多くの人が見ないようにするネタを中心に取材する[5][1][6]。潜入・体験取材を得意とし[7][8]、ホームレスや樹海の取材歴は20年を超える[9][7][10]。『東洋経済オンライン』『TOCANA』『紙の爆弾』『本当にあった愉快な話』『楽待』などで連載。近年は、YouTubeやトークイベントなど活躍の場を広げている[1]

著書に『樹海考』『ホームレス消滅』『禁断の現場に行ってきた!!』『ゴミ屋敷奮闘記』『「非会社員」の知られざる稼ぎ方』『人怖』『危険地帯潜入調査報告書』(丸山ゴンザレスと共著)など多数[1][7][8]

略歴

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1972年、愛知県名古屋市生まれ[1][7]名古屋市立桜台高等学校九州産業大学芸術学部デザイン学科卒業[1][4]。卒業後、フリーのイラストレーターとして上京[9][11]点描画で知られるイラストレーター・レオ澤鬼に弟子入り[11]、澤鬼が2019年に亡くなるまで、23年間弟子だった[12]。25、26歳くらいから、2社の日刊紙でイラストを描く[9]。当時イラストレーターとして仕事をしていたデータハウス社のムック『いやらしい2号』で、ルポライターとしてホームレスに取材をした[9]

1999年から約2年かけて西成あいりん地区)を取材・執筆し、2001年に単行本『こじき大百科―にっぽん全国ホームレス大調査』を刊行したが、労働組合から差別であると抗議を受けて、すぐに絶版になった[9][13]。しかし名前が売れたことで、この後、3社に持ち込んだ企画が全て採用され、引き続き、ホームレスの記事を書くことになった[9]

潜入・体験取材を得意とし、オウム真理教自己啓発セミナーなどにも潜入、青木ヶ原樹海への取材は100回ほどにのぼる[8][14]。YouTubeチャンネル『フジクラム』で共演する『やや日刊カルト新聞』の 藤倉善郎とは[15][16]UFO宗教ラエリアン・ムーブメント」に潜入中に知り合った[14]。村田は「やや日刊カルト新聞」のメンバーではないが、コラボ漫画を書いたり、一緒に取材に行くなどしている[17][18][19]

2017年、活動歴20年目にして「週刊東洋経済オンライン2017新人賞」を受賞した[20]

2020年、格安マンションを購入した経験をもとに、高齢化自主管理の実情などについてコラムを執筆した[21][22]。また、大阪への出張が多い時期に大阪市西成区シェアハウスも借りていた[23][24]

YouTube

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2023年にYouTubeチャンネル「村田らむのリアル現場主義!!」を開始。雑誌媒体の縮小を背景に自分主導の発信を志向し、駅から現場までの道のりを歩いて示しつつ現場で解説する「らむ散歩」を主力企画として、1人で撮影・編集・BGM制作まで行っている[25]。2025年には登録者10万人を超え、YouTubeのシルバー・クリエイターアワード(銀の盾)を受領した[26]

著書

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単著

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  • 『こじき大百科―にっぽん全国ホームレス大調査』 2001年5月、データハウス
  • 『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン裏マニュアル』 2002年7月、データハウス
  • 『ホームレス大図鑑』 2005年、竹書房
  • 『東京Dスタイル食堂』 2008年、アクセス・パブリッシング
  • 『ホームレスが流した涙』2009年10月、ぶんか社
  • 『裏仕事師 儲けのからくり』2012年、三才ブックス
  • 『ホームレス大博覧会』2013年、鹿砦社
  • 『ゴミ屋敷奮闘記』2014年、有峰書店新社
  • 『フクモモ』2014年11月、有峰書店新社
  • 『軍艦島と巨大廃墟たち』2015年、有峰書店新社
  • 『歌舞伎町路地裏写真館』Kindle版、2015年、パブー
  • 『ホームレススーパースター列伝』2015年、LOFT BOOKS
  • 『禁断の現場に行ってきた!!』2015年、鹿砦社
  • 『廃村 昭和の残響』2017年、有峰書店新社
  • 『樹海考』2018年、晶文社[10]
  • 『美しい昆虫写真 (らむの本)』Kindle版、2020年1月
  • 『ホームレス消滅』2020年、幻冬舎新書
  • 『危険領域 潜入日記―西日本編 Part.1―』2020年12月、サイゾー
  • 『危険領域 潜入日記-青木ヶ原樹海編-』2020年12月、サイゾー
  • 『危険領域 潜入日記-アジア編-』2020年12月、サイゾー
  • 『誰もが見て見ぬふりをする禁忌(タブー)への潜入で見た誰かにとっての不都合な現実 』2021年、竹書房
  • 『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』2021年、竹書房
    →漫画化。『人怖 狂気が潜む人間の深淵』村田らむ:原作, 西アズナブル:作画、2023年4月、竹書房[27]
  • 『「非会社員」の知られざる稼ぎ方』2022年1月、光文社新書
  • 『人怖2 人間の深淵なる闇に触れた瞬間』2022年10月、竹書房
    →漫画化。『人怖2 日常に隠された原初の恐怖』村田らむ:原作, 西アズナブル:作画、2024年3月28日、竹書房
  • 『禁忌(タブー)への潜入で見た残酷な現実』2023年3月、竹書房
  • 『フリーランス稼業成功の心得―東洋経済ONLINE BOOKS No.1』2023年4月、東洋経済新報社
  • 『にっぽんダークサイド見聞録<わたしの旅ブックス52>』2024年4月15日、産業編集センター[1]
  • 『樹海怪談 潜入ライターが体験した青木ヶ原樹海の恐ろしい話』2024年5月、彩図社
  • 『人怖3 人を恐怖で染める日常の狂乱』2024年10月、竹書房
    →漫画化。『人怖3 脳内を汚染する恐怖の幻影』村田らむ:原作, 西アズナブル:作画、2025年5月、竹書房
  • 『獣怖 動物たちが織成す狂氣の物語』2025年3月、竹書房

共著

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  • 『デビルズ・ダンディ・ドッグス』2013年、太田出版(漫画原作。作画は北上諭志
  • 『元祖ハムケツ』久井めぐみ:共著、2014年5月、有峰書店新社
  • 『潜入!!ニッポン“禁断の秘境”大全〜怖くて不思議な日本の“異空間”編~』2014年1月、大洋図書
  • 『実録怪談 最恐事故物件』北野誠,大島てる,住倉カオス:共著、2021年5月28日、竹書房[28]
  • 『危険地帯潜入調査報告書』丸山ゴンザレス:共著、2019年6月、竹書房
  • 『危険地帯潜入調査報告書 裏社会に存在する鉄の掟編』丸山ゴンザレス:共著、2022年3月、竹書房[29]
  • 『東京の怖い街』、2022年7月、興陽館[30]
  • 『なにかがいる~オウマガトキFILM 心霊調査報告書~』、2022年7月、日本文芸社
  • 『ちび本当にあった笑える話 死ぬかと思った!!』、2023年10月、ぶんか社
  • 『狂妻 ~復讐のサイコパス~』村田らむ:原作, 松山はやて:作画、ぶんか社
  • 『国道1号線怪談』吉田悠軌, 夜馬裕, 黒木あるじ, 村田らむ, 大島てる, 田中俊行:著、KADOKAWA、2025年6月
  • 『危険地帯潜入調査報告書 予期せぬ大惨事!? 初めての海外二人取材編』丸山ゴンザレス:共著、2025年10月、竹書房

イラスト、漫画

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執筆、連載

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出演

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テレビ

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映画

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h にっぽんダークサイド見聞録<わたしの旅ブックス52> 村田 らむ”. 産業編集センター. 2024年3月24日閲覧。
  2. ^ 村田 らむ(むらた らむ)”. 東洋経済オンライン. 2024年3月24日閲覧。
  3. ^ スイッチ・2008年12月号ISBN 4-8841-8125-5、Seed of Bookshelfゲスト
  4. ^ a b ホームレス大博覧会”. 2023年3月11日閲覧。
  5. ^ 著者:村田らむ”. あいである広場. 2024年3月24日閲覧。
  6. ^ ルポライター 村田らむ”. 楽待. 2024年3月24日閲覧。
  7. ^ a b c d 村田らむの最新ニュース・記事一覧”. 週刊女性PRIME. 2024年3月24日閲覧。
  8. ^ a b c 村田らむの”裏・歳時記”完結対談-村田らむ×丸山ゴンザレス「危ない旅の流儀」”. ケムール (2023年6月29日). 2024年3月24日閲覧。
  9. ^ a b c d e f ホームレス取材歴20年の村田らむ「ライターとして終わったと思った」西成で体験したヤバすぎる取材”. 主婦と生活社 フムフムニュース (2023年4月25日). 2024年3月24日閲覧。
  10. ^ a b 青木ヶ原樹海の探索で宗教施設を発見…「こうして会えたのは運命だね!!」修行を続ける男女に話を聞いてみた 『樹海考』より #1”. 文春オンライン (2021年7月20日). 2024年3月24日閲覧。
  11. ^ a b 「公園の集団リンチ、刃物の恐怖も…」村田らむ(52)が語るホームレス取材と、ライターになった意外なきっかけ 村田らむさんインタビュー#1”. 文春オンライン (2025年8月11日). 2025年10月26日閲覧。
  12. ^ 心不全で死去 イラストレーター・レオ澤鬼氏の豪快と繊細”. 東京スポーツ (2019年3月19日). 2024年3月31日閲覧。
  13. ^ 四国新聞2001/07/14号 「ホームレス差別で新刊回収/データハウス社、絶版に」
  14. ^ a b やや日刊カルト新聞大学が無認可で開学強行、10月20日に授業開始”. やや日刊カルト新聞 (2020年9月28日). 2024年3月24日閲覧。
  15. ^ 藤倉善郎×村田らむ、やばい現場レポトーク満載のYouTubeチャンネル「フジクラム」開始!”. Rooftop (2021年1月1日). 2024年3月24日閲覧。
  16. ^ 2月28日(火)藤倉善郎&村田らむ トークライブ@フジクラム02”. Peatix (2023年2月28日). 2024年3月24日閲覧。
  17. ^ 幸福の科学総合本部前で「私に抗議して!」と抗議活動”. やや日刊カルト新聞 (2013年4月11日). 2024年3月28日閲覧。
  18. ^ ソコイジNEWS”. やや日刊カルト新聞. 2024年3月28日閲覧。
  19. ^ 藤倉善郎『「カルト宗教」取材したらこうだった(文庫版)』宝島社、2013年8月2日。ISBN 978-4800214577 
  20. ^ コミケ93に新年トークイベント 年末年始のやや日刊カルト新聞社イベント発表”. やや日刊カルト新聞 (2017年12月5日). 2024年3月27日閲覧。
  21. ^ 東村山の格安マンションを買ったら、「高齢化」でヤバかった 2万円の管理費・積立金を住民が直接訪問で回収? 涙ながらに管理者辞退する人も…”. 楽待 (2023年6月7日). 2024年3月24日閲覧。
  22. ^ 47歳フリーランスライター独身男。「家を買うべき?」「借家に住み続けるべき?」最終結論。”. あいである広場 (2021年8月6日). 2024年3月24日閲覧。
  23. ^ 帰宅したら勝手にドアが開けられていた!? 西成で格安シェアハウスを借りた話 家賃2万3000円、住んでみたら快適だったけど”. 楽待 (2023年9月2日). 2024年3月24日閲覧。
  24. ^ 西成で2万8000円のシェアハウスを借りてみた(内見編)”. 楽待 (2023年8月11日). 2024年3月24日閲覧。
  25. ^ 「亡くなったあとは、部屋全体の床が濡れてる」クーラーなしで過酷なゴミ屋敷清掃を続けた村田らむ(52)が語る、“事故物件の取材”《リアル主義》 村田らむさんインタビュー#3”. 文春オンライン (2025年8月11日). 2025年10月26日閲覧。
  26. ^ YouTube 銀の盾来たので、9/1生配信しますー!”. X(旧Twitter). @rumrumrumrum. 2025年10月26日閲覧。
  27. ^ 「擬似殺人されてみましょう」人肉を食べる“ヤバい殺し屋”と樹海で2人きりに…ルポライターが経験した“戦慄取材”の一部始終 『人怖 狂気が潜む人間の深淵』より #2”. 文春オンライン (2023年5月3日). 2024年3月24日閲覧。
  28. ^ 実録怪談 最恐事故物件”. 竹書房. 2024年3月24日閲覧。
  29. ^ 危険地帯潜入調査報告書 裏社会に存在する鉄の掟編”. 竹書房. 2022年4月4日閲覧。
  30. ^ ホラー作家8名が記憶や取材をもとに、東京23区26市の最恐「街怪談」を書き下ろし!”. ガジェット通信 (2022年8月2日). 2024年3月24日閲覧。
  31. ^ a b 村田らむTV出演情報”. オリコンニュース. 2024年3月24日閲覧。
  32. ^ キ号冒険学校が行く!”. エンタメ〜テレ. 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月4日閲覧。
  33. ^ 戦慄トークショー 永野が震える夜「〜恐怖!村田らむのゴミ屋敷&事故物件特殊清掃奇譚」”. ザテレビジョン. 2024年3月24日閲覧。
  34. ^ じっくり聞いタロウ 〜スター近況(秘)報告〜”. ザテレビジョン. 2024年3月24日閲覧。
  35. ^ 緊急検証!国盗り怪村キングダム 〜第7回紅白オカルト合戦〜”. ファミリー劇場. 2024年3月24日閲覧。
  36. ^ ふぉろ〜ゆ〜!〜ギリギリな人について行ってみた〜 #2 福田&松崎がホームレスの実態調査”. TVer (2025年5月21日). 2025年5月23日閲覧。
  37. ^ ふぉろ〜ゆ〜!〜ギリギリな人について行ってみた〜 #2 福田&松崎がホームレスの実態調査”. 関西テレビ (2025年5月21日). 2025年5月23日閲覧。
  38. ^ 『YARIMAN HUNTER』公式サイト 2024年9月11日閲覧。
  39. ^ YARIMAN HUNTER 公開決定!!! - 映画『YARIMAN HUNTER』オフィシャルブログ 2024年9月11日閲覧。
  40. ^ 映画『YARIMAN HUNTER』公開初日スペシャルトークショウ(上映&トークショウ)”. Peatix. 2022年11月4日閲覧。

外部リンク

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