
声を出せ!背中を押せ!苦しいときこそ「12人目」サポーターの出番。ゴール裏で全員が声を張り上げた(写真はいずれも春野陸上競技場=河本真澄撮影)
<サッカーJ3 第33節>26日 高知ユナイテッドSC 0―1 SC相模原 春野陸上競技場
この状況、前にもあった。打っても打っても入らない得点、完璧なシュートはバーをたたき、決定的な場面は相手GKがスーパーセーブ。しかしなぜか、相手のシュートはするっと入って決定的な得点を奪われてしまう…。それは夏の中断明けの6連敗、つい1カ月前のこと。明けない夜はないと信じ、白石監督の初陣を勝利で飾って連敗を脱出したときは「これで夜が明けた」と思ったものだが、そこからまた4連敗…。降格圏もさらに近づいてきた。やっぱりサッカーは甘くない。
ただ、前の6連敗時は「行く先」が見えなかった。監督問題、代行も辞任、ユナイテッドはどんなサッカーをしていけばいいのか。何も見えない中で選手もサポーターも、もがくしかなかった。今は違う。明確な指針のもと、目指す方向に努力し、次第に内容も良くなってきてる。結果だけが出ていないのがサッカーの恐ろしさだが、このまま進めば必ずよくなるという確信が選手たちにある。

91分、事故のような決勝点。敗戦に肩を落とす福宮(右)と工藤(中央)。この悔しさは次戦で晴らす
この日も選手たちは攻守に力を惜しまず走り抜いた。東家の裏抜けのスピードに目を見張った。水野のカットイン、小林里駆のスプリントは大いに可能性を感じさせた。波状攻撃の厚さに声を上げた。何度ものCKも、毎回、期待のボルテージが上がった。もう少しだ。トンネルを抜ける日は近づいている。サッカーは甘くない、だからこそ超えるべき壁を超えたい。今こそ、みんなの声で、チームに力を。

右サイドで走り抜いた小林里駆。2試合連続の先発出場でスプリントの速さ、プレスバックの鋭さが目を引いた。新しいオプションになりつつある

最終ラインから最前線まで、縦横無尽に駆け抜けた吉田。攻守に激しくいく、ユナイテッドのサッカーを体現している

試合終盤、内田(右)やジョップ、三好らを投入して打開を図ったが、時間も少なく結果は出なかった。攻撃陣は結果が出ずもがいているが、次こそきっと実る

右サイドで小林里駆(15)、上月(16)、東家(18)が連携して崩す。東家はクロスバーをたたく惜しいシュートがあった。シュートが入らなければチャンスを多く作ればいい。きっとそれができる

自陣ゴール前、密集して守る。アルナウ(中央)深川(37)は久々の出場で気合いが入っていた。アルナウの正確なロングフィード、深川の対人の強さはチームに必須の力だ

3戦ぶり先発の水野。左サイドを切り裂くスピードスターは健在で、カットインやクロスで何度もチャンスを演出した