中国海警船が津軽海峡を航行…函館市街地の目の前を通過 太平洋に活動を拡大
たびたび日本の領海に侵入してきた中国海警局の船が、津軽海峡を航行する姿をNNNのカメラがとらえました。専門家は、活動を拡大する海警局の背景には中国軍が控えていると警鐘を鳴らします。
2隻は中国海警局に所属する船。船首の甲板には黒っぽいシートに包まれた武器のようなものが。これは機関砲とみられています。 中国海警局は軍の傘下にある準軍事組織です。最近では日本の尖閣諸島周辺にほぼ毎日展開。たびたび日本の領海に侵入し、ここは中国の領土・領海だとアピールし続けています。 沖縄の漁師が尖閣諸島で漁をする際に撮影した映像では、中国海警局の船=海警船は警備にあたる海上保安庁の警告を無視して、漁船を追って日本の領海に侵入してきました。 この映像の海警船の船首には「1305」と番号が記されていましたが、今回、津軽海峡を通過した船の船首に同じ番号が。海上保安庁が公表した情報などから、2隻とも過去に尖閣諸島の日本の領海に侵入していたことがわかりました。
その海警船が函館市の市街地の目の前を通過していきます。津軽海峡は日本が中央部分をおおやけの海「公海」に設定しているので、どの国の船も通過することに問題はありませんが、海上保安庁の巡視船が同航して2隻を監視しています。 さらにグレーの航空機が現れました。海上自衛隊の哨戒機です。哨戒機は数回にわたり上空を通過。警戒監視を行っていたとみられます。
船の位置情報などを確認できる「マリントラフィック」で津軽海峡までの動きを調べると、中国の港を出た後、日本の南側を通って、その後、北太平洋で活動していたことがわかります。 日本列島の東側、北太平洋の公海上でおよそ1か月にわたり活動していました。活動を終えて中国に戻る際に津軽海峡を通ったのですが、北太平洋でなにをしていたのでしょうか。 中国海警局のSNSでは、先月10日から2隻を国際条約に基づき「漁業監視や取り締まりのため」北太平洋に派遣したと公表しています。 日本の水産庁の担当者は、中国海警船による漁業監視について「把握している」とした上で、「しかるべき手続きをふんで活動しており、尖閣諸島の動きとは完全に切り離して考えている」と問題はないとの認識を示しています。 一方、防衛省の次官を務めた島田氏は… 元防衛事務次官 島田和久氏 「(海警船は)いってみれば羊の皮をかぶったオオカミ。国際法上はブルー(問題ない)だと思いますが、安全保障上はもうイエロー(問題あり)だと」