ラオスで横行する「日本人による児童買春」の実態。恐怖で泣き叫ぶ10歳の少女に“500ドルを払い行為を強行”30代男性の鬼畜ぶり
10歳になると村から消える女の子たち
現地の人権団体の調査によると、外国人の買春客のなかでは中国人や韓国人が多いものの、一部の児童売春宿では日本人の存在が大きくなっているという。 そしてついに今年6月、在ラオス日本大使館は「ラオスでの児童買春は現地と日本の両方の法律違反となり、処罰の対象になる」という旨の警告文を出した。 それでも、いまだ現地では買春目的の在住者や旅行者が集まる邦人コミュニティが幅を利かせているのだ。 現地のガイドは、ラオスでは10歳前後の少女らが親の借金の肩代わりに売られることが多いと話す。「一般的な仕事だ」と騙され、実際は売春宿に身売りされていた……ということも珍しくない。 ラオスで貧しい村の子どもたちの通学を支援する日本人女性のKさんは「女の子は10歳を過ぎると、村から突如いなくなってしまう」と話す。 「親は『中国人が運営するカラオケ店に行かせるんだ』と話すが、性的なサービスを提供していることを知ってか知らずか、子どもを売ってしまっている」 児童買春は大人の身勝手な性的搾取にすぎない。欧米諸国では国外でも児童の性的搾取に関する犯罪の取り締まりが強化されており、日本も早急にその後に続くべきだろう。 そして、貧しい子どもたちにとって、本当に必要な支援とは何かが、今、問われている。 〈取材・文・写真提供/泰 梨沙子〉 【泰 梨沙子(はた・りさこ)】 共同通信グループ系メディアで記者を務める。’21年に独立。フリージャーナリストとしてタイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスの人道問題について執筆
日刊SPA!
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