「何もない」

そして多くの「皮」は、ただ一つの言葉「管理人」とわめく。

(And the many shells cried out one word, "Manager".)

「何もない」(Nothing There)とは、幾多の目や口に頭上の人らしき手、臓物が透けて見える胴体に一部骨や臓器でできている足など、人体のパーツを無理矢理組み合わせたようなグロテスクな姿をしている四足歩行のアブノーマリティ(幻想体)である。

分類はO-06-20、危険度はALEPH。

ミミック装備byかざなみ

• 武器

特殊能力:

1.与えたダメージの25%程HPを回復

• 防具

特殊能力:なし

• ギフト

名称：ミミック

部位：頬

効果：HP10増加・HP回復量5%上昇

武器は目が複数ついた肉塊の大剣で、攻撃時に与えたダメージに応じてHPを回復する効果を持っており、攻撃速度・攻撃力ともに高いのでDPSが高く、相手のRED耐性がそこまで高くない限りはHPも効率よく回復できる。時々溜めた後剣を巨大化させて相手を切りつけ、通常の数倍のREDダメージを与える。

防具は全装備の中最大のRED耐性を保有しており、大体のRED属性の攻撃を耐えることが可能。それ以外の属性にも耐性があり、弱点が存在しないため強力。

この２つをセットで装備すれば、RED属性攻撃によるダメージを激減しつつ与ダメージによる回復も行えるため、RED属性に対しトップクラスに固くなる(流石にギフト付きの失楽園には劣るが)。

このアブノーマリティは人になろうとしているが、間違っても人とは呼べない異形の化け物である。人の声を完全に模倣することができるが、その意味は理解していないという。

「何もない」は複数の人体のパーツで構成されているが、その継ぎ接ぎの体は時間と共に摩耗していくのみなので、定期的に周囲の人を襲い、その体のパーツと交換したり、皮を被ったりする。今のところは明らかに人間でないとわかるが、その身体は間違いなく進化を繰り返しており、徐々に人に近づいてきている。

その存在が我々と区別できなくなった時、終わりが訪れるだろう。

それが脱走して両足で立っていることが確認された場合、あなたができることは1つだけです。

姿勢を正しくして、両手を組み、あなたが信じている神に祈ってください。

ネタバレ注意!

E.G.O「ミミクリー」

无题by薯片切片机

何もない自身は登場しないが、言語の階完全開放戦にて5つ目のE.G.Oとして登場。

ミミクリーは三つの形態を変化させて戦闘を行う。

第一形態は体力・混乱抵抗値がそれぞれ200、80と一見低いように思えるが、貫通・打撃の耐性が抵抗(0.5)、それ以外は耐性(0.25)となっているため実際は非常に硬い。

第一形態は以下の的ページを使用する。

• 鈍重な肉塊

• 目を合わせる

• 差し出す手

• 皮を被る

上記の「恐怖」とはコスト3のバトルページであり、使用時に消滅するが、このページが幕開始時に3枚以上手札にあると1枚毎に10のダメージと混乱ダメージを受けて行動不能状態になる。

また2幕毎に「皮を被る」ページを使用。このページが的中した司書を即死させ、次の幕に耐性、使用バトルページが即死した司書のものに変化する。

体力が0になると次の形態に変化する。

第二形態は体力が半分の状態(100)で開始し、以下のページのみを使用する。

• 頑丈な繭

また、パッシブ「再生」により幕開始時に体力が最大値の半分も回復してしまう。

耐性は貫通が普通(1.0)、打撃が抵抗(0.5)、斬撃が耐性(0.25)となっているため、体力を削るならば貫通を中心に攻めていくべし。

体力が0になるか2幕が経過すると次の形態に変化する。

第三形態の最大体力は第二形態で残った体力に応じて変化し、最大まで回復されていた場合は400である一方で、倒せていれば280となる。

耐性は第一形態と同じだが、混乱耐性が全て免疫(0.0)となっている上に、5以下のダメージを無効化し※、幕の間に受けたダメージが80以下の場合体力を最大値の10%回復する。

使用ページは以下の通りとなっている。

• 倣う

• 皮剥ぎ

• 真似する

• heLLo?

• GoDdByE

攻略としては高火力で押すこと。ミミクリーのページはどれもダイスの威力が高いため、生半可なページでマッチを組めば返り討ちにされる。特に厄介なのは「GoDdByE」で威力20~40と基本的なページでは相手にすらならない。これまでに赤い霧のページを装着していると楽にマッチに勝てるので完全解放戦に挑む前に手に入れておいた方が良いだろう。

※表記は「10以下のダメージを無効」となっているが、実際は5以下である

幻想体ページは「Good Bye」、「Hello?」、「皮」。

「Good Bye」は付与した司書が毎幕最後に使用するダイスの威力が2倍になるもので、シンプルに威力が増えるので元の威力が高いページで使用したい。ちなみに広域攻撃にも適用されるため、「大切断・横」等の強力な広域攻撃をさらに強力なものにすることも可能。

「Hello?」は付与した司書が毎幕最初に使用するダイスで与えたダメージだけ体力が回復するもので、高威力攻撃や広域攻撃を使用すれば大幅に体力を回復することも可能。しかし、相手の耐性によってダメージが増減する点には注意。

「皮」は付与した司書が攻撃で受ける混乱ダメージが0になるもので、兎に角混乱状態を避けたい場面で有効だがカウンターなどでは混乱ダメージを喰らうので注意。

注意：これは公式設定などではなく、管理人の間で語られている考察の一つである。故に決してこれを公式だと言ったりしないこと。

概要の通り、このアブノーマリティの分類はO-06-20となっているが、親記事にも記載されている通り真ん中の数字は大まかな分類を指しており、06の場合は「抽象的な存在やそれらが融合したもの」を意味している。

上記の説明を見る限り、「何もない」は肉体を保有しており、抽象的な存在とは言えない。すなわち、融合という要素により06に分類されていると考えられる。

しかし、そう判断した場合、他のあるアブノーマリティの分類に疑問が生じる。

それは、T-01-75である。

そのアブノーマリティは「何もない」と同様人体が融合してできた且つその姿に人体らしき形状は残っていないアブノーマリティなのだが、06ではなく01に分類されている。そう考えると06を融合に関する分類と判断するのは不適である。

同作品において他に06に分類されているアブノーマリティはT-06-27のみであり、あちらは実体の存在しない概念とも呼べる存在となっている。

このことからこのような結論に至る者が出てきた。

『「何もない」とは実体の存在しない概念ではないか』と。

「何もない」とは、その本質は形のない「人間になりたい」という望みであり、それを人の肉や皮で覆ったのが我々に見えている姿なのではないか。それゆえにその体を容易に交換、変形させることが可能なのではないか。更に「何もない」のフレーバーテキストには以下のようなものがある。

『「何もない」は通常のアブノーマリティとは異なります。最大の違いは、実体というものがないことです。』

これらを踏まえて考えると分類が06であること、「何もない」の行動原理や常軌を越した変形・治癒能力を保有していることなどに納得がいく。

あくまでプレイヤーによる一説だが、この全てが辻褄の合うような説はなかなか有力なものになっている。

• このアブノーマリティの冒頭の説明文により、「管理人！管理人！」とコメントをすると「何もない」が脱走していると扱われるといったテンプレが存在する。また、普段は四足歩行であって犬のような仕草をしており、ステータスが十分であれば安定した管理が可能である面もあって多くの管理人からその強さを恐れられると同時に愛されており、「ポチ」と呼ばれることが多い。

• このアブノーマリティの元ネタに関しては「ニャルラトホテプ」や「遊星からの物体X」、「SCP-939」が有力だとされている。特に不定形であり、生物を模倣する形で四足歩行→人型へと変化する様は前者2つと、「声を模倣する」「皮を奪う」「人として潜伏する」点は3つ目と共通している。

• このアブノーマリティの名称が「何もない」(Nothing There)であること、前述の強さによる鎮圧難易度の高さにより以下のような海外の方のコメントが残された。

First Warning: there's nothing there to worry about.

(非常事態レベル1なら心配するべきものは何もない。)

Third Warning: there's Nothing There to worry about.

(非常事態レベル3なら心配するべきものは「何もない」。)

• この作品の外伝であるWonderLabでは「誰でもない」という「何もない」の変異体が登場している。「誰でもない」の危険度は「何もない」同様ALEPHであり、鏡のような姿をしていて、職員を襲ってその肉体を乗っ取るという。「誰でもない」は「何もない」とは違い、特定の誰かになろうとしている。

・第一形態(通常形態)

Nothing TherebyほたいるかNothing There（何もない）by黒汐

Twitterまとめby竹本源五郎

・第三形態(最終形態・完全体)

何もないbyダイ

砍殺byEr0zArA

Lobotomy Corporation/Library Of Ruina：登場作品

アブノーマリティ　ALEPH

何もない：表記揺れ。この存在の作品の多くがこちらのタグで投稿されている。

クリーチャー　融合　肉塊　人体　模倣　人間

ニャルラトホテプ　遊星からの物体X　SCP-939：元ネタとされるもの