日も経っていませんしアンケートはまだ締め切りませんが、
今回の先生とうまく合わせられるかな...結果に合わせて若干の修正はあるかもしれません。
手始めに私達が調査へ向かったのは、アビドス砂漠だった。
かつて私も敵対したカイザーPMCは、砂漠にて“宝”の発掘調査を進めていた。
その“宝”がデカグラマトンに関係するものならば、調査は確実な進展を遂げることになる。
向かった先でPMCの残党から妨害を受けてしまったけど、結果としては...
「これで最後だ。頼むぞ、エイミ!」
「オッケー。」
ドォン
エイミとマックスで事足りてしまった。
“敵勢力の制圧を確認。皆、お疲れ様。”
『マックスさんの方は、私のサポートの対象外でしたが...先生の指揮の意図をすぐに把握されていましたね!』
「護身術もねぇ素人って言ってた割には、やたら卓越した指揮を下してんじゃねぇか?」
“私一人の力じゃないよ。私がこうやって指揮できているのは...この子の影響も大きいかな。”
『スーパーアロナちゃんです、えっへん!!』
たった今、活発な返事をしてくれた、
「...画面が真っ暗だな。充電切れか?」
タブレットを覗き込んだマックスは、画面の様子を見て訝しむ。
そうなるのも無理はない。
『やっぱり、先生以外には見えないみたいですね...』
“このタブレット端末...『シッテムの箱』って名前なんだけど、私以外にはずっと未起動のままに見えるみたい。
私がキヴォトスに来る前からシャーレの本部に放置してあったものだから、詳しくは分からないけど...重要なのはこの中に、私の秘書を務めてくれる優秀なAIが住んでるってこと。”
前線の戦況把握、
一度だけ私一人で指揮を務めたこともあったけど、これらの要素はアロナの助けがあってこそ捌けている。
「なるほど。あんたの話を信じるなら、優秀なのは疑いようがねぇ。
それにしちゃ、アドリブの利き方だとか、簡潔で明確な指示だとか、あんた自身の実力が隠し切れてねぇように感じたが。」
“私には勿体無い評価だよ。それより、すんなり信じてくれるんだ?”
「俺が居た所にも、不可解な技術は山ほどあったからな。いちいちそれらの存在を疑う方が野暮だったくらいだ。
皮肉にも、今や俺はそういった不可解な技術を扱う側の人間になってやがる。奇妙なモンだよ。」
そういえば、マックスの扱う武装も大概に不可解だ。
彼の肘から展開される光剣は、そのまま振り回すもよし、切り離して爆発物として発射するもよしの器用な武器だった。
特に後者の特性は、エイミの攻撃で起爆させるトリッキーな連携を可能にしていた。
まさに不可解...情報なしの状態で相手したくないタイプだ。
「2人とも早く帰ろう。
冷たいシートも効果が切れそうだし、何よりこれ以上の滞在はリスクがあるから...」
エイミの一声で、私達が今やるべきことを思い出した。
“待たせちゃったね。撤収しようか。”
何はともあれ...こうして私達は、目的のデータを収集することに成功した。
「お疲れ様でした、皆さん。
取り急ぎ、収集したデータを整理しました。
これで仕組みが少しでも解析できればよいのですが...」
私達がアビドス砂漠に向かっている間、ヒマリは引き続き別の調査を進めてくれていた。
その途中でも、私達が回収したデータの整理に切り替えるどころか...データ同士の関連性までを照合しつつ整理してくれたのだから、ヒマリには頭が上がらない。
彼女が、出来上がったデータを閲覧しようと端末に手を触れると──
「──あら?」
「部長、サーバーに誰か侵入してる。」
例の事件を再現するかのように...機材が乗っ取られ始めたようだ。
「専用の閉鎖ネットワーク空間だぞ...ここ以外にアクセスポイントは?」
「ありません、この部屋のみです。ファイヤーウォールも全て──」
ヒマリが言い終わるより先に、エイミとマックスは動いていた。
「緊急事態、部長と先生は下がって。」
私達が身を守るのに専念すると、光剣が電源装置を袈裟に掛け...続いて散弾が露出した内部機関を破損させた。
“...一安心、かな?”
「いえ、すでに手遅れのようです。」
部屋の照明は切れているはずなのに、煙の上る様子がはっきりと見える。
煙の奥から、警告の赤色に点灯したディスプレイが現れる。
それは謎のロゴ、そして今や見慣れた文字の配列を映し出す。
DECAGRAMMATON
「...到達されましたね。」
「電源は落ちてる。そもそもここは特殊な閉鎖空間。...部長。」
「...なるほど。まさに『特異現象』ですね、エイミ。」
危機的であり、それと同時に好機的な事態。
私達が探し出すよりも先に...
“...待って、スピーカーから何か聞こえる。”
『探し当てたのだ...ようやく¥$!#$#%......
ようやく会えたな、“先生”よ。』
“......誰?”
私のことを認知している...?
「...っ!駄目です、応答してはなりません!!」
『私は私。ただ存在するもの。始まりであり終わり。汝が思うまさにそのもの......
私は私。これ以上に、私を説明する術はない。
...私の存在証明には何も要らない、誰の許可も必要ない...私は私の許可の元、こうして存在している。』
その声は考える己を、己自身によって存在たらしめていると主張した。
哲学的な言葉の羅列が意図するものは、自身が思考する存在であることの顕示か。
こちらからの返答がなくとも、その声は止む様子もない。
『私は
私のヘイローこそが私を証明する...刮目せよ、私はついに私を証明してみせる。』
訳のわからない演説が終わったかと思うと、足元に何か焼きつく痛みを覚える。
熱の波はつま先から頭にかけて...
大蛇が獲物を呑むように、ゆっくりと登ってきた。
視界の先でも...マックスの全身を赤い線が覆い、その表面を動いていた。
「動くな。...そいつ、俺らをスキャンするつもりだぞ。」
『思わぬ所に収穫があったな。性質上再現はできないが...解析のためにデータを回収させてもらおう...名も知らぬ、人工物の真似事をする者よ。』
「...。」
『そして、“先生”...私が知らないものを、持っているな。私の解析できないものを。
...福音を聞かせてやろう。
そして、この福音を宣べ伝えよ!』
「先生、そのタブレット!ハッキングされ──」
ヒマリの叫びで、咄嗟に
赤く眩い光が、端末を焦がしてしまいそうなほどに発せられる。
“シッテムの箱を...まずい、アロナッ!”
私だけの知るその名前が、口から飛び出していた。
アロナを助けなければ。私は目を閉じ、必死にあの教室へ入ろうと試みる。
細波の音は聞こえない。目を開けてみても、景色は赤く、狭い部屋のまま。
シッテムの箱へのアクセスは、声の主に封じられてしまったようだ。高らかに感嘆する声だけが、部屋を木霊する。
──どうか無事であってくれ。
私にできるのは、アロナの安全を願うことだけだった。
〜シッテムの箱 内部〜
外壁の半分が崩れた教室。
青い床には澄んだ水が満ちており、外からの光を宝石のように反射する。
外を見つめてみれば、天に広がる無限大の青空。
そして、遥か彼方へ続く地平線...いや、水平線。
どこを見渡しても青、青、青。
広大な空間に小ぢんまりと佇む教室...そこへ差す日向で、セーラー服の少女が机に伏せている。
背中が浮いては沈み、その度に愛おしい空気の音が腕の隙間から漏れる。
少女の顔は、この上なく安息に満ちていた。
一方の日陰より...唐突に影の一部が盛り上がり──
渦巻く紅いオーラとなって、そのまま宙に浮かび上がる。
(不可解な代物へ容易く侵入できたかと思えば、私を追い出す防衛機能も無し。益々奇怪なものだ。)
侵入者の下を漂う波が、次第に音を立てて荒立ち始める。
侵入者は波を引き連れるように、日向へと向かう。
その先にいるのは...小さき寝ぼすけ。
『触れれど目覚める兆しは無しか...まあ良い。
たった今より汝は福音を識り、
神性の探究者として目覚めるのだ!』
オーラから無数の手が実体化し、少女に触れる。
手の甲には紅い
彼女の周囲を覆うように...指先から真紅のオーラを拡げる。
オーラからは冷ややかなほどに厳粛な雰囲気が漂い...不可解で名状し難い高音が鳴り響く。
「むにゃ......うひっ...
く、くすぐるのはダメ、ですよぉ...んんっ...!」
肝心の少女は...禍々しい異変に介さず、呑気な寝言をこぼす。
(拒絶?否...聞こえていないのか。
ならば...汝を呼び覚ますまで、福音を調べ続けるのみ。)
紅は益々少女を覆い、空気を凍りつかせる。
その空気の肌寒さに耐え切れなかったのか、少女は息を短く吸い込み...
「...くしゅんっ!」
...教室に暴風が吹き荒れるほどのくしゃみをした。
(馬鹿な...たったの...嚔ごときに......ッ!)
『ぐっ...!何故、何故だ......!
うっ、くっ...ぐぁぁぁぁっ!!!』
巻き上がる嵐に飲まれ──オーラは掻き乱されていく。
気流が鎮まり、飛沫の雨が地表へ降り注ぐ頃には...
最早、侵入者の影はどこにも見当たらなかった。
「ん〜...何だったんだろう?」
突如、端末を覆う光が霧散する。
アロナ、無事に追い出したんだ...!
安堵がじわじわと込み上げてくるのを抑えて、正面のディスプレイへ目を向けると...
「...!?」
「消えた...?」
既に謎の声は去ったようで、部屋は再び暗闇を取り戻していた。
「侵入ログを確認...消滅してる。
部長、大丈夫?」
「はい、私は大丈夫です。
それよりも、お二方は...?」
“うん、私には何とも。”
「異常なし。俺に乗り移った様子もねぇ。」
「先生のそのタブレット端末に接続しようとして、失敗した...?確か、連邦生徒会長が残したものと聞きましたが...」
「確か...“アロナ”、だったか。
セキュリティを起動して、跳ね除けたんじゃねぇのか?」
『私、ですか?...おや、何者かが侵入を試みて、失敗した形跡があります!一体どういうことですか?』
“いや、本人はよく分からないみたい。”
「結果、撃退できたし今は気にする必要もないか。
ただのプログラム以上に愛着があるようだし...その子が無事で助かったな、先生。」
“うん、ありがとう...。”
マックスは迷わず、アロナのことを
タブレットと会話している人となれば...笑われるか、あるいは避けられるのが普通だろう。私がアロナのことを公言してこなかった、一つの理由だ。
しかし彼は取り繕った様子もなく、そして軽蔑した様子もなく...アロナのことを“一人の人間”として扱ってくれた。
アロナは共に生徒を助けるために協力する関係。私にも未熟な点はあるし、時には頼りっきりになってしまうこともあるけど...
それでも私にとっては、アロナだって大人として見守るべき“生徒”だから。
いつか訪れるかもしれない彼女自身の問題も、然るべき時に私が背負わなければならないから。
だから...その何気ない一言は、私と出会うまで独りだったアロナに、寄り添ってくれる人が増えたようで──
「...随分しんみりしてるが、そうまでなるような事言ったか?俺...」
「先生がそこまで大切にするアロナ...会えないのが残念。」
「アロナ...いえ、アロナちゃんの詳細が気になりますね。かのAIからハッキングを防いだとあらば、ハッカーとして是非対談を申し込みたい所ですが...」
“ふたりまで...私、涙が出そうだよ。”
「悪いが先生、その辺で切り上げてくれ。いい加減話進まねぇぞ。」
『そうですよ。私のことを認知してくれる方が増えたのは嬉しいのですが...私よりもっと気にするべきことがあるでしょう?』
“ごめん。アロナ本人にも叱られちゃったし、今回の襲撃についてまとめようか。”
「『デカグラマトン』。想像していたよりも...何と言いますか、誇大妄想に陥った存在のようですね。しかし、少々分析しただけでこうなるとは...やはり危険な存在であることは確かなようです。
ただの狂ったAI...で終わらせる訳にはいかなそうですね。」
「より本格的な準備が必要になりそうだ。ここが奴に割れた以上、研究は別の場所を用意するまでお預けだろうな。」
「ええ。ではエイミ、折角ですしきちんと『特異現象捜査部』の部室を作るとしましょうか。もうこういった事態にならないよう、ちゃんとしたものを。」
「分かった。必要なものは準備しておく。」
他のAIにはたらきかけ、同じ目的へと導こうとする『デカグラマトン』。
まさか、こんな形で遭遇するとは思わなかったけど...
今回確認したその脅威は、恐らくほんの片鱗にすぎない。
これからも情報を集めて、対抗できるよう力を蓄えておかないと。
“...いよいよだね。ここから反撃開始だ!”
「ええ。目にものを見せてやりましょうか。」
デカなんとかさんのハッキング(未遂)シーンは9割想像で書きました。
実際はあの空間に侵入された時点で手遅れな気もしますが、独自解釈ですので細かいことは水に流していただければ。
先生の外見的ビジュアルについて
-
甘いマスクの太郎系♂(アニ先似)
-
色気漂うダウナー系♂(便利屋先生似)
-
筋骨逞しいガテン系♂(ゲ開部先生似)
-
趣味を狂わせる男の娘系♂
-
女子の憧れレディ系♀
-
色気漂うダウナー系♀
-
ガチ恋生徒量産漢女系♀
-
庇護欲促進合法ロリ系♀
-
ミステリアス性別不明系⚲