ドジャース佐々木朗希投手(23)が23日(日本時間24日)、ワールドシリーズ(WS)の前日会見に臨んだ。
連覇を狙うドジャースのクローザー佐々木は、メジャー1年目で初のWS。今ポストシーズン(PS)6発のウラジーミル・ゲレロ内野手(26)を筆頭に、上位から下位まで強打者がズラリと並ぶブルージェイズと対戦する。
PSでクローザーに定着した佐々木は、ここまで7試合に登板して防御率1・13。好調の先発陣が長いイニングを投げ、佐々木までつなぐ必勝パターンが確立した。
だが、必勝リレーにも暗雲。安定したピッチングを続けていた左腕アレックス・ベシア投手(29)が、家族の事情で戦線を離脱。復帰の見通しは立っておらず、球団は「アレックス・ベシアと妻ケイラは深刻で個人的な家族の問題に対処するため、チームを離れました。ドジャース球団一同、ベシア家の皆様に心よりお見舞い申し上げます。今後の状況については改めてお知らせいたします」と声明を出した。
98~00年のヤンキース以来となるWS連覇へ、佐々木にかかる期待はより一層大きくなる状況となった。
【佐々木の一問一答】
-ブルージェイズはメジャーリーグに移籍する際に迷った球団の1つ
「縁というか、そういうものは感じますし、しっかりドジャースの一員として戦って、WSに勝てるように頑張りたいなと思います」
-中継ぎの打診には即答ではなかった
「中継ぎ自体、プロに入ってからやったことがなかったので、まずそこで自分のパフォーマンスが出せるかどうかも不安もありましたし。そこが一番大きかったのかなと思うので。ただ、先発のみんなが調子もよくて、ポストシーズン入ったら(先発が)6人から3~4人になる中で、中継ぎの方がチャンスではあると思いましたし。ここで経験することが来年以降につながるのかなと」
-緊張感のある舞台で、短いイニングで力を出し切るのは合っているか
「そこに関しては中継ぎであろうが先発でろうが、球速自体はそこまで変わらないですし、パフォーマンスも変わらないので。そこまでそういうことは感じないですし、先発でも今のパフォーマンスを出し続けて、長いイニングを投げればチームの力になれると思うので。元々それができてたと思いますし、ただ今この自分のパフォーマンスで、こういうレベルの高いところでバッターの反応だったり、そういう経験ができてるのは、すごく来年につながるかなと思います」
-ブルージェイズの印象
「すごく打線が全体的に線となって来るイメージがあるので、コンタクトもいいですし、時には1発で試合を決めることも多いですし。あとは粘り強いというか、逆転も多いチームだと思います」
-リリーフを始めた時には、自分にはリリーフ適性はあまりないと。これだけ成績を残しても、合うか合わないで言うと難しいか
「1年間、回ることもそうですし、先発でやってても、中継ぎでやってても、そこまでパフォーマンス自体は変わらないので。そういう意味ではどっちをやっても一緒ではないですけど。これで球速が2~3マイル上がるとかだったらそういう可能性もあるかなと思います。結局、先発でも中継ぎでも球速は変わらないですし、これからいま投げているカットやツーシームをしっかり投げていけば、先発でもやっていけるとは思ってるので。中継ぎの難しさはやっぱり感じます」
-ブルワーズとのシリーズが終わってからの調整は
「最終戦の次の日以外は練習だったので」
-球場の中で動いた
「そうですね」
-緊張感のある場面が続いている。どう向き合っているか
「中継ぎになってから最初の方は特に、アドレナリンみたいなのはすごく感じるんですけど。途中から、中継ぎというポジションへの慣れもありますし、球場の雰囲気の慣れもあるので、そこまで最近はグワっと来るものが減っている中で、いい緊張感の中で投げられてるかなと思います」
-連投をしてみて体の反応は
「連投もそうですけど、中継ぎに入って登板数がまあまあ多かった方だと思うので。その蓄積の疲労は感じてましたし、その中で連投だったので。ミルウォーキー戦が終わってから、結構どっと疲れは、それまでは感じてなかったのが一気に。1週間空くっていうもあったので、気持ち的にも1回リフレッシュする時にどっと疲れは来たんですけど。この1週間で本当に昨日ぐらいで一気に良くなった」
-リリーフのやりがいは
「やりがいというか、本当に素晴らしいピッチングが先発ピッチャーは続いてるので。そういった意味ではプレッシャーもありますし、打線も点を取ってくれてるので。しっかり勝って終わらせなきゃいけないなという責任は感じます」
-連投の疲れはこれまで感じたことがないような
「先発とはちょっと違うかなと思いますけど、これまであまりなかった疲れですけど。休みの期間の反応を見る感じでは、疲れは取れているのでよかったです」
-睡眠や食事は変えているのか
「特に変わらず、やってますし。移動とかは大変ですけど、食事は日本人の方も多いので、サポートは充実してるので困らないですし、睡眠も特に変わりなく取れてるので、特に工夫もしてないんですけど。順調にきてます」
-食生活は変化が
「日本の時は、日本の食べ物がたくさんあって。自分で選んでっていう機会が、遠征だったりすると多かったんですけど。こっちに来て、限られたものしかないので、それを提供してもらってるので。選ぶっていうことができなくなったり、プラスアルファで自分でっていう部分もあるのかなとは思います」
-環境が変わってもパフォーマンスを維持することは大変だと思うが
「それでもできる限りのサポートをしてもらってるので、そこまで苦ではないです。こっちのものでも、食べられる時は食べてますし、本当にサプリとかでも代用して。そこはそんな変わらないのかなと思います」
-ナ・リーグ優勝決定シリーズでは見える景色が変わってきたと。具体的には、落ち着いて周りが見えるようになったのか
「パフォーマンス的に不安がある中で投げていたら、バッターよりも自分との戦いというか、そういう時間が多かったですし。バッターと戦えてないなって感じましたし、そこから来るもちろん不安もあるので。そこは技術的なところを向き合って、今は今である程度、信頼できるものはあるので、そこから来る気持ちの変化は感じるので」
-リハビリ期間から投げ始めたツーシームとカットは、リリーフでは使い方が違うか
「マイナーの時は自分でサインを出してました。こっち(メジャー)に来てからはキャッチャーが出すことが多いので、そこはちょっとコントロールできない部分があるのかなと」
-球速が戻った要因として主に右膝を含めた下半身の使い方という話を。具体的にどんな部分を
「まだ自分の中で改善の余地があって、今(右膝が)深くは曲がってるとは思うんですけど、そこは深いからいいっていうわけではなくて。深くすることによって、今は僕の感覚的にはごまかしてるというか、代用してるって感じなので。本来は元々、別に深くなくてもできたことだと思うので、それは今の段階では僕の中では応急処置的なところではあるので。右膝の使い方もそうですし、股関節周りの使い方もそうですし、上半身の使い方も含めて、まだまだよくできるところはあるので。そういった意味ではまだ、今のフォームでも改善の余地はあるかなとは思います」
-ストレートとスプリットも伸びしろがある
「はい」
-全開になるのは来季
「フォームの中で変えていくところに限界はあるので、トレーニングとかではついていくものもあるので。オフシーズンでしっかり向き合ってやってみて、その時にまた違った感覚も出てくるかもしれないので、今はそういう考えです」
-メジャー1年目からWS
「本当にシーズン中は力になれなかったので、チームの力でもちろんここまで来てるので。こうして復帰できて、この場所に立てていることに感謝してますし。本当になかなかできる経験がないと思うので、今後に生かせるように、いろいろ力になれるように頑張りたいと思ってます」
-マイナーで苦労したことは
「環境的に苦しいなっていうことはそんなに、日本でも経験したので、なかったですけど。ただ、自分のパフォーマンス的なところでの悩みの方が苦しかったなというイメージです」
-ブルペンで一番楽しいこと
「10点差ぐらいで勝ってる時に、他のピッチャーを見ながら待ってる時が一番うれしいです」
-ブルペンの中で参考にしている選手は
「(ブルペンは)今年初めてですし、ブルペンはブルペンでずっとやってきたプロの人たちなので。あまり準備の仕方だったり、そういうところは正直参考にならないというか、できないので。その分、シーハンやカーショーの動きは参考になるのかなと思って。聞いてはいないですけど、見て学ぶことは多いです」
-WBCでも活躍したが、ポストシーズンで活躍できる要素は
「自分の成績が本当に関係ないので。チームの勝ちをずっとポストシーズンは特に意識してますし。その分、自分ができることにちゃんと向き合ってやれてるのがいいのかなとは思います」
-ブルージェイズも移籍候補の中で、ドジャースを選んだ理由は
「いろいろあるんですけど、もちろんフロントの考え方だったり、僕に対する評価だったり。いろいろ本当に、どちらも素晴らしい評価いただいてですね、ちょっと難しいです」
-トロントに戻ってきた気持ちは
「そうですね、寒いなと思いました」
-トロントつながりで大谷からアドバイスは
「もらってないです」
-ブルージェイズとドジャースはこれまで日本人選手が在籍。なぜこの2球団が日本人を獲得していると思うか
「いや、それはわからないですけど、どちらもそういう日本人の歴史もありますし。僕的には、素晴らしいスタッフ、フロント。しっかりしてるチームだと思います」
-ロバーツ監督からは何か助けになった言葉などはあったか
「特に言葉で話すことは、リハビリだったので時間も合わなかったですし、多くなかったですけど。リハビリ期間中にベンチ入ったりしてる時とかに毎回会ったら、軽いコミュニケーション取ったので。その日々の積み重ねが、ずっと見てくれてるなっていうのか、そういうところを感じました」
-通訳のウィルさんが信じてくれていたと。どんな声をかけてもらっていたのか
「ただ、待ってるからという、そういう感じですね」
-力になるか
「特に自分がダメな時にどう向き合ってくれるかっていうのは、これまでの人生で僕もアップダウンが激しいので。すごく人を信頼する上で大切にしてきたところではあるので、あんなひどいパフォーマンスの時でも、ウソでもそういう言葉をかけてくれるってのは、本当にうれしかったですね」
-マイナーではフォームが崩れた理由を言語化できるように今取り組んでいると。今は100マイルを投げられる状態に戻っている。自分の中で言語化できた手応えは
「まだ改善の余地はいろいろあると思いますし。ただ、自分の中で明確になってきた部分はありますし、もう少しでつかめそうだなっていうところもあります」
-盛り上がり登場曲(Bailalo Rocky)で自分も盛り上がるか
「僕はそんなにですけど。盛り上がってる人を見て盛り上がってます」
-ワールドシリーズに出る気持ちは
「シーズン中はなかなか貢献できずにここまで来たので。正直、運よくここにいただけたと思ってましたので。今回ただ、こうしてプレーできることに感謝してますし。本当に自分の力を発揮してチームに貢献して、自分の野球人生でいい経験になればなとは思ってます」
-ロッテ吉井監督が退任
「自分のパフォーマンスをしっかり出して活躍することが一番だと思うので、本当にそこに集中してやるだけかなと思います」
-ロッテ高野のカバンを使おうと思った理由は
「普通に袋を探してただけです」
【MLBポストシーズン 特集ページ】はこちら>>