正直、もう黙っていられない。
最近、同世代や中高生の間で、性的な画像や動画を無断で撮影、共有する、いわゆるリベンジポルノ的行為があまりにも広がっている。インターネットに投稿しなくても、隠し撮りをして友人同士で見せ合うことが「ノリ」や「冗談」として扱われている。
私の友人の中にも、実際に被害に遭っている子がいる。
「そんなのはごく一部の話だろう」と思う人もいるかもしれない。しかし、実際には想像以上に多く、誤解のないように申し上げたいが、県内でも有数の進学校に通っている私でさえも、被害や加害の話を耳にする。つまり、特定の層や学校に限った問題ではない。写真や動画でなくとも、恋人の性的な事情を面白半分に話したり、名誉を傷つける発言をすることもまた、明確な性暴力であり、決して許されるものではない。
それにもかかわらず、学校教育ではこうした問題が十分に扱われていない。私の記憶では、中高の保健体育では、せいぜい「相手をどんなに信頼していても撮らせてはいけない」といった被害者側の自衛ばかりが強調されていたように思う。しかし、本来必要なのは「撮ってはいけない」「見るな」「共有するな」という、加害を防ぐための教育である。被害者が自己防衛を求められる一方で、加害者を生まないための仕組みづくりが圧倒的に不足しているのが現状だ。
さらに深刻なのは、AI技術の発達によって、SNSや卒業アルバムの写真を勝手に利用し、本人そっくりの性的ディープフェイクを拡散する事件が急増していることである。被害者には一切の過失がないのに、生成物が拡散されれば完全に削除することはほぼ不可能であり、人生を破壊されかねない。これは「ミソジニー」や「いじめ」といった枠ではとても語りきれない、極めて悪質な人権侵害である。
児童ポルノと同様に、作成した時点、所持した時点で違法とすべきだ。現行法の範囲でも一部は処罰可能だが、被害者を本当の意味で守るには限界がある。教育、法制度、社会の意識、そのすべてが時代の変化に追いついていない。
被害者に自衛を求めるのではなく、加害を防ぐ教育と厳格な法整備こそが必要である。性暴力を個人の問題として片付ける社会を、もう終わらせなければならない。