「こういうのでいいんだよ定食」を分解・再構築して「なんかイヤだよ定食」を作る
『こういうのでいいんだよ定食』をご存知だろうか。
大学1年生のレポートのような書き出しで申し訳ありません。
こういうのでいいんだよ定食とは、正式名称を『虹裏定食』と言い、二次元裏@ふたばの夜食スレで貼られた一枚の夜食画像のことを指します。
原典の画像は跡部のメル画くらいガビガビでしたので自力で再現しました。
照り照りのウインナー、焼き目のついた卵焼き、そして握りこぶしのようなおにぎり。この3つで構成される夜食セットは、今日のインターネットでも『こういうのでいいんだよこういうので』の文言(または孤独のグルメの無断転載画像)とともに親しまれています。
本題に入りましょう。
今回の目標は、虹裏定食の四大元素ともいえる「鶏卵・ウインナー・白米・海苔」を用いて、こういうのでいいんだよ定食の対極に位置する、『なんかイヤだよ定食』を作成することです。
レギュレーションとして、凍らせる・泡立てる・揚げるといった定食本来のモノからかけ離れた調理をすることは禁止とします。
あくまでも原典と同じ味わいを維持しつつも「なんかイヤ」感を出すことが今回の目的であり、私が産まれた理由です。それでは見ていきましょう。
※以降かなりの量の料理が登場しますが、天地神明に誓ってぜんぶ食べています
①ディストピア
おにぎりを四角く、ウインナーを輪切りにして規則的に並べることで超管理社会の配給感を演出。
卵焼きにもなにかしようかと思ったのですが、元々の形状がけっこう「チッ……また人工たまごかよ」感があったため本来の姿での提供となりました。
ウインナーを食べ進めると、主食と戦うおかずのHPがどんどん減っていくような焦燥を感じ、なんかイヤでした。
②パフェ
私の生活圏内に存在する食器で最もそれっぽいやつに材料を詰め、パフェにしてみました。
おかずクレープと対を成す存在、主食パフェです。
流行ることはないでしょう。
パフェが慢性的に抱えている課題として「食べ終わる頃の底がグッチョングチョンで見てられない」という弱点がありますが、この主食パフェに関しても同様のことが言えます。
うまく言葉にできないのですが、「詰まりの原因」といった様相を呈しており、少しイヤでした。
余談ですが、
食器探しのために街でいちばん大きなショッピングモールへ立ち寄ったところ、1フロアが丸ごと空きテナントで「Backroomsでギリ住めるとされているフロア」みたいになっており、明確にイヤでした。
③テクスチャ入れ替え
タイトルだけではピンと来ないかと思います。
つまりは、おにぎりの質感の卵焼きを作り、卵焼きの質感のウインナーを作り、ウインナーの質感のおにぎりを作ります。
要するに、おにぎりの質感の卵焼き(みたいなおにぎり)を作り、卵焼きの質感のウインナー(みたいな卵焼き)を作り、ウインナーの質感のおにぎり(みたいなウインナー)を作ります。御理解(おわかり)か?
転じて、こうです。
食べ物にこういうことを言うのは不道徳だと理解した上で言うのですが、相当キショくなってしまいました。
特に卵焼きテクスチャのウインナー(しかしその実態は卵焼き(御理解(おわかり)か?))のキショさは白眉。
ルマンドの袋に入れてみると、ブルボン本社に自生する粘菌の生存戦略を目撃した気分になりました。
違和感を覚えつつ食べ進めていくうちに、徐々に自分が何をおかずに何を進めればいいのかわからなくなってきます。私の食卓が、ワゴンセールで安ぅく買ってきたゲームのようなバグを起こしてしまったかのようで、イヤでした。
④フランス料理
……?
「おぉ〜」2割、「少なっっ」8割
といった感情でした。
本家本元の「今日死んでもいいぜ感」は完全に鳴りをひそめ、人類の上部消化管の退化を促しているかのような吹けば飛ぶサイズ感。ただ、フランス料理の再現を試みただけあって外面は美しく、イヤ感は控えめ。
しかし、一口食べると容態急変(寿命えっち。)。
「お、おれが悪りぃってのかよ…!」と後退りしたくなるほどの崩れっぷりでした。ここが富豪村だったら私はお終いです。後退りしたときに畳の縁も踏んでいます。
食事マナーを守って食べる夜食など、もはやただの「おそいディナー」。
イヤでございますと言わせてください。
思い返せば、調理過程にもイヤな瞬間がありました。
鶏卵がうんちの同胞(はらから)であるという事実を、深く理解する契機となった光景でした。
⑤キャラ弁
「白身だけを焼く」という調理が最初に記載したレギュレーション(定食本来のモノからかけ離れた調理を禁止する)に違反しているのではないかという疑問をお持ちの方へ。これより更なるレギュレーション違反をお見せします。
キャラ弁です。
それも、なんJ民の。
『本来』のなんJ民の、キャラ弁でございます♪
⑥ポエムが添えられている
これは本家こういうのでいいんだよ定食…?
と思いきや、何やら紙が添えられているようです。
お品書きでしょうか。
うわっ。
ポエムだ。
おいしい料理を作れる人特有の、変な走り方のウイニングランこと、ポエムが添えられていましたよ。
これを読んだが最後、それ以降に感じるすべての味がこのポエムの『読解』となってしまうことで有名な、あの。
これはかなりのイヤ度が期待されますね。
さて、結果は……
……おや?
よく見るとポエムの横に、写真が載せられています。
料理長の近影でしょうか。
見てやろうじゃないですか。
厨房の自慰人(マスターベショナー)の、
そのご尊顔を!!
⑦ポエムに料理長の写真が載せられていて、それがロッツォの頭脳屍人
この料理をロッツォの頭脳屍人が作っているということが確定してしまいました。
頭脳屍人なのでほかの変異体よりは知能が高いとはいえ、頭部にはロッツォが生えています。
周囲の屍人を操るという性質上、厨房にはロッツォ蜘蛛屍人やロッツォ羽根屍人がひしめいていることが容易に推察できます。ピーク時にはタイミーで来たロッツォ犬屍人さえ駆り出されているかもしれません。
なにが入っているかわからない料理を前に食欲は減退。これはかなりイヤですね。
注目の結果は!?
⑧ロッツォの頭脳屍人が眼前に座し、
そちらを見つめている
これはイヤですねぇ。
あなたの目の前にはロッツォの頭脳屍人が座っています。穢らわしく爛れた皮膚を剥き出しにして。恥ずかしげもなく。自分がもうとっくに手おくれだなんて簡単なことすら考えることができずに。
花の名前をいくつ知っていますか?水の肌触りを憶えていますか?土のにおいをご存知ですか?ぜんぶぜんぶ記憶さえもぜんぶ腐ってしまって、それでも生命にすがって、脳は悍ましいなにかに置換されていて、かなりイヤですね。これは相当いいセンいっているのではないでしょうか。
なにを叫んでいるのでしょうか。イヤ度が高いですねえ。いまさらなにを喚いても、もう人間とは位相を隔ててしまったので、伝わることなんてなあんにもないんですよ。イヤですね。イヤですね。
なにを叫んでいるのでしょうか。
あなたはなにを叫んでいるのでしょうか。
私はなにを叫んでいるのでしょうか。
そもそも私の前には
だれもいないのに


コメント
1久保勝喜(68)です
試したくなる料理の数々ありがとうござぃす。
主食パフェはパフェの新たなる可能性を見た気がします。カスタムパフェバトルのデバフ特化デッキとして参考にしようと思います。メートルグラスを買わなければ…
元の素材が良いからどう足掻いても嫌度は頭打ちになるな…と思った矢先、異形の存在が出てきたあたりで雲行きが変化して、気付いたら加木節が炸裂している部分に「こういうのでいいんだよ」となりました。