【千葉交通】3路線が廃止/FT富里

 千葉交通は6月30日限りで、八代線の一部区間、中央通り線、ジョイフルファミリータウン線を廃止する。
 このうち、八代線の廃止区間は、はなの木台入口〜成田湯川駅間で、吾妻一丁目、水道局入口、吾妻三丁目、庚申前、八代遺跡前、八代、外小代公園、給食センターの各停留所が廃止となる。一部は日吉台車庫からの直通で、はなのき台を経由していた(JR成田駅〜はなのき台折り返しもあり)。廃止区間は吾妻線との距離が近いので、大きな影響はない。一部区間廃止後の存続区間は、日赤・ボンベルタ線としてJR成田駅〜京成成田駅〜日赤病院〜江弁須〜ボンベルタ間の運行となる。
 中央通り線は、平成23年3月12日に開設された比較的新しい路線だ。成田郵便局前を回り、吾妻線と中台線の中間を走る路線だった。ほとんどの区間を公津の杜線(公津の杜駅〜江弁須〜保健福祉館〜成田湯川駅・イオンモール成田)が並行しており、廃止停留所はない。ただし、赤坂二丁目と成田郵便局前の両停留所は、日赤・ボンベルタ線の降車専用停留所となる。
 ジョイフルファミリータウン線は、平日2往復のみの運行だ。京成成田駅東口〜ジョイフル本田間はジョイフルベイシア線(京成成田駅東口〜日吉台小学校〜ジョイフル本田〜ベイシア)、京成成田駅東口〜ファミリータウン富里間は久能ファミリータウン線(京成成田駅東口〜久能〜七栄四ツ上〜富里中学校〜ファミリータウン富里)がある。ファミリータウン富里から、バスでジョイフル本田へ買い物に行く人は皆無であろう。
DSC_2176.JPG↑JR成田駅で発車待ちする日吉台経由ファミリータウン富里行
DSC_2179.JPG↑ 日吉台経由ファミリータウン富里行の側面行先表示
ファミリータウン富里
 本欄では、ファミリータウン富里にフォーカスを当ててみよう。ファミリータウン富里は、当時の富里町根木名に開発された分譲住宅地で、「富里市統計書令和3年版」によると、令和3年9月30日現在で472世帯1,085人が居住している。
 昭和62年10月1日にファミリータウン富里へのバスの乗り入れが開始された。当時は京成成田駅東口が開設されておらず、並木ファミリータウン線(京成成田駅〜並木町〜七栄四ツ角〜富里中学校〜ファミリータウン富里)のみだった。京成成田駅東口が開設されたのは平成4年7月23日で、京成成田駅東口〜久能〜七栄四ツ角〜富里中学校〜ファミリータウン富里間の久能ファミリータウン線がメインとなった。
 整然とした小規模の住宅団地で、団地内に商店や学校はなく、公園が2箇所あるぐらいだ。バードタウン日吉台と異なり、昭和60年代から平成初頭に開発された分譲地なので、外周道路が広く、駐車場を2台分確保している住宅も多い。手前の富里消防署の向かい側にローソン富里ファミリータウン前店がある。ローソンの店名は「富里」が前に付いている。
 ファミリータウン内は時計回りの循環運行で、ファミリータウン入口→ファミリータウン西→ファミリータウン富里→ファミリータウン東が終点となる。成田駅方向は、ファミリータウン東→ファミリータウン南→ファミリータウン入口の順に停車する。「ファミリータウン富里」の表示を出しているが、実際は1停留所先が終点となる。逆に、ファミリータウン東発はファミリータウン富里を通らない。ファミリータウン富里で終点とならず、1停留所先が終点となっている。したがって、千葉県バス協会発行の路線図は、ファミリータウン富里に終点を示す◎が付いているので、誤りということになる。
 道路にバスベイや上屋は整備されていない。ファミリータウン南を除いて開業当時の平型のポールを使用しているようで、錆付いている。途中の富里消防署までは、新品のダルマ型に交換されている。系統廃止、ダイヤ改正、運賃改定の過渡期なので貼り紙だらけなのはやむを得ない。起終点となるファミリータウン東も路上で、折返し場は設置されていない。したがって、10分ぐらいで折り返す。
 小生は新京成バス沿線で育ったので、団地の折返し場というと、降車場と上屋付きのりばは別々にあり、バスが数台待機でき、中休も可能な乗務員休憩室が建っている…というイメージだが、千葉交通には通用しない。かつて、京成成田駅の近くに営業所があったこともあろう。成田営業所の移転後も待機場として使用されており、出庫から入庫まで営業所に戻らなくても、成田待機場で休憩を行っている。
 さて、廃止間際のジョイフルファミリータウン線に乗車し、ファミリータウン富里を訪れてみた。
 JR成田駅5番のりばは国際医療福祉大学成田病院行と共用だ。行先は「日吉台経由ジョイフル本田ファミリータウン」で富里が省略され、時刻表は国際医療福祉大学成田病院行の下に貼られている。2本しかないのでスペースは狭く、文字のサイズが大きい。
 JR成田駅10:10発のファミリータウン富里行は、発車5分ぐらい前に成田待機場から回送で到着した。車両は日野2KGーKR290J4で、社番は「12ー111」だ。ジョイフル本田やベイシアを通る路線は、中型車限定運用となっている。この「12ー111」は、ジョイフルファミリータウン線を1往復したあと、京成成田駅12:15発のイオンモール成田行に入っていた。次の13:00発は別の車両が入る。
 のりばには何人か並んでいるが、約半数は10:15発の国際医療福祉大学成田病院行を待っている人で、乗車したのは4人だった。
 定刻通りに出発し、京成成田駅東口を経由する。京成成田駅東口発でも影響がないと思うのだが、なぜかJR成田駅始発となっている。このほかに、JR成田駅から京成成田駅東口経由の路線は、八代線から日吉台線直通も、八代線が廃止されるので消滅する。
 車内放送は「日吉台経由富里ファミリータウン行でございます」となっており、「ファミリータウン」と「富里」が逆だ。違和感はなかっが、ここでも「千葉交クオリティ」を発揮している。
 京成成田駅東口からは2人が乗車した。ジョイフル本田まで並行するジョイフルベイシア線(京成成田駅東口〜日吉台小学校〜ジョイフル本田〜ベイシア)がある。日吉台小学校で1人が降車。このあたりは日吉台線などと同様の使われ方をしている。ジョイフル本田で1人降車した。ジョイフル本田〜中木戸間がバス廃止区間となる。といっても、僅か1停留所間であるが。中木戸で京成成田駅からの路線と合流する。富里IC付近で、立ち客を数人乗せた本城台線の京成成田駅行とすれ違う。
 富里中央で1人が降車したあと、交差点を左折する。次の富里中学校はファミリータウン発着路線と久能・両国線で停留所の位置が異なる。ファミリータウン富里発着路線の単独区間に入った大六天とファミリータウン入口で、それぞれ1人が降車。
 ファミリータウン入口で左折して、ファミリータウン内の外周道路を回る。終点のファミリータウン東には、定刻より6分遅れの10:39に到着した。終点まで乗車したのは、案の定私だけだった。このあとは、10:50発のJR成田駅行となる。バスを待っている人が1人いた。
 なお、ジョイフルファミリータウン線の廃止後は、京成成田駅東口9:55発の久能経由ファミリータウン東行、ファミリータウン東10:30発の久能経由京成成田駅東口行が新設される。
 すぐに折り返すのはつまらないので、20分ほど歩いて、富里中学校11:30発の南小学校から来る京成成田駅東口行で帰途についた。
DSC_2192.JPG↑起終点となるファミリータウン東のポール
DSC_2182.JPG↑ファミリータウン東で発車待ちする、ジョイフル本田経由のJR成田駅行
DSC_2190.JPG↑ファミリータウン富里の家並み
CSC_2203.JPG↑ファミリータウン富里の地図

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