老人ホーム入所者2人死亡 元職員の男逮捕

 15日朝早く、鶴ヶ島市の老人ホームで入所者の女性2人が死亡した事件で、このうち1人を殺害した疑いで、元職員の22歳の男が逮捕されました。

 調べに対し男は、容疑を認めているということです。

 殺人の疑いで逮捕されたのは、施設の元職員で熊谷市箱田の無職 木村斗哉容疑者(22)です。

 この事件は、15日午前5時前、鶴ヶ島市若葉の老人ホーム「若葉ナーシングホーム」の4階と5階の部屋のベッドで、いずれも89歳の入所者の女性2人が頭などから血を流して倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが死亡が確認されました。

 警察によりますと、2人の上半身には刃物によるものとみられる傷が複数あったということです。

 木村容疑者は、被害者2人のうち小林登志子さん(89)を刃物のようなもので切りつけるなどして、殺害した疑いが持たれています。

 調べに対して木村容疑者は「刃物で刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めていて、もう1人の女性の殺害についても関与をほのめかしているということです。

 木村容疑者は去年7月まで、この施設に勤務していたということで、警察は被害者との関係や動機など詳しいいきさつを調べています。

生後5か月の長男を浴槽に沈めたか 母親逮捕

 生後5か月の長男を、浴槽に沈めて殺害しようとしたとして、41歳の母親が逮捕されました。

 殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、上尾市井戸木の個人事業主 大内路子容疑者(41)です。

 大内容疑者は14日午後6時前、生後5か月の長男を自宅の湯を張った浴槽に沈めて、殺害しようとした疑いが持たれています。

 警察によりますと、仕事から帰宅した父親があおむけになっている長男を見つけ救急搬送しましたが、意識不明の重体だということです。

 調べに対し、大内容疑者は「殺害しようとしたことは間違いありません」と、容疑を認めているということです。

 警察は、詳しいいきさつを調べています。

不同意わいせつの疑い 狭山警察署の警察官 逮捕

 今月7日、日高市の路上で、自転車に乗っていた20代の女性に声をかけ体を触ったとして、狭山警察署の警察官が逮捕されました。

 不同意わいせつの疑いで逮捕されたのは、狭山警察署地域課の警察官 高橋宏太容疑者(23)です。

 高橋容疑者は、今月7日午後11時すぎ、日高市の路上で、自転車に乗っていた20代の女性に声をかけ、服の上から体を触るなどのわいせつな行為をした疑いが持たれています。

 警察によりますと、被害者の母親から110番通報があり、防犯カメラなどの捜査から、高橋容疑者の犯行を特定したということです。

 2人に面識はなく、女性にけがはありませんでした。

 調べに対し、高橋容疑者は「正直記憶にありません」と容疑を否認しているということです。

 事件を受けて、県警の斎藤克也首席監察官は、「職員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、被害者の方に深くお詫び申し上げます。今後の捜査結果などを踏まえ、厳正に対処します」とコメントしています。

9月定例県議会 閉会

 9月定例県議会は15日最終日を迎え、知事提出のおよそ88億円の一般会計補正予算案を可決するなどして閉会しました。

 15日の本会議では、88億4000万円余りの一般会計補正予算案など、知事提出の14議案が可決・同意されました。

 予算案では、県が管理する道路の改築や河川の整備などにおよそ84億4000万円が盛り込まれています。

 議員提出議案では、八潮市の道路陥没事故を受けて、住民や事業者に寄り添い、今後も適切に補償に関する対応を行うことなどを県に求める決議案と、国に対して最大限の財政措置などを求める3つの意見書案が全会一致で可決されています。

 閉会後、大野知事は住民らからの健康被害への不安の声について「硫化水素による健康被害への不安をお持ちや心配な方もいる。われわれとしても(専門家の)科学的知見をしっかりと住民に共有することによって、丁寧に質疑の機会を設けることで不安を和らげることができればと考えている」と述べました。

清水さいたま市長 副市長人事案を発表

 さいたま市の清水市長は、今月22日に任期満了となる高橋篤副市長の後任に、市の都市戦略本部長の佐野篤資氏を起用する人事案を発表しました。

 佐野氏は60歳。さいたま市の環境局長や財政局財政課長などを歴任し、おととし4月から都市戦略本部長を務めています。

 清水市長は、起用理由について「これから人口減少などさまざまな課題を持ちながら、さいたま市をシンカさせていく中で、しっかりとした経験や実務能力を備えている」と説明しました。

 副市長の人事案は、16日のさいたま市9月定例議会に提出され、17日の閉会日に採決される見通しです。

学生が考案 オリジナルクラフトビール販売開始

 新座市にある十文字学園女子大学とクラフトビールメーカー「新座クラフト」がコラボしたクラフトビールが完成し、15日から販売が始まりました。

 15日お披露目されたのは、淡いピンク色のオリジナルクラフトビール「BELLUME~香苺~」です。

 十文字学園女子大学は、新座市の活性化を目指し、去年から学生が主体となって市内にあるクラフトビールメーカー「新座クラフト」や、新座市商工会と共にオリジナルクラフトビール「ベルーメ」を企画・製造しています。

 第二弾となる今回は、若者のビール離れなどでビール類市場が縮小傾向にある中、若者に好まれるようなクラフトビールを目指し、埼玉県産のあまりんを使用しました。

 規格外で販売できないあまりんをふんだんに使うことで、いちごの甘い香りとまろやかで酸味のある味わいとなり、ビール初心者でも飲みやすい味わいに仕上がったということです。

 ラベルのデザインも学生が手がけていて、イチゴのかわいらしさやクラフトビールの上品さを表現しました。

 オリジナルクラフトビールは、15日から大学内のショップや市内の酒販店などでおよそ700本限定で販売されます。

9月の県内景気動向指数 2か月ぶりに悪化

 9月の県内の景気動向指数は42.6で前の月を0.1ポイント下回り、2か月ぶりに悪化したことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 調査は、先月、県内企業977社を対象にインターネットで行われ、回答率は42.7パーセントでした。

 調査によりますと、先月の県内の景気動向指数は42.6で、前の月を0.1ポイント下回り、2か月ぶりに悪化しました。

 ただ、景気動向指数は、3か月連続で1.0ポイント未満の変化幅となっていてほぼ横ばいの状態が続いています。

 帝国データバンク大宮支店は「中国経済の低迷や最低賃金上昇をマイナス要因とする企業は増えつつあり、設備投資や個人消費の鈍化を警戒している」と指摘しています。